17話 俺とギルドと異世界観光(5)
また遅れてしまった。
短いけれど気にしないでください。
そして初の主人公以外の視点!
もう意味がわから無いです。
Q. ここはどこですか? A. ここは「ネタバレ」ですーーーーーーーーーー
やばい。着地のこと考えてなかった。
というか風が異様に頑張り過ぎじゃね? 街から少し離れたところまで飛ぶつもりだったけど、なんかでかい壁みたいのが見えるぞ?
俺の方が壁より高い位置にいるから激突することは無いけど。
赤ちゃん? また気絶してるよ。大丈夫かな? いろんな意味で。
それにしてもでかい壁だな。それに頑丈そうだ。機会があったらどのくらいの強度か試してみたい。
そろそろ降りた方がいい気がするけど、どうしよう。壁越えてからにするか。
そういえば、あれ? 何だっけあの町。え〜っと、そうだ! エルスだ!
で、エルスはどうなってんのかな。犯人が俺だとは分かってないと思う。第一もう街には居ないし。
正直、あのまま居てもバレなかった気がするけど。、それは考えないことにしよう。
赤ちゃんそろそろ起きてくれないかなぁ。お姫様だっこは疲れたよ。腕ではなく精神的に。
壁を越えるとなるとまだ時間がかかるな。暇だ。
・・・・・・ちょっとだけ寝るか。うん、ちょっとだけ。すぐ起きるから大丈夫。
おやすみなさい。
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このころ、エルスの街のとある屋敷では・・・・・・
私は今、一枚の手配書を見ています。明らかに知り合いです。
レイ様です。捕まってませんよね。
先程大きな魔力が街の外へ出るのを感知したので恐らく大丈夫だと思いますが。
全く、お嬢様に挨拶の一つもよこさずに・・・・・・
あ、私はみんな大好きメイドさんです。主人公以外での初視点となります。
よろしくお願いします。ペコリ
これから私はお嬢様に紅茶を入れてくるので。
大したおもてなしも出来ずにすみません。読者様。(オイ
また機会があればそのときはしっかりおもてなしさせて頂きます。
それでは。
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痛い。
壁を越えて辺りで減速しながら降りてたら、起きたらしい赤ちゃんになぜか殴られて落ちた。
起きるのがもう少し早かったらどうなってたことやら。
俺は腰の辺りをさすりながら文句を言った。
「お前! 飛行中に人を殴るな! 死んだらどうするんだ!」
「う、確かにそうかもしれないけど。でも起きたらお姫様だっこされてるのよ? びっくりするじゃない」
「お前が気絶する前からしてましたけど?」
「うるさい。あと、私の名前はお前じゃなくてフィーラ。魔族よ」
「へ〜お前って魔族だったのか。意外だな」
「だからお前じゃなくて、フィーラ!」
「はいはい。フィーラ、これでいいか?」
「なんかむかつく」
それにしても本当に意外だな。まさか魔族だったなんて。
そう言えば魔族は飛べるはずだよな。無詠唱で魔法ぶっ放してくるおっかない魔族を俺は思い出す。恐かったな〜。
じゃない。魔族は飛べるからこいつも飛べる。わざわざ俺が抱える必要は無かったんじゃないのか?
言ったらまた殴られる気がするからやめておこう。
フィーラか。なんかやだ。俺の脳内では赤ちゃんになってる。真の名前は赤ちゃんという設定にしておこう。
一つ思ったことを口にする。
「前にフィーラを助けたとき、魔族に襲われたんだが心当たりは無いか?」
「魔族って言われてもたくさん居るし、特徴とか無いの?」
「人の話を聞かないで無詠唱で魔法撃ってくる危険人物だったが」
「・・・・・その人って私のこと探したりしてたわけ?」
「聞こえた言葉から察するにさらわれたのをずっと追いかけてきたらしい」
「知ってる。その人は私の護衛兼教育係だった人」
「やっぱり知ってたか。で、やっぱりフィーラはやんごとなき身分なのか?」
「ま、まぁそこそこ」
「そうか・・・・・・・ここどこか分かる?」
「私が知ってるはず無いじゃない」
「ですよね〜」
やっぱり迷ってたんだ。若干現実から目を背けてたけど、周りは深い『森』だ。
燃やしたい。すっごい燃やしたい。ファイヤーしたい。いいかな? いいのかな?
発作が起きる前にさっさと抜けてしまおう。
「フィーラ。ちょっと飛んで空から周りがどうなってるか確かめてくれないか?」
「いいわよ。じゃあ少し行ってくるわね」
とりあえずフィーラに頼んで空から周りを確かめてもらう。飛べるじゃねぇか。
今のうちにすっかり存在を忘れてしまった銃がどんな感じなのか確かめてみることにした。
まずは撃つ。もちろん木を。
・・・・弾が無い。魔装化されてるっぽいから魔力を使うのか?
純粋な魔力を少しだけ込めて撃ってみた。
バン!
普通に弾出た。魔力を使う銃か。ファンタジーすぎる。今更だが。
弾は木を貫通してる。威力は結構あるようだ。
しかし魔力を殆ど込めてないのにこれでは本気で込めたらどうなるのだろうか。
試してみたい気もするが、とりあえず今はやめておく。
「レイ!」
フィーラが帰ってきたみたいだ。
「ここがどこか分かったか?」
「分かったも何も、ここは、魔皇国デモンストレイ。魔族の国なの!」
「は?」
あの壁はどうやらエクトラインとデモンストレイの国境を示す物だったらしい。
なんてこった。
絶望した!
ーーーーーーーもう少し早く気づけば良かったと思いながらーーーーーーーー
メイドさん登場!
これからもたまに出現します。
それにしてもアンケートどうしよう。
答えてくれる人が居た時点で予想外だが、結果がドングリの背比べ過ぎる。
少し考えておかなくては。
あと、感想評価アドバイスなど、あったらください!