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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第三章 リンフレッドに潜む影
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170.ユア達の元へ



 ルミアの決意を感じながら涙で汚れた顔を拭いてもらおうとハンカチを渡そうとしたときハンカチを持っていないことに気が付いた。それなら代わりになりそうなものを、と思って大きめな布の切れ端を取り出した。


「とりあえず、これで涙を拭きなさい。あまりいいものじゃないかもしれないけど……」


 そう言ってその布をルミアに渡した。……とりあえずこの後、ローナさんのお店でハンカチを買おうとそんなことを思いながら。


「あ、ありがとう」


 ルミアはそう言って受け取って顔を拭いていた。




 ルミアは顔を拭き終わると私が渡したの布を持ってどうしようか悩んでいるようだった。


「それはルミアにあげるわ。タダで貰ったから好きに使ってくれていいから」

「え? いいの?」

「うん。たいしたものじゃないから気にしなくてもいいよ」

「……ありがとう」


 ルミアはそう言うとその布を綺麗に折りたたんでいた。


「とりあえず私は帰るけど、何か困ったこととかあれば相談くらいは乗るけど何かある?」

「……特にはないと思います」

「それならいいけど、もし何か困ったことがあれば今度会ったときにでも言ってね?」

「は、はい」

「それじゃあ、私はユアを何とかここに向かわすから仲直り、頑張ってね?」

「はい」


 そんなルミアの返事を聞いてから孤児院を後にした。




 孤児院を出た後はなるべく急いでローナさんのお店へと歩いていた。そしてお店の中に入るとローラさんは私が来たことに気が付いたみたいで声を掛けて来た。


「レーナちゃん来たわね。2人ともフローラの部屋にいるから」


 どうやらフローラから話を聞いているみたいでフローラ達がどこにいるのか教えてくれた。


「分かりました。でも、その前にハンカチを買いたいけどどの辺りにありますか?」

「それならこっちよ」


 そう言ってローナさんはハンカチがある場所に案内をしてくれた。私はそこに置いてあるハンカチをパッと見て気になった物を5つほど選んで買うことにした。それをローナさんに渡すと全部で銀貨1枚と銅貨2枚と言われたのでそれを払ってローナさんにお礼を言った。それから私はフローラ達が待っている部屋へと向かった。



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