138.ユアの異変 理由
この話を書いていたときににキャラ設定の確認をしていたのですが一部間違えて書いた部分に気が付いたためここで訂正の報告をさせていただきます。
136.古傷 という話しでユアの火傷の痕が右と言う話を書いていましたが正しくは左でした。
本当にすいませんm(__)m
それからお風呂を出てユアの手を放すと名残惜しそうな表情をしながら手を放してくれた。
(何故だろう? ユアの様子を見ていると少しだが罪悪感が……)
とそんなことを思いながら体を拭いて服を着て自分の部屋へと戻る。
部屋に戻るとブーツを脱ぎベッドへ寝転がる。ユアはというと椅子とベッドへと視線を彷徨わせていたので、ベッドを軽く叩きながら隣に来るように呼ぶ。
「ほら、ユアもおいで?」
そう言うとユアはベッドに座る。そして私の方を向いたかと思ったら何やら悩んでいる様子だった。
(また悩んでいる……)
そう思って小さくため息を吐く。ユアの悩み事を解決できれば一番いいけれど、どういったことで悩んでいるのかが分からない。まぁ、聞いたとしても解決できるかもわからないけど……。と思いながらどうしたらいいのかな……。と考えていた。
「あの、レーナちゃん」
そう声を掛けて来たユアの方に視線を向けると若干不安そうに胸の辺りを握りしめていたけど何か決意したかのように私に視線を向けて来る。
もしかして孤児院で何があったのかを話してくれるのかな? そう思って体を起こして座りユアを見つめる。
「え、えっと……。こ、こんなことレーナちゃんに話しても迷惑かもしれない。で、でも、そのことがあってこうしてレーナちゃんに迷惑をかけていると思うの……。だから孤児院で何があったのか話そうと思うの……。その、聞いてもらえるかな?」
と不安そうに聞いて来たが、私もユアに何があって精神的に弱っていたのかを知りたいと思い頷いた。
「孤児院で問題が起こったのはゴブリンの件の後にオノマ達が孤児院にやってきて起こったの」
? それって割と最近ということ? ゴブリンの件の後にオノマ達と会ったということはオークに襲われた日のことだよね?
「最初はどうしてオノマ達が孤児院にやって来たのか分からなかったけど、ゴブリンの件で私が死んだと思って私の所持品を取りに来たらしいの。それで孤児院の入り口でルミアと……。あ、ルミアって言う子は孤児院のことを任せている女の子だけど、その子に向かってオノマが喚いてそれでルミアって子を殴ろうとしたから庇ったの。その後は……。暫くの間ひたすらルミアを庇っていたけど、ルミアが間に入って止めようとしてくれたことが気に障ったらしくてオノマが余計に怒っちゃって……。
それで左腕を掴まれて投げ飛ばされた時に袖が破れて火傷の痕を孤児院の子達に見られたの……。そしたら気持ち悪がられて逃げられてオノマに笑われて……」
……そんなことがあって孤児院に居づらかったのか……。でも火傷をしたとき彼等は見ていた訳じゃないのかな?
「火傷のあと孤児院の子達は知らないの?」
「うん……。その、ルミアって子以外はその後に入ってきた子達だから全く知らないと思う」
「じゃあ、ルミアって子は知っていたのに……逃げちゃったの?」
というとユアは首を横に振った。
「彼女は知らない。まだ小さかったから……」
「? この前孤児院の最年長は7歳とか言っていなかった?」
「そ、そうだけど……。この火傷の怪我をした時、ルミアはまだ3歳になっていなかったから……」
「え? それって7歳の時に火傷をしたってことなの?」
「……うん」




