170.説明
そうして孤児院に着くとユアが外にいた。どうして外に居るのかな? と思いながら近づいていくとユアは私に気付いて声を掛けてきた。
「あ、レーナちゃん。お帰り」
「う、うん。ただいま。……それよりも外に居るなんてどうしたの?」
「レーナちゃんが戻って来るのを待っていたの」
「わざわざ外で待っていなくてもみんなと待っていればよかったのに」
「それは、そうだけど、皆に何て言ったらいいのか分からなくて、レーナちゃんが戻ってくるまで待っていようと思って……」
なるほど、皆に聞かれたときに困ったのか。
「とりあえず、宿の方は大丈夫だったからさっき話したことをみんなに説明しよっか?」
「分かったけど、どこまで話してもいいの?」
「それは、ユアに任せるよ。別に口止めをされたわけじゃないしね?」
「そう言うことなら……」
と言って私達はルミア達が待っている部屋へ向かった。
部屋に入るとみんなが私達の方を見てきた。
「やっと戻ってきた」
「本当だ」
そう言ってリリとララは私達の方へと寄ってきた。ルミアも彼女達の後に続くように私達の方へとやってくる。
「お話は終わったの?」
「まぁね?」
「それなら早速あそぼあそぼ」
「私も一緒に遊ぶ」
と言って2人がそれぞれの手を引っ張ってきた。
「ちょっと待ってね? ちょっと、これからのことについて少し話したいことがあるから」
「「どんな話?」」
「私とユアの今後の話かな?」
そう言ってユアの方を見えると頷いて、私と話していた内容をかいつまんでルミア達に説明を始めた。
まぁ、村の出来事とかは大分省いて私が昔住んでいた家にちょっと来て欲しいと言われて村に少しの間だけ行くことになったことを伝えた。
「もしかしてユアお姉ちゃんは村に帰っちゃうの?」
「そんなことはないよ。私はここに戻ってくるから。それにその村に行くのだってただ確認するだけみたいだから大丈夫よ」
「そうなんだ」
「よかったね?」
「うん」
「それじゃあ、どれくらいでここに帰ってくるの?」
「そ、それは……」
と言ってユアは私の方を見てきた。そう言えばどれくらいの期間なのか説明していなかったかも。とそんなことを思った。
「期間は最長で1週間の予定をしているかな? まぁ、あくまでも最長だから今言った期間よりも早く帰ってくる可能性も十分にあるからね」
「それじゃあ、私達は大人しくお留守なんだね? ララとリリは大人しくできるかな?」
「大人しくする!」
「わ、私も大人しく待っています」
と2人ともそう言ってくれた。
「ルミアはしっかりと2人のこと見ていてくれるかな?」
「はい!」
私がそう聞くとルミアは元気よく返事をしてくれた。




