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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第四章 コッコロ村
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173.宿のご飯



 食堂に着くと席の8割ほどが埋まっていた。時間的にもそれなりに込みだす時間帯なのかもしれない。すると食堂に居た人達が物珍しそうに私達のことを見てきた。一瞬どうして私達を見ているのだろう? と思ったけど、すぐに子供がたくさん来たから物珍しそうに見られていることに気付いた。まぁ、ここはそれなりにいい宿だから子供だけで来たら気になるかもしれない。


「人がたくさんいるね!」


「うん!」


「こら、大きな声を出さないの」


 とルミアが2人を注意していた。ユアはというと周りの視線に気付いているようで辺りを気にしているようだった。


「そこの空いているところに座ろう?」


 ユアがそう言うとみんなは大人しくその席に座ったので私も座った。


「ご飯、ご飯」


「な、何が食べれるのかな?」


 とリリとララはわくわくした様子で周りの人達が食べているご飯を見ていた。そんな二人の様子に苦笑いをしているとラナさんがやってきた。


「レーナちゃん、小さい子達もいるけど、みんな同じ量でいいのかな?」


 とこんなことを聞かれた。


「もしかして子供用のメニューもありますか?」


「一応あるわ」


「みんなと同じ量食べる!」


「私も!」


 私達の会話を聞いていたリリとララがそう言った。まぁ、彼女達がどれだけ食べれるかは分からないけど、お腹が空いているようだし彼女達の言う通りにしておいた方がいいかな? 最悪食べれなかった分は他のみんなで食べればいいか。


「彼女達がこう言っているので同じ量にしてください」


「分かったわ」


「「やったー!」」


 するとリリとララは嬉しそうに手を上げて喜んでいた。すると周りにいるお客さんたちが微笑ましそうに私達の方をみていた。


 ……なんとなくだけど、少し恥ずかしいかも。


「ふふ、ちょっと待っていてね? すぐに準備をするから」


 そう言ってラナさんは厨房の方へと消えて行った。


 それからしばらくするとラナさんが料理を持って戻ってきた。そしてみんなの前に料理が置かれるとリリとララが早く食べたそうに待っていた。ルミアも料理に興味深々の様子だった。


「じゃあ、食べようか?」


 そう言うとみんなで「いただます」と言ってご飯を食べ始めた。




 ご飯はみんな美味しい美味しいと言って食べてくれた。今まで食べたものの中で一番おいしいと言っていたからすごくおいしかったのだと思う。そして驚いたことにリリとララは出された料理を全部食べた。それだけおいしかったみたいだけど、食べ過ぎて少し苦しかったみたいで部屋に戻る際はゆっくりと歩いていた。


 まぁ、明日もおいしいご飯が食べれるから明日からは控えめにするように2人に言いながら部屋へと戻った。



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