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悪役令嬢ランボルティーニ 共通①
「パパ……ママ……私もうだめみたい……」
私は事故にあった時の記憶がほとんど無くて、目が覚めたら病院にいて、もう死ぬんだなと冷静に悟った。
「カスミーー!死ぬな!」
最期に目にしたのは叫ぶパパ、泣きじゃくるママ。
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「お嬢様、朝です」
「え?」
目が覚めたら、見に覚えのない広い部屋にいた。
私は豪華なネグリジェを着ていて知らないメイドがこちらを見ている。
「お、おはよう」
「……え!?あの、はい。おはようございます……」
何故かメイドが動揺している。
ただ挨拶しただけなのに!?