10話 あの日夢見た世界(4)
想像以上に早い復帰でびっくり仰天な作者です。あの深刻そうな文はなんだったのか。
これからもいきなり投稿できなくなるかもしれませんが、見捨てないでください。
さて、今回は短めですがお楽しみください。
露店密集地 人、これを市場というーーーーーーーーーーーー
わー人がいっぱいだー。人がゴミのようだー。すごいすごーい。
現実逃避はさておき、レイヤ君です。こんにちわ。今はなぜか露店が並ぶどでかい道のど真ん中に居ます。
なぜなんだろう。俺はただ家まで案内してくれる彼女についてきただけなのに。
隣にはとても笑顔なルシアさんがいらっしゃる。とっても殴りたい。
もう何度行ったかわからない言葉をルシアに言う。
「ルシア、家に帰ろう。そして俺の金を返してくれ」
「ん?なにかいいましたか?あっ、それよりもあの店の食べ物おいしそうですよね」
「もう金は出せないぞ。俺の生活費なんだよ。生命線なんだよ」
じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「分かった。分かったからそんな目をするな。そのかわり後1つだけだぞ」
「やった〜!さすがレイさん。やさしいです」
本当に泣きたいよ。金がどんどん消えていくよ。あぁ、Noと言える男になりたい。
だってさ、あの上目遣い反則だよ。絶対逆らえないよ。少なくとも俺は絶対に。
頭の中に何か曲が流れてくる。
「じ〜んせい楽無きゃ苦〜ばかりさ〜」
分かりにくいか。さーせん。
とりあえず腹は減ってないさ。俺も一応食べたから。それにしてもなんなのあの耳。
自分にとって都合のいいことしか聞こえないんじゃないのか?
むしろ俺の金がなかったらどうなっていたんだろう。
この少女、自分は金持ってないのにどんどん買っていく。俺が金を出して当然という顔をしてる。
俺の価値って・・・・・・・・・・・・
そんなネガティブ思考をなんとか中断してこれからについて考える。
大幅に予定が狂ってしまったが、この荷物を届ければ特に変わりはない。
今度から何らかのイレギュラーが入るの前提で予定建てようかな。
いっそのこと全てが悪い方向に向かうことを決定事項にして考えよう。そうだな。それがいい。
中断したはずのネガティブ思考を再開してると、ルシアがようやく満足したのか露店ストリートから離れていく。
俺は再び思考を中断し、それを追った。金のことは考えないようにして。
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もうでっかい家を見ても驚いたりしないもん。そうこころに誓う。
あえて描写しないでおこう。つまりそれだけでかいということだ。
金持ちなんて死んじゃえばいいんだ、と俺は思う。
「レイさん。中に入りましょうよ。まだお礼もしてもらってないし」
「あぁ、今いく」
どうやらお礼とかはきちんとしてくれるらしい。こういうところはいいのになぁ。
とりあえずついていく俺。決してメイドとか見ていない。
ン十人の完璧にハモっている「おかえりなさいませ」とか聞いてない。
欲求不満なんだ。幻聴なんだ。幻覚なんだ。
そう自分に言い聞かしていると、1人のメイドさんがこちらに来て、
「お客様はこちらへどうぞ」
とか笑顔で言われた。俺は何とも言えない表情をしたままついていった。
どうやら俺はまだ神に見捨てられてはいないようだった。
というのも、あの後なんか客室っぽいとこに来て、
「お嬢様が大変迷惑をおかけしました」
とか言われて、大量の金と四次元ポケットをくれた。
まずは金、その量は想像を絶する。なんと100ソル。日本円で千万円。
生活には困らないなんてもんじゃない。さすが上位の貴族様。
次に四次元ポケット、まぁそのまんまだ。
具体的に言えば、ただのズボンのポケットに入れとけばそこが四次元ポケットになるって感じだ。
なぜメイドさんが渡しているかというとルシアの両親は今仕事中だからだそうだ。
そういえば今回なぜこうなったかと言うと、いつも買い物についていくメイドさんが急用でいなく、
それでも行きたかったルシアは特別に許可を貰って1人で買い物と言う名の食べ歩きに行ったという。
そこを狙われたということだ。
何ともまぁ迷惑な話だ。ロリコン貴族自重しろ。
日本に来たら一発アウトだな。児ポ法あるし。
メイドさんもロリコン貴族がむかつくらしく、家に来たときわざとまずい紅茶で迎えたとか。
勇気あるなぁとか思いつつ、聞きかったことを聞いてみた。
「何歳から結婚できるんですか?」
「10歳からです」
あえてノーコメントだ。俺は何も聞いちゃいない。
入れてもらった紅茶を飲みつつ、俺はこれからに思いを馳せる。
何も無いということは無い。これは断言できる。
そして俺は逃げることにする。
「もう少しゆっくりしたかったんですけど、予定がありますので今日はこれで」
「お待ちください。実はお願いが・・・・・・」
やっぱ来たよ。来ると思ってたよ。このまま帰れるとは俺も思っていなかったさ。
「なんでしょうか」
年齢に似合わない言葉遣いで俺は聞く。
「お嬢様の婚約者になってください」
へ?今なんて?リピートをお願いしたら、
「だから、お嬢様の婚約者になってください」
おーまいがっ。なんてこった。展開についていけねぇ。
ーーーーーーーそんなフラグ建てた覚えないぞ、そう絶望したーーーーーーー
ここで投稿できなくなりそうになったことについて。
勉強しろ、以上。
親が受験は来年なのに気が早いんです。
まぁ勉強しなさ過ぎの自分が悪いんですけど。
こんな調子だと、三年になったらPCが姿を消すかも。
そんなことになったら樹海へGOだ。
とこんなことはさておき、5000ユニーク突破ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。