9話 あの日夢見た世界(3)
鬱だ・・・・・死のう。
と最近本気で考えている作者です。
無理矢理テンション上げて書いたのでおかしくなってるところも多いと思いますが、楽しんでもらえればと思います。
あと、総合評価100pt突破!目標達成!ありがとうございます。
今度は200を目指すぞ〜!
エルスのさる場所の宿ーーーーーーーーーー
「知らない天井だ・・・・・・・・・・・・・」
まぁ、昨日周りもろくに見ずにベッドにダイブしたからな。
この宿がどこら辺にあるのかもわかんねえ。迷子フラグか?
本当に迷子になりそうだな。朝飯にたどり着くことさえ叶わないかもしれない。
とりあえず今日するべきことは、
「飯探し、街探検、ギルドの登録か」
本当にどこのRPGですか?この世界は。
この世界を題材にしたMMORPGとか出したら凄い売れる気がする。
「ふぁ〜、それにしても眠い。眠すぎる」
まずは顔洗ってくるか・・・・・・・・・
ということで顔を洗ってきて目が覚めた。今は支度をしている。
それも結構長時間。支度することなんて殆どないと思ってたけどな。
案外あったんだよ、色々な。例えば、
「こんな長い刀をこんな低身長【138cm】が持ち歩いてたらおかしすぎるよなぁ」
だって10歳だよ?第一持ち運びに不便すぎる。
なので、いったん黒い石に戻してから今度は小さい小刀をイメージしてみたり。
結果としては出来た。大きさは50cmくらいの、やはり真っ黒い刀が。
ちゃんと鞘もある。だけどさ、何で2本もあるわけ?
結局何度やってもこうなったので2本とも腰にさした。
なんてことがあったり、
「俺ってこっちに来てから1度も服替えてない気がする」
と気がついたけど、なんで誰も服が汚いとかくさいとか小さいとか言わないんだろうと思い、
よく見てみたら汚れ1つない。返り血をとんでもない量浴びてるのに。
それとなんか大きくなってる気がする。
俺も一応こっちに来てから成長している。来たばっかのときは120後半だったし。
この真っ黒な服は来たばっかの俺にジャストフィットしていた。
今の俺も全く違和感無く着ている。
服も成長してるよ・・・・・・・・・
結論、俺の持ち物にはろくなものが無い。
なんてことがあったりして出かけるまで時間がかかった。
ようやく支度が終わり、出発することにした。
まずは朝飯。目指すは露店。いざ出陣!
俺は露店の密集しているところに向かっていった。勘で。
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「なんてことだ。俺としたことが・・・・・・・」
くそっ、ホントになんてことだ。なんで露店を目指していたはずなのにこんなところに居るんだ。
迷子フラグを建てたのが悪かったのか?そうなのか?ごめんなさい。謝るからなんとかしてこの状況。
「助けてー!ドラ◯モ〜ン!」
もちろん来るはずも無く、むなしいだけ。この世界に来てから厄介ごとに巻き込まれなかったこと無い気がする。
とりあえず状況を整理しよう。まず、俺は路地裏になぜか居る。
そして、目の前にとても可愛らしい美少女がいらっしゃる。(この世界美少女率高過ぎだろ・・・・
その周りを、騎士系装備をフルにした方々が囲んでいる。そして少女が涙目で俺をガン視。
それに気づいた騎士?の方々も俺をガン視。正直見なかったことにして帰りたい。ボクハナニモミテナイ。
迷子フラグは建てたかもしれないが美少女救出フラグは建てた覚えないぞ。
よしっ、とりあえずは話してみよう。かの有名な偉人もこう言った。「話せば分かる」と。
「あの〜すいませ「何だ貴様は!」サーセン」
怖いよこの人達。目がイっちゃってるよ。ヘルムで見えないけど。
だけど俺には見えるんだ!明らかに俺を怪しんでいる。
「たっ助けてください!追われているんです!」
お嬢さん。ここでそれは無いでしょう。普通に考えて俺に助けを求めるなんておかしい。
・・・・・・・・・なんか言わないと。この沈黙は精神的にもきつい。
えっとこういうときは、そうだっ。あれがあった。俺、行きます!
「雷よ、我が意に従い閃光となれ!」
カッ!
「キャッ!」
「うわっ!なんだ。目が、目が〜」
騎士?さん達は閃光で何も見えなくなってる。モン◯ン思い出してよかった〜。
そしてお嬢さん。すまん、これも俺の平穏のためなんだ。反省はしてるが後悔はしていない。じゃあなっ!
