表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第三章 リンフレッドに潜む影
164/846

175.髪留め完成



 髪留めを作り始める上で何が必要かというと伸縮性のある紐が必要な所だけどそこは伸縮性のある切れ端を探して代用する。それから各々好きな色の切れ端を使ってどのように縫うのかを教え終えると黙々と作業をしていたので私も自分のを作り始めた。




 それからしばらくして作っていたシュシュが完成した。完成し終えたので2人の様子を見るとあと少しで完成するところだったので少し待つと2人ともほぼ同時に終わったみたい。


「「か、完成した」」


 ユアとフローラはそう言うと2人とも驚いたように顔を見合わせながら笑い合っていた。


「まさか同時に完成するなんて……」

「私も少し驚いたよ」


 そう言いながら完成した髪飾りを見せ合って少し話してから私の方を見て来た。


「こんな感じに出来たけどどうかな?」

「ちゃんとできている?」


 そう言いながら2人が作ったものを見せてきたのでちゃんと作れているのか確認をしたけど2人とも特に問題はなさそうだった。


「2人ともちゃんと出きているよ?」


 彼女達にそう伝えると少し安心した様子を見せた。


「……ちゃんと作れていてよかった」

「うん。……せっかくだしもう少しこの髪留めを作ってもいいかな?」


 そうユアが聞いて来たので私は別に構わないのでいいよ? と言ってあげると2人は嬉しそうにしながら髪留めを作り始めた。




 髪留めを造り始めてから少し経った頃、フローラがふとこんなことを聞いて来た。


「そういえばだけどレーナちゃん、この髪留めの名前とかあるの?」

「私は、シュシュって言うけど……」

「シュシュって言うの。何だか可愛い呼び方だね?」

「そ、そうかな?」


 本当は私が付けた名前じゃないけどこの世界だし別に気にしなくてもいいよね? とそんなことを思いながらシュシュを作っていた。




 それから2つ目のシュシュを作り終えると作業をやめて休憩することになった。


「それにしてもこのシュシュ作りはそれほど難しくないのに可愛いよね?」

「うん。それにしてもレーナちゃんは普段から付けていたからどこかで売っているのかと思っていたよ」

「私も初めて見たときにそう思ったよ」

「そこまでいいものじゃないと思うけど……」

「これは良いものだよ。これを作ったレーナちゃんは凄いよ」

「そうかな?」

「うん。……せっかくだし作ったこのシュシュを教えてくれたお礼にあげる。あまり綺麗なものじゃないけど受け取ってもらえると嬉しい」


 フローラはそう言うと水色のシュシュを渡して来た。


「あれ? これって……」

「初めて会った時この色のシュシュをくれたでしょ? だからその、同じ色のものを作ってみたの」


 そう言いながらフローラが作ってくれたシュシュを受け取る。


「私のも受け取って欲しいの」


 するとユアもそう言って青色のシュシュを渡して来たのでお礼を言いながら受け取った。


「ありがとう。2人から貰ったものは大切に使うね?」


 そう言うとフローラとユアは嬉しそうに返事をした。


「「うん!」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