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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第一章 辺境都市リンフレッド
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18.久しぶりのギルド (2019/8/28)



 それからの日々は、街の外に行っては、ゴブリンやウルフを斃したり、薬草を採取したりと言った日々を過ごしていた。たくさんの魔物を狩り続けたおかげか武器の扱いにも大分慣れてきて、ウルフを斃すとき、魔法を使わずに斃せるようになってきた。流石にゲームをしていたときのような動きは、なかなかできないが、できる限り努力をして行こうと思った。



 そうしていつも通り朝食を食べてから今日は、何をしようかと考えていた。


「ここ最近毎日魔物を狩りに行ってもう一週間か……。素材も結構溜まってきたからそろそろ売りに行こうかな?」


 ここ最近ギルドにも行かずに魔物を狩っていただけだからかなりの数の魔石と素材が溜まっている。宿のお金に関しては、長めに払っておいたからギルドに行かなくてもお金には、困らなかったから……。まぁ、魔物は、狩ったその日の内に解体してあるため売るだけで済むし。そんなことを思いながらギルドに向かうことにした。




 ギルドに着くと早速エレナさんの元へと向かって素材の換金をお願いした。とりあえず、ゴブリンの魔石だけを全部渡した。するとエレナさんがそれを確認して急いで奥へと向かって行った。


「……ちょっと溜めすぎたかな?」


 魔石の数が多すぎたから他の職員の人と一緒に鑑定作業をしているのかもしれない。とそんなことを思いながらエレナさんが戻って来るのを待っていた。




 レーナは、エレナさんが引っ込んだ理由を暢気にそう考えているが普通に考えたら一度にそんなたくさん(何日か分だが)のゴブリンの魔石を持ってくるということは、周囲にそれだけ生息をしていることになる。それを一度に200個以上となるとそれは、街にも影響が出てくるかもしれない。そんなわけでエレナさんは、上司の元へ行き聞きに行っているのだが……。




 それからしばらくすると鑑定作業が終わったみたいでエレナさんが戻ってきた。


「まずは、清算の結果ですがゴブリンの魔石が208個で金貨6枚と銀貨2枚と銅貨4枚、ゴブリンの上位種の魔石が16個で金貨1枚と銀貨6枚、合わせて金貨7枚と銀貨8枚と銅貨4枚になります」


 そう言ってエレナさんが渡してきたお金を受け取った。


「……レーナさんにちょっとお聞きしたいことがあるのですが少しいいですか?」


 するとエレナさんがそんなことを聞いてきた。 ゴブリンの魔石のことで何かあったのかな? でも、問題になるようなことしたかな? そんなこと思いながら頷いた。


「先程のゴブリンの魔石は、どの辺りで入手したのかお聞きしたいのですが……」


 やっぱりゴブリンのことだったけどなぜ入手した場所について聞きたいのかな? そもそもこの街を拠点としているからこの街からいける範囲にしか行っていないけど……。とそんなことを思った。




 レーナは、少し勘違いしているが冒険者は、外で野営したりするのがそれなりに多いため、街の近くだけとは考えにくいのだ。この街に来てから遠出することがないレーナは、そんなことを知らないわけだが……。今回の場合は、ゴブリンの異常発生を気にしているため、街からどの辺りで多く発見しているのかという情報が欲しいだけだが。




「街の近くだけど?」


 私がそう言うとエレナさんが顔を引き攣らせながら聞いて来た。


「あの魔石全部ですか?」


「そうだけど、さっきの魔石は、何日分も溜めていたから多かっただけだよ?」


「それってどれくらいの期間ですか?」


「一週間ぐらい?」


「……もしかして街の外で野営をしていましたか?」


「? そんなことは、してないよ? 毎日街に戻って来たから」


 そう言うとエレナさんの表情が何だか硬くなったような気がしたが直ぐに元に戻ったため気のせいだったのかな? とそんなことを思った。


「先程の魔石全部は、街の周辺で狩ったということですね?」


「そうだけど何か問題でもあるの?」


「……大丈夫です。こちら側の問題なので……」


 エレナさんの様子から何かがあったみたいだけどギルド内でのことかもしれないから聞かない方がいいのかな? とそう思いながら私はギルドを後にした。



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