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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第四章 コッコロ村
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165.アルディンの脱走理由?



「まず、アルディンが捕まった後、詳しい内容は省きますが、刑期を終えるまで鉱山で働かせるというのが彼の罰となりました。それで鉱山へ送り出す馬車に他の犯罪者達と一緒に向かっていたのですがその馬車などが盗賊に襲われました」


「え? 犯罪者が乗っている馬車を盗賊が襲ったの?」


「はい。襲ったと言っても狙ったのは鉱山へ届けられる物資がメインだと思います。たまたま、一緒に運んでいたら襲撃を受けて、馬車が一部壊れてしまってそこからアルディンが逃げ出したと思われます」


「もしかして他の犯罪者達も逃げ出したのですか?」


「いえ、そんなことはありません。ただ、アルディンだけが逃げ出してしまって行方を追いかけていたところに嬢ちゃんが連れてきてくれました」


 馬車が一部壊れたのに逃げ出したのがアルディンだけだということに少し疑問に思って聞いてみることにした。


「どうして、アルディンだけ逃げ出したのですか?」


「そうですな……。理由として考えられるのは今回乗せていた犯罪者の中で唯一戦闘能力を有していたのは彼だけだったからでしょうか? 他の方は戦闘経験がないものでしたので、大人しくしていたのだと思います。実際、盗賊の鎮圧は10分程度で片付けられたそうなので」


「一応、優秀な護衛がいたということですか?」


「そうです」


「でも、アルディンは逃げ出せたと」


 そういうとヘルガさんは苦笑いをしながら理由を教えてくれた。


「護衛の人達は物資を取られないことを念頭に置いて盗賊を斃していたそうなので、犯罪者がいる馬車の護衛は少し手薄だったそうです。その隙にアルディンは逃げ出したようで、そのことに気付いた護衛の人もいましたが盗賊の数が多くアルディンにまで気が回らず、事態を収拾してから捜索をしたようです」


 そう言ったことがあってアルディンは逃げ出して村まで来たのだと思た。いつから村に居たのかは分からないけど、バーラと何か計画をしていたのでそこから脱走してすぐに村に向かったのかも? とそんなことを思いながらヘルガさんとお話をして別れた。


 帰り際には報奨金として金貨1枚もらった。予想以上に多くの報奨金がもらえて驚いたけど、とりあえず、この街に来た目的を果たさないと。と思い、早速ユアがいるであろう孤児院へと向かった。



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