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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第三章 リンフレッドに潜む影
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155.フローラ



 ユアが買う服を決めると私はユアが悩んでいたもう一方の服を『買ってあげるよ』と言って自分の服と一緒に買うと合わせて銀貨2枚、銅貨2枚と鉄貨5枚で購入することができた。そして買った物をユアに渡すと少し困ったような表情をしていたけど『買った服を着て私に見せてね?』というと少し顔を赤くしながら頷いてくれた。


 それからユアも服を購入し終えたのでお店を後にしようとしたら店の奥からフローラが出てきた。


「え? レーナちゃん!?」


 するとフローラは私が居ること気付いて驚いた。でも少し喜んでいるような感じだった。


「フローラ久しぶり?」


 私がそう言うとフローラは近くにやって来ると私の隣にいる女の子を発見して目を丸くしながら私の方を見て来た。


「あ~、彼女は私と一緒に仕事をしているユアだよ」

「は、初めましてユアです」


 と言ってユアが会釈をするとフローラも会釈する。


「私はフローラです」

「……」

「……」


 軽い感じでユアとフローラは自己紹介をしたけどそれ以上会話が続かなくて、少し気まずい感じになっていた。するとローナさんがこちらの様子に気付いてこっちにやって来た。


「どうしたの? あぁ、初めて顔を合わせたのね……」


 ローナさんは少しに苦笑いしながらユアとフローラのことを見ていた。


「えっと、フローラは何か用事でもあったの?」

「あ、えっと……」


 フローラ少し困った様子をしていた。


「フローラはレーナちゃんに久しぶりに会えたから嬉しかっただけよ? 最近会えていなかったでしょ?」


 ローナさんにそう言われて確かに……。と思った。フローラにいろいろなことを聞いたきり会っていなかった気がする……。


「フローラ、どうするの? 学校に行くなら早く行かないと遅れるわよ?」

「あ! でも……」


 フローラは私の方を見て何か言いたそう? にしている雰囲気があった。でも学校のことが気になっているのか迷っている感じだ。


「何か話したいことがあるならまた来るけど?」

「え? ……いいの?」

「まぁ……。それでいつにする?」

「……今日のお昼過ぎでもいいかな?」


 まさかの今日を指定されるとは思っていなくて少し驚いた。とりあえずそのことを私が了承するとお礼を言って出て行った。


「そう言えばユアに何も聞かずに了承しちゃったけどよかったかな?」

「別に気にしてないよ」


 ユアはそう言いながらも少しだけ不機嫌そうにしていた。ユアと一緒に出掛ける話だったのに見ず知らずの子と会う約束をしちゃったからなぁ……。そんなことを思いながら一度お店を後にした。



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