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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第三章 リンフレッドに潜む影
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174.髪留めを作って見よう!



 それからしばらくするとフローラが戻って来たけど、少し浮かない顔をしていた。


「どうかしたの?」

「……その、お母さんに話して聞いてみたら『布をあげることはできないけど売ることはできるわよ』とお母さんは言うんだけど、お金がそれなりにかかりそうで……」


 まぁ、布でもそれなりの値段がしそうだからそうなるだろうと予想はしていたけど、どれくらいの値段なのかな?


「因みにどれくらいの値段なの?」

「えっと一番安い布1メートル四方で銅貨5枚だったかな?」


 う~ん。それくらいなら全く問題はないけど色とかついているともっと高いってことだよね? そう考えるとフローラが躊躇うのも分からなくもないかな? 私が何の仕事をしているか知らないと思うからそこまでたくさんのお金を持っていないとか考えているかもしれないし……。


 そんなことを思いながら他にいい案はないかな? と考えたとき、そういえばローラさんから布の切れ端がたくさん出るからとか言って貰っていたことを思い出した。それならその布の切れ端を使って何かを作ればいいかも? と思った。


「それなら布の切れ端とかで何か作ればいいんじゃない? 小物ぐらいなら作れそうだから」

「それなら、大丈夫そう。お母さんに言って貰って来るよ。あ、あとさっきは言い忘れたけど糸はちゃんともらえたから大丈夫だからね!」


 フローラは嬉しそうにしながらそう言うとまた部屋を出て行った。その様子を見ていたユアがこんなことを呟いた。


「何だか、フローラに行ったり来たりさせて悪い気がする……」

「そうかもね? でも、フローラは楽しそうにしていなかった?」

「……確かにそうかも」


 私達がそんなことを話しているとフローラが袋にたくさんの布の切れ端を持って戻ってきた。


「レーナちゃん、ユア、貰って来たよ!?」

「よかったね」

「うん。でも、これで何作るの?」

「う~ん。とりあえず、この髪留めでも作ってみる?」


 そう言いながら自分の髪をまとめていたシュシュを外す。するとフローラとユアが私を見つめて来た。その様子を見て、あれ? 何か変なことでもしたのかな? と少し困惑しながら話しかける。


「どうかしたの?」

「「な、何でもないです」」


 2人ともそう言って顔を横に振った。2人ともどうしたのかな?


「そ、それよりも、その髪留めの作り方、本当に教えてくれるの?」


 フローラは本当にこの髪留めの作り方を教えてもらってもいいのか聞いて来た。別に大したものじゃないけどなぁ……。とそんなことを思いながらフローラにそのことを伝えた。


「別に大したものじゃないから気にしなくてもいいよ?」

「そ、そうなの? でも、この辺りじゃあ、その髪留め見たことないけど……」


 そう言われるとこの髪留めみたいなものを見たことないかも? と思った。どちらかというとただの紐もしくは布で縛るような人なら見たことあるけどそれ以外の人は見たことないかも?


「まぁ、そんなことよりも作らない?」


 そう言うと2人とも頷いたどのように作るのかを2人に教え始めた。



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