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80 エースが来た

 私とメアリーは昼で仕事が終わったので、ギルドの食堂へ行く。なに食べようかな?食事が楽しみなのも平和な証拠だね。


「お?美人冒険者、2名入りまーす!!あそこのテーブルへどうぞ!」


 今日もシルビアさんはウエイトレスさんだ。あの素肌はさらしてないのに胸元を強調する服が似合うのが羨ましい。私のだとあのボリュームにはならないわ。


「シルビー?オムライスで!」


「私はナポリタンお願いね?」


「はい!かしこまり!」


 注文をしてお水を飲む。ふー。まったりとしていたら、隣の席のパーティの会話が聞こえてきた。しまった、焼きそば食べようと思ってたっけ。まぁ、明日明日。


「おい、また召喚の儀式が行われたって聞いたぜ?」


「へー?それで?」


「何でも今回は10人に届かない位の人数の勇者様が召喚されたらしいんだが、一人だけ国の支援を受けずに冒険者か軍人になりたいって城から出てきたらしいぜ?」


「へー?それで?」


「勇者様が冒険者だぜ?俺達の仲間になってくれたら俺達も英雄の仲間入りだ!」


「へー?それで?」


「くんかくんか、お前口臭い」


「へー?それで?」


「お前、話聞く気ないだろ?」


「ほー?分かります?」


 取っ組み合いの喧嘩に発展した。そうか、また召喚開始されたのか。隊長達も既に近衛じゃなくなったし、情報は聞けないかな。


「早いね?マチルダ、メアリー?」


「薬草沢山摘みましたよ?午後はまるまるおもいっきり剣の練習です!」


 キョーコとメイビスが戻ってきた。少し離れた席に座ってメニュー見ている。隣の席の取っ組み合いの喧嘩はシルビアの鉄拳制裁で幕を閉じていた。そしてメアリーのオムライスと私のナポリタンが運ばれてきた。


「へい!お待ち!今日もサービス!サービス!」


 メアリーの後ろから乳をこれでもかと当てながらのケチャップをかけてくれるサービス。他の人にやってるの見たことないな。今日は星のマークだ。メアリーの顔赤いのもしょうがないと思う。


「なん…だと…?」


「お、オムライスであのサービスなのか?」


 回りの男どもがこぞってオムライスを注文するなか、一人だけハンバーグを注文する人がいた。ハンバーグも美味しそうだな。あれ?オムライスより出てくるの早いね。ナポリタンうまうま。ケチャップの甘味と粉チーズの調和が良いね。


 男はもりもりとハンバーグを食べている。いい食いっぷりだ。食べ終わった男が立ち上がった。背が高いな。180センチ以上あるな。それは置いておいてこのナポリタンだよ。最高だよ。美味しい。ピーマンの苦味もまた味を引き立てている。そして適当に入れられたソーセージ。これも良いね。


「キョーコ、メイビス、私達は午後も依頼を受けてるね?」


「いってくるね?」


「気をつけて下さいね?」


「頑張ってね?」


 食べ終わったので、メアリーと食堂から出て依頼を見ていると、あの背の高い男がエリと放していたのが見えた。


「失礼、お嬢さん。私は仲間がいないんだが、依頼は受けることができるか?」


「はい。大丈夫ですけど、冒険者ギルドに登録が必要ですよ?しますか?」


「あぁ、頼む」


「では、こちらのカードに血を一滴お願いします。こちら使ってください」


 例の血を一滴の件だね。針を蝋燭の火で炙ってさくっと刺してた。そしてポタリ。


「はい、こちらが冒険者カードになります。依頼を受けるときに出してください。これ身分証にもなりますので、別の街に入るときには出してくださいね?」


「ダンケシェーン、ありがとう。お嬢さん」


「うふふ?口座も作りますか?」


「あぁ、よろしく」


 あの人ダンケシェーンって言ったよ?なに?どこの言葉だろう?


「それではこちらに記入をお願いします」


「あぁ、これで良いかな?」


「ありがとうございます。冒険者カードに口座を登録しました。えーとミヒャエルさん?」


「あぁ、ミヒャエルだ。お嬢さんは?」


「エリです。この冒険者ギルドの受付です。依頼を受けるときはよろしくお願いいたしますね?」


 ミヒャエルか。珍しい名前だな。ミハエルなら聞いたことあるけど?等と思っていたら、メアリーがゴブリン狩りの依頼表を持っていた。そしてエリと目が合う。


「ミヒャエルさん。あそこの二人組の女性と一緒にゴブリン狩りを受けませんか?あの二人ならたぶん組んでくれますよ?」


「ありがたい。紹介して貰えるかな?」


 はえ?なに?


「うふふ?こっちへ来て?マチルダさん?メアリーさん?」


 エリの目が怖い。


「マチルダにメアリーか。よろしく。ミヒャエルだ」


「メアリーです。ゴブリン狩に行きたいんですか?」


「マチルダです。その服、変わってますね?」


 ミヒャエルの服は黒い厚目の生地でタブルで丈が短い。帽子もかっこいいね?この辺りでは見ないな。


「あぁ、ゴブリン狩りに連れていってくれ。これは制服だな。勲章の類いはこっちには持ってこれなかったな。帽子の記章もなくなっちまったな。まぁ、只の飾りだから要らんがね」


 ちょ?あれ?まさかの?召喚された勇者様か?あ、キョーコとメイビスが来た。ナイスタイミング!


「あ、紹介するね?あそこの二人も私達のパーティのメンバーなんだ。今回はゴブリン狩りに行かないけどね?キョーコ、メイビス、来て?」


「あれ?はじめまして。キョーコです」


「メイビスです。よろしく」


「ミヒャエルだ。よろしく。キョーコは日本人か?」


「え?はい。そうです。ミヒャエルさんはドイツ人?」


「あぁ。死んだと思ったんだが気がついたらあの王の部屋にいた」


 きたー!日本人とかドイツ人とかわからんけど、勇者様きたー!しかもなかなかイケメンだよ。背が高いし。


「その制服って戦車兵ですよね?」


「あぁ、私は戦車乗りだった。最期は敵戦車の砲撃で大破炎上して死んだと思ったんだがな…私だけがここに来た」


 勇者様が召喚される時ってどうなるか知らないけど、この人は一度死んだのかしら?


「キョーコは一度死んだの?」


 メアリーがナイスタイミングで聞いてくれた。


「私は死んでないよ?歩いてたら急に魔方陣が足元に現れてね?ミヒャエルさんは転生で、私は転移だね」


 衝撃の事実が!勇者様って転生と転移の二通りあるのか!こ、これは、学会を揺るがす衝撃の事実だよ!


「なるほど。では私はこの世界で残りの人生を過ごすとするよ。ここに戦車は?」


 戦車ってなに?





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