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プロローグ~貴方は死にました~

 目を開けると真っ白な空間が広がっていた。


 とりあえず状況を整理しよう。

 俺は霧生連理きりゅう れんり、今年で17歳になる高校生だ。

 俺は確か、今日学校での帰り道に馴染みの書店に行って、その足でじいちゃんの道場に行こうとしたはずだ。


 「やっほー!こんにちわーー!」


 いきなりの大きな声に驚き俺が後ろを向くと金髪青眼の美少女が立っていた。

見た感じ16.17歳ぐらいで腰まで伸びた髪は絹のようにきめ細かく、俺が今まで生きていて見たことが無かった紋様が描かれているドレスのように見える服に包まれた体は、あらゆる男を魅了するであろうスタイルの良さだ。

 そして顔はまるで芸術品のように綺麗あり、その青い瞳は見るもの全てを見透かしてしまうのだろう。


 「え…と、貴方は?」


 「いい質問ですね~。私は地球とは別世界の女神、セフィラ。貴方を異世界に転生させる為やってきました~」


 は?

 なにいってるんだ?この人は、自分の事を女神とか痛すぎるんだが……


 「あの~、さっきまであんなに外見褒めてたのにそんな風に思うのはひどいです~?」


 「えっ!?声に出てましたか!?」


 「私は神なので心を読めるのです!」


 女神は両手を腰に当てふんぞりかえる。



挿絵(By みてみん)


 「あの、そういう仕草が神様っぽくないと思いますよ?」

 

 「えー、親しみを持てるようにしてるんですけどね~」


 胸の前で腕を組み眉間に皺を寄せ悩む女神を横目に俺は気になったいたことを質問した。


 「転生ってことはまさか俺死んだんですか?」



 「そうですよ~」


 女神が右手を横にかざすと強烈な光と共に巨大な鏡が現れ、事故現場の映像を映し始める。

 映っていたのはトラックと俺の体だった。


 「貴方は交通事故に遭い、死んでしまいました~、ただ貴方は死ぬにはまだ早すぎる人物なので私の力で異世界で生き返らせてあげよー!ってことです~」


 死んだ……交通事故……その時頭に死ぬ寸前に見た景色が流れ込む。

 そうだ……俺は確かトラックに轢かれそうになった女の子を助けようとして……


 「あの女神様、俺が助けようとした女の子はどうなりしたか?」


 「あー、大丈夫ですよー。怪我ひとつもありませんでしたからー」


 女神が露骨に目線を泳がせている。

 ん?

 なんか様子がおかしいぞ?


 「あの、どうかしました?」


 「な、な、ななんでもないですよー、貴方が助けようとしてした女の子は実は地球隠れて遊びに来ていた私で、偶然見えた霧生さんが飛び出して轢かれて、罪悪感のあまり地球の神様に頼んでこちらに寄越してもらったなんて全然ないですからねー」


 大自爆…俺はもう開いた口が塞がらなかった。


「はっ!?今の嘘です!冗談です!ジョークです!だから怒らーーーーーー痛っ!!」


 嘘を嘘で固めようと必死な女神が近寄って来たので頭に頭突きした。

 神様に頭突きって通用するんだな。


 「う~~、それはこの空間だからなんです~」


 頭突きされた額を手で押さえながら女神は涙声でまた心を読んできた。


 「この空間では力が行使しやすいように私の体を実体化させてるんです~。だから頭突きが当たったんですよ~。ていうかいきなり頭突きはひどいじゃないですかー!」


 「いや、因果応報だろ!」


 「まぁそうなんですけどー、だから異世界に転生させるんじゃないですかー!」


 少し頬を膨らませ女神は文句を言う。


 「その異世界っていうのはいったいどんな所なんだ?」


 「簡単に言えば剣と魔法の世界ですね~。それでお詫びも兼ねて幾つか特典をつけて送ろうと思ってるんです~」


 おお!?

 なんかよく異世界系の小説で見るやつだな!


 「それで貴方だけの特殊スキルをあげようと思うんですがー、ですがただ欲しいのあげても使いこなせない場合があるので霧生さんの人生を振り返ってそれを元に特殊スキルを差し上げたいと思いますー」

 

 元気に声を出して女神が両腕を振り上げる。

 その時に揺れたものを俺は見逃さなかった。

 すると女神の掛け声と共に先ほどまで事故現場を映していた鏡が別の映像を映し出した。

読んで頂きありがとうございます!

まだまだ文章力も乏しくお見苦しいですが応援していただけるとありがたいです!

これからよろしくお願いします!

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