KALの詩集 2024 1~6月投稿
空く腹を満たしてみたい いつからか空を見つめて吠える蜜月
短歌 「承認欲求」
いつだって僕たちは考えすぎで 答えは手の届く胸の内
短歌 「再開」
左向き リンゴが落ちた 始まった 右向きリンゴ 革命前夜
短歌 「赤いかも」
見えないと言い続けても目の前にこちらを見ているさらし首
短歌 「人生」
納豆巻き 腹に入れば 納得感 得られた明日 消化する今日
短歌 「いつでも」
明日はささくれピューロランド 欠片がはなして孤独と念仏
短歌 「不安」
つとめてあなたを忘れて仕舞いたいのです。思い出にはならないで
短歌 「初恋」
晩夏の日 四百文字のアイロニー 融けた貴方に 愛炉に堕ちる
短歌 「無題」
いつかの未来見つからず煤けた心が崩れて空虚に満ちた
短歌 「くらやみ」
見ろよ明日掠れた未来に生きたって後暗いと知っている
短歌 「ふふむ」
泡のように飛んでは消えて言えずじまいはもうたくさん
短歌 「好きだ」
朝焼け色の みだれ髪 抜けもせず 君の残した硬い猫っ毛
短歌 「蜂」
愚かにも幸せを願った小動物は空に落ちていった
短歌 「滑稽」
苦しみまぎれのアンコール なぜと聞いて繰り返す頭の影
短歌 「無題」
醜いアヒルはひとりでに紛れ泣く鳥抱えて彷徨い紡ぐ
短歌 「傷一つ」
飛んでもねぇ豚でもねぇそれは一体なんなんだ?とんでもねぇもんだ
短歌 「豚飛とん」
音の形 嘘月重ね 詩は増える 絶えても紡ぐ 言葉は残る
短歌 「年月」
人目とか気にして何もしないのが1番楽なの苦しまないの
短歌 「無題」
寂しくて泣いたうさぎは幻と いもしないものに何を願う
短歌 「星に願いをかけて」
日常は光とともに崩れ去り 僕を連れ去る異世界情緒
短歌 「御使い」
瞼とじ朝が怖いと眠る夜 見たくないなんていいわけだろ?
短歌 「夜」
のばしたと手のひら広げてみせても 方舟なんて求めてないの
短歌 「一緒に落ちよ」
梅雨時の水平線に吸い込まれ あしたの向こう私雨だ
短歌 「溶けた自我」
紅い百合咲かせて魅せて鮮やかに散り際でさえ華やかにあれ
短歌 「人生」
私たちの灯火は朱に燈る 勇気で流れた血は綺麗か?
短歌 「戦い」
発した言葉を後悔した好きと言い見た君の顔
都都逸 「告白」
染みだした影と私の内側が独りでにいつも一人でいる
短歌 「無題」
手を繋ぎ背中合わせて確かめて貴方と私2人で1つ
短歌 「連れ合い」
ヘルプミー何を求めて詠んでいる?苦し紛れの31
短歌 「無題」
頼りない線を手繰って落ちた首哀れ哀れこちらを見つめる
短歌 「ギロチン」
うなずくだけの首振り人形は自分でさえ信じてやれない
短歌 「無題」
菜種油にオリーブオイル?雑に味付くごま油
都都逸 「料理はごま油派」
卵焼き味付け思う母の味 顔さえ忘れ記憶と結ぶ
短歌 「母の味」
不治の病に罹る私はきっと明日も生きている
都都逸 「生きるという病」
強ばると怖がる夜に求めてもからっぽとなりのラブランデブー
短歌 「隙間」
病みたいと呼んでる桜足元に月と隠れて見つけてなんて
短歌 「言えやしない」




