1.闇黒
「博士!いました!あれが例の黒い物体です!」
「よくやった。では、討伐といこう。」
私の名前は高森 漆地。
博士の指示で得体の知れない黒い物体を討伐することになり、今、ようやく現場に辿り着いたというところだ。
少し前のこと、この地球に隕石が落ちてきた。
隕石だけなら珍しいということだけで済まされるが、その隕石には黒い何かが付着していたのだ。
そして、その黒い物体は、現地の人々を次々と殺していった。
そこで私達特殊機関の研究及び討伐隊が、黒い物体を仕留めることになった。
特殊機関の名は、[朱鷺]
「なんだ…これは…」
黒い物体を前にし、広がっていた光景は、破壊された村とその上に被さるようにして蠢く黒いスライム状の液体であった。
「この物体、状態が定まらないのか、」
私は銃を構えた。
黒い物体は無定型、そして見たところ物体から物体へと増殖していく。
「うぐっ!」
突如黒い物体から触手のようなものが伸び、隊員の腹部を貫通する。
私は即座にその触手に発泡した。
幸い、触手は分断され、蒸発した。
「おい!大丈夫か!」
私は隊員に駆け寄り、応急処置を行う。
行っている最中、至る所から隊員の怯える声が聞こえ始めた。
「逃げろぉー!」「こんなの無理だぁ!」
黒い物体の方を向くと、そこには放たれた銃弾を反射、吸収する黒い物体の姿があった。
「博士!銃が効きません!」
「一旦撤退だ。退がれ。」
私は叫ぶ。
「撤退ー!撤退ー!」
隊員らは仮拠点へ急ぐ。が、黒い物体は追ってきている。仮拠点を失えば討伐隊は全滅に等しい。
と、そこで、逃げる隊員らの真上を銃弾が通り過ぎる。スナイパーだ。
私達が携帯している銃とは威力が桁違いな銃。
その威力もあってか、黒い物体の一部分が粉砕され、一旦は動きを止めた。




