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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第三章 リンフレッドに潜む影
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148.ウルフに遭遇



 しばらくの間ユアを撫でていたけど、このままじゃあ他の魔物が寄って来るかもしれないと思い斃したゴブリンの後処理をすることにした。


「そろそろゴブリンの素材を回収して移動しよっか?」


 そう言うとユアが頷き少し名残惜しそうしながら離れた。何となくだけど何だか寂しそうに見えた私は少しでも励まそうと話しかけた。


「……私でよければ街に戻ってから同じようなことしてあげるから元気出して?」


 そう言うと少し俯いていたユアが顔を上げた。


「ほ、本当に?」


 と『いいの?』みたいな表情をしながら聞いて来たので私は頷いた。するとユアは嬉しそうにすると『約束だよ?』と言ってゴブリンの素材回収に取りかかっていた。ちょっとしたこと言っただけなのにここまで嬉しそうにされるとは……。と思いながら私は近くにあるゴブリンから魔石を回収するとユアが2匹分の解体を終えたようで私の方にやって来た。


「解体終わったよ?」

「ユアの解体は早いわね……」

「そ、そうかな?」


 とそんなことを言いながらゴブリンの後始末をした。それから狩りを終えるには早いかもしれないけど、今日は街へ戻ることになった。まぁ、本当は昨日のこともあり、ユアの体調が心配だから早めに切り上げた方がいいかな? と思ってだけど……。




 街に戻る道中では魔物に遭うことなく街道近くまで来れたと思ったら魔物の反応があった。移動速度が早いから多分ウルフかな? とそんなことを思っていると近くの茂みから出てきたのはウルフだった。数は3匹しかいなかったため前回と同じように戦おうか? とユアに提案するとユアはあっさりと頷きウルフ達の観察をしていた。前回ウルフと戦わせようとしたら1人で戦ったことないみたいなことを言っておどおどしていたけど今回は大丈夫なのかな? とそんなことを思いながらユアの様子を確認したけど先ほどの心配は杞憂だったみたい。


 それからしばらくの間、私とユアはウルフの様子を見ていたら2匹のウルフが頷き合うと私達の方に向かって走って来た。


私は向かって来たウルフの方へ駆け出し、襲い掛かって来たウルフの攻撃を避けた。そして横からウルフの首を切り落とす。すると襲い掛かろうとしていたもう1匹ウルフが私から距離を取り始めた。そのとき、先程から動いていなかったウルフが動き出してユアの方へと走って行った。1匹だけだし、この前も何とか倒せていたからユアなら多分大丈夫のはず。そう思い、今はこのウルフがユアの方に行かないように気をつけようと目の前にいるウルフに集中した。



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