4話 つまらない日常と回想(4)
わーいPVが3000超えた〜〜と喜んでる作者です。
いつものごとく駄文ですが楽しんでもらえればと思います。
自分で読み返してみて思ったけど、あきらかにキーワードと内容が違う。
半分くらいしか会ってないような・・・・・・・
朝ーーーーー
リリリリリリリリリン、リリリリリリリリン
俺は目覚ましの音で目を覚ました。
そういえば目覚ましかけてたな。
時刻は6時半。開けっ放しの窓から光が差し込んできて眩しい。
「窓閉めるの忘れてたな・・・・・」
少し乱暴に目覚ましを止めると眠気を押さえながら顔を洗いにいく。
顔を洗い、朝食を食べながら新聞に目をとおす。
とくに気になる記事もなく、朝食を食べ終わると支度をして家を出た。
欠伸を噛みころしながら歩いていると、見慣れたイケメンを見つけた。
「おはよう、皓」
「おはよう。いつになく早いね、零夜」
こいつは高校になってからの友達で、妙に気が合い今では親友になっている。
名前は白崎皓【あきら】だ。
だが、親友ということを帳消しにしたくなるほどむかつくことがある。
まず、この明らかにかっこいいとしか言いようの無い容姿。
茶色いふんわりとした髪の毛にさわやか系の顔。
すらりとのびた手足に優しそうな雰囲気を出している。
次にこの完璧超人ぶり。
部活はサッカー部に所属しているが、あり得ない運動神経。
全国模試でトップにくい込む頭の良さ。
おそらく俺をぬかせば日本一の優秀さだろう。
だが、俺はこいつには勝てない。
なぜなら性格がとんでもなくいいからだ。
まさに聖人君子だ。
この二つなら俺はまだ許容範囲だ。
最後の一つのせいで俺はこいつを殺したくなる。
なぜならこいつがモテるからだ。
こいつはかなりのお人好しなので困っている人を放っておかない。
イケメンが助けてくれて、女子はどうなる?
そう、惚れるのだ。
しかもなぜかこいつの周りに困ってる人(しかも女子ばっか)が大量に来るせいで
こいつの周りは女子ばっかりでリアルでハーレムを形成している。(本人無自覚)
しかも俺まで皓を狙ってると思われている。
俺はホモじゃねぇっ!
少々脱線したがこいつに関してはこんな感じだ。
「は、俺は何を・・・」
「いきなりどうしたの?」
「いや、何でも無い。それよりお前朝練は?」
「今日は珍しく休み。零夜は?ずいぶん早いじゃん」
「たまたまだ。それよりちょっと相談に乗ってもらいたいんだが」
相談することはもちろん屋上の件だ。
ついでに言うと、こいつ相談に乗るのが異様にうまい。
だから安心して相談できる。
それがハーレム増加を加速させているのだが・・・・・・
「相談?別にいいけど、なに?」
「昨日俺告られたんだよ。とりあえず保留にしたけど」
「へぇ、そうなんだ。告られたんだ・・・・てえええええええ!?」
「何だその反応はっ!確かに滅多に無いことだけど・・・・・」
「ご、ごめん。ちょっと驚いちゃった。えっとそれで?」
「いや、今日までに決めるって言っといたんだけど」
「まだ決まってないと」
「そういうことだ。そこでお前に相談したかったんだが」
そこで俺はいったんきって
「どうすればいいと思う?」
「そうだね、僕は零夜の好きなようにすればいいと思うよ」
「なんでだ?」
「零夜のことだから答えは決まってるはずだし、零夜の選択は正しいと思うからだよ」
「はぁ、お前にはかなわないよ」
「ははっ、どういたしまして」
(やっぱり嫌いにはなれないな、皓は)
そう思いつつも吹っ切れたのでさっさと答えを言いにいこう。
「ありがとな、俺は先に行くからじゃあな」
「わかった、頑張ってね」
「おう」
そういって俺は学校まで走っていった。
そういえばいつどこで会うか行ってなかったような・・・・・・・・・
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学校に付いた後、俺はとりあえず屋上に行くことにした。
最初にあった場所だし(まだ一回しか会っていないが)何となくいる気がした。
階段を三段飛ばしくらいで駆け上がり、屋上のドアを開けた。
(いた)
彼女は手すりから町の様子を眺めていた。
ドアの開く音に気がついたのかこちらを向き期待した目で見つめている。
「おはようございます、きまりましたか?」
「おはよう、決まったよ」
俺は大きく息を吸ってから言った。
「結論から言うと俺は君とはつきあえない」
「そんな・・・・・・」
やばい。すごい泣きそうになっている。
「ちょっと待ってくれ。それはあくまで結論だ」
「何が違うんですか?」
「さっきも言ったように俺は君とはつきあえない。なぜなら俺は君のことを知らないからだ。
だから俺はいきなりつきあうんじゃなくて友達から、1から始めようと言いたいんだ」
「それはどういう・・・」
「つまり、友達からお願いしますということだ」
「え?じゃあ私にもまだチャンスはあるって言うことですか?」
「まぁそういうことだな」
「では、ふつつか者ですがよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしく」
俺はそのとき彼女が見せた笑顔を生涯忘れないだろうと思っていた
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(あんな毎日がずっと続いてくれれば良かったのにな)
今更叶わないことだとしても思わずにはいられなかった。
(なんであいつは死んで俺だけ生きてるんだよ)
はぁ、鬱だ。
俺は食べ終わったものをかたづけ、外に出た。
学生や通勤者はとっくにいなくなっていた。
(どんだけぼーっとしてたんだ俺は)
そんなことを思いつつ、暇を潰す為にゲーセンへと足を向けた。
ゲーセンにあるゲームを全てクリアしたらもう昼過ぎだった。
外に出てみると、帰宅途中の生徒が目に入った。
(げっ、今日土曜日だっけか)
俺の高校は半日だが土曜日に学校がある。
学校が終わる時刻とぴったり重なってしまったのである。
何度目かわからないため息をつくと、早歩きで家に帰ることにした。
見慣れた交差点までくると、おかしな光景が目に入った。
最近あまり会っていなかった親友が車に轢かれそうだった女の子を助けたところまではわかる。
しかし車は女の子を避けようとしたのか、横にそれている。
皓のいるところに。
彼は気がついたようだがもう間に合わない。
(くそったれがっ)
俺は家族が死んで以来一度も出さなかった本気を出して走る。
なんとか皓を車の前から突き飛ばす。
(ギリギリセーフか・・・・)
そんなことを思った瞬間全身に激痛が走り、体が宙に浮く。
(今度は助けられたな)
ーーーーーーーーーーよかった そう呟いて意識を手放したーーーーーーーー
なんか無理矢理終わらせた感がありますが、気のせいということにしてください。
主人公の過去はそのうち書きます。
親友の出番が少ないと思いますが、ちゃんと出番あります。
皓が読めた人いますか?これは自分がなっていたかもしれない名前の一つなんですけど。
次回からやっと異世界!
徐々に主人公の性格をが明るくなっていきます。
感想待ってます!