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うわぁ、俺弱すぎ…?

コピーする場所間違えたので再編集しました。

 ギャリッツ…ギャリッ…金属がぶつかり合う音が森の中を響き渡る。一人は槍を持った黒装束、もう片方は粗悪な金属鎧に身を包んだ賤しき尖兵ゴブリンリーダー。二人の間には緊張のようなものがピンと張り詰めていた。もしここに第三者がいたなら爆笑必須なのだが。

 (…流石に俺弱すぎないか。)

 相手はそこら辺で死んだ人間から剥ぎ取っただろう粗悪な鉄鎧にガタが来ている鉈、たいしてこっちは大斑蜘蛛から作られた装備一式、格が違うというものだ。

 だというのになんだこの体たらくは、この情けなさは。お前はカグヤが呪いを掛けなければ敵一体倒せないというのだろうか、呪いによってその身を人から蜘蛛へと捧げなければ勝つことすら出来ないと言うのか。

 「偃月ッ」

 鎧をへこませる程の強力な打ち下ろし、当たれば必勝だというのに俺の攻撃はノロマなコイツにすら届かない。そのくせ相手のカウンターじみた大振りは先端が掠る程度でしか避けられない。

 「カグヤ達連れてこなくて正解だったかもな。」

 今日はカグヤのことをもう少し調べたいというコナラさんのお願いを聞いて、なんなら全員見てみてくださいと預けてきた。まあそれによって暇になったこともあり、最近していなかったレベリングにでもと来たのだが、まあ結果これよね。

 こんなんじゃ夫人にリベンジしたところで死ぬだけだな、目の前のゴブリン一匹倒せないんだからさ。

 「…卑怯とか言うなよ。」

 突き、突き、突きからの振り下ろし、徹底して露出している足と手を狙い始める。流石に刺されば痛いのだろう、少し距離を置こうとするが射程の長い槍であれば好都合だ、さらに足元を執拗に狙っていく。

 「グガァァァァア!」

 流石に怒ったのだろう、大上段に鉈を構えて走り込んできた。そこに足払いを仕掛けるように横薙ぎに槍を払う。見事頭から転げてうつ伏せに倒れる。

 「…やっぱ弱いや。」

 グサっと首に一突きして止めを刺す、だがこうやって姑息な手を使ってようやく雑魚一体と戦うことになっているのだ、確実にこのままでは強敵に成すすべなくぶっ倒される。

 自分のステータスを久しぶりに確認する。ここ最近何故か見ることが無かった……おい待て絶対それが原因だろ。せっかく上げたレベル分のステ―タスポイントを1すら振っていない、それじゃあ強くなるわけが無いだろうに。

────────────────

名前:クヌギ Lv.54 職業:戦士

生命力(体力) 20 +2

精神力(魔力) 5

持久力(スタミナ) 40   

筋肉(筋力) 54   

技量(器用) 40 +20        

耐久力(防御) 10 +100

敏捷(速度) 12 +50         

運命(幸運) 7

状態:呪い(絡新婦の祝福)

ステータスポイント:0

スキルポイント:0

スキル一覧

狩バチの極意 天衣無縫の構え(槍術の心得、鋼の意志) 五月雨(速突) 風車(円弧) 偃月 一閃  鬼神照覧(演舞) 致命

 装備

武器:斑大蜘蛛の槍 属性:毒(麻痺、睡眠)

頭:斑大蜘蛛のバンダナ(耐久力+10 生命力+10 精神力+10 敏捷+10)

胴:斑大蜘蛛の装束(耐久力+35 敏捷+10)

腕:斑大蜘蛛の籠手 (耐久+25 技量+20 敏捷+10)

足:斑大蜘蛛の具足(耐久力+30、敏捷+20)    

セット効果:隠密 致命強化 

装飾品:カグヤの糸人形 (効果なし)

────────────────

 うーんこのステータス、防具が上等じゃないと掠っただけで死ぬな。でも火力足りてないし仕方ないよなぁ。それに敏捷も装備に依存している、もう少しレベル上げたらそっちにも回さないとな。

 「圧倒的にポイントが足りてねぇえ……。」

 どうしましょうかねぇ……このままじゃ雪辱戦のタイミングなんてやってこないだろう。どこか良い狩場というか修行ポジというか、そういうものを聞いてみようか。

 「相談だな、うん。」

 え、自分で探せって?いやだって先輩がなんでも聞いてって言ってるんだからそこは手伝ってもらおうよ。別にパワーレベリングしてくださいって言ってるわけじゃないしさ。

 


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