俺は路地裏を走って突っ切る。なんか体に引っかかった気がするが、気のせいであり木の精だ。
だめ押しに身体強化をかけ、一気にさっきの場所から離れる。フハハハハハ、この速度について来れるか。
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5分ほど走り続け、そろそろ大丈夫だろうと思い近くにあった木陰に座りこむ。
「ふう、何とも言えない虚脱感」
なんか疲れてるのかな、体が重い。主にさっきなんかに引っかかった方。
見てはいけない気がする。見たら負けだ。そうなんだ。
「う・・・ん」
幻聴だ。そうに決まってる。間違いない。
「んあ・・・・・う・・ん」
チラッ
うん。見なかったことにしたいね。もう無理っぽいけど。なんでさ、さっきのお嬢さんが居るの?
引っ掛かったついてきちゃったの?おかしくね?俺の最近の運。
このままにしてても埒があかないな。とりあえず起こすか。
「お〜い、起きろ〜。起きないと××しちゃうぞ〜」
「起きますっ!起きますからそれだけは勘弁を!」
起きたよ。それにしてもそんなに嫌なのか、××。確かに俺もやだけどさ〜。
「ようやく起きたな。じゃ、俺はいくところがあるから」
そう言ってさっさと歩き出す。こころなしか早歩き。
「ちょっと待ってください」
そうだよね。呼び止めちゃうよね。仕方が無いことなんだよ。
「まだ何か用?俺急いでるんだけど」
ウザッ。おれウザッ。これは無いよ。
「すいません。ちょっとお礼がしたかったので。助けていただいてありがとうございます」
「いや、別にそんな礼を受けるほど大層なことした覚えないし」
「それでもありがとうございます。本当に助かりました」
「私の名前はルシア・クラウスです。あなたは?」
「俺はレイだ」
これはヤバいぞ。捕まってしまった。このままでは非常にまずい。
こういうときは理由を聞いて今は無理だがいつか助けるみたいなことを言って切り抜けるしか無い。
「そう言えばどうして追いかけられていたんだ?答えられる範囲でいいから教えてくれ」
「はい。実は・・・・・・・・・・・・・・・・・なんです」
まぁ、要約するとこうだ。
このお嬢さんはこの街に住む貴族、それも結構くらいの高い人の娘らしい。
それにとても可愛い美少女だったせいか、年上の糞なロリコン貴族の目に留まったとか。(ロリコンは20代後半。彼女は10で俺と同じ。
そのロリコンも結構くらいの高い貴族で、下手に行動すると危険だと。
ずっとしつこく迫っていたのだが、なかなか相手にされず、とうとう実力行使に出たらしい。
ちょうど1人で出かけているときにさっきの騎士達に捕まった。
で、そこにちょうど俺が来て、助けて今に至ると。
俺は助けたつもりは無かったんだけどな。ロリコン貴族はなんかむかつくしルシアは可愛いからいいか。
それにしてもさっきの騎士燃やしとけば良かった。あんなんに仕えてる奴に行きてる資格は無い。
こんなに可愛い子を集団でだよ?腐ってるとしか言いようが無い。
どうしよう。これは助けた方がいいのか?助けなきゃ俺の罪悪感がとんでもないことになる。
(はぁ、結局こうなるのか)
「とりあえずは家まで届けてやるよ。危ないしな」
「本当ですか!ありがとうございます。助かります」
「気にするな。それより道が分からないから教えてくれないか?」
「分かりました。こっちです」
俺たちは立ち上がり、進路をルシアの家に定めた。
やっちまったよ。早速だよ。こんどRPGやる機会があったらラックばっか上げてやる。
リアルラックがこんなに無いんだ。ゲームの中くらいあってもいいじゃないか。
「それにしても凄いですね〜レイさんは。まだ私と同じくらいなのに」
「同じくらいっていうか同じだ。まぁ色々あってな」
もしかしてこれから誰かに会う度にこれ聞かれるの?小さいのに凄いね〜って。
それはすごく嫌だ。なんとかしなければ。そして腹減った。
結局予定の何も満たせていない。あれか?予定は未定ってやつか?
どっかの親友の言葉が蘇る。
(零夜は目つきと違ってすごいお人好しだよね)
俺がお人好し・・・だと?無いな。今回もたまたまだ。助ける気は最初は無かった。
「レイさーん。置いていきますよー」
(なんだかなぁ)
俺はこっそりため息をつくとルシアを追いつく為に走っていった。
ーーーーーーーー何時になったら飯を食えるのかを考えながらーーーーーーー
最近なんか更新が遅れがちですね。もともと不定期更新だけど。
文章もあまり浮かばないしどうしよう。
感想評価アドバイスなど貰えると、作者のテンションが上がります。
よろしくお願いしま〜す!
追記 ××はこちょこちょのことです。
作者もこちょこちょにとても弱いです。