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79 メタはダメ

「うわー!皆さん凄いですね!勇者様に英雄にハイエルフっておとぎ話みたいです!」


 メイビスさんの言葉でカオスだった会議が落ち着いた。ジュリアのことで揉めたのがひとまず落ち着いた。


「マチルダ?パーティメンバーをもう少し増やして…戦闘班と商業班に分けた方が楽しめそうじゃない?」


 メアリーが真面目な案を出してくれた。知ったかぶりして返したおこうか。


「ほう?その心は?」


「うーん?私やマチルダは戦闘続いても平気だけど、キョーコとかジュリアはどちらかというと、戦闘ばかりなのは向かない気がするのよ?メイビスさんはどっちかな?」


「この面子の中で戦ったら死にますから。商業班が良いかな?」


 この間のキョーコの本気を見たらそうなる。あれを避けられれば勝てるかもしれない。でも普通は無理かな。私はあっという間に三途の川を渡り終える自信がある。


「なら、お姉さんは管理人さんとして、二つの班をまとめます。あとはキョーコちゃんの助手として料理の味見をする。焼きそばが食べたい!」


「その案、自分が今日やりたいことを選べるといいよね。私はどっちもやりたいかな?焼きそば、夜食で作りますからね?」


 キョーコは戦闘も商業もどっちもやりたいようだ。今日の夜食は焼きそばか。楽しみです。会議にも身が入るってもんよ。


「そうだね!私もギルドの売店とか商店街行きたいもん。固定する必要はないね!」


 メアリー?拷問具見たいだけじゃないの?


「じゃあ、ギルドの依頼を見て、その日になにやるかを決めようか?」


 私の案で満場一致。次の議題は勇者様の行動について。


「えーここ何回かの戦闘では、屑勇者との戦闘がありました。今のところ、召喚されて直ぐの屑と、森で新人冒険者を人拐いしていた屑です。屑がまだ居るはずなんです。対応を考えておきましょ?」


 私の発言に、みんな黙っていた。戦後だけをみても勇者様は召喚され続けている。もちろん戦前も。結構な数の勇者様がこの世界には居るはず。良い勇者様ほど死んでる気がするんだよな。もちろん屑勇者の次にだけど。残るのは悪い勇者だ。


「悪い勇者か…へんなスキル持ってそうだな。ステータスも凄そう」


 キョーコがポツリと呟いた。


「そうね。沢山ね…昔もいたもん、私達…結構倒したんだけどね?」


 ヒルデさんは250年前から150年前にかけて、魔道具屋のお婆さん勇者(ババア)とお爺さん(エルダードワーフ)と共に屑勇者を葬ってきたそうだ。村の祭りもその一貫なんだろうか?


「ねぇ、それよりもこのお話を恋愛小説に作りかえるって?????おばびばばばば」

 

 メアリーがバグった。こうなりたくはないからメタはやめようと心に誓う。


「メアリーちゃん、メタはダメよ?メタは。それに作者には無理ね!書かせても録な恋愛小説にはならないわ!登場人物みんなめんへらよ!?????うぼぼぼぼぞそほほほほば」


 とうとうヒルデさんまで。メタやめますか?それとも辱しめを受けますか?


「私は、そんな屑勇者達がこの世界を脅かすときには対決しようと思う。でも普段は薬草とか摘んでいたい」


「キョーコ…いつか来るかもしれない屑勇者を葬るために練習はしておこう!剣の刃をたてる切り方覚えようか」


「うふふ?メアリーちゃんとキョーコちゃんの練習に付き合うわね?メイちゃんも練習しなさいね?」


「はい!参加させてください!」


 あれ?私はなにすれば?


「まーちゃんは実験をしよう!マッドサイエンティストの☆を増やそう!」


 え?☆増やすの?害はないなら良いけどね。今後の方針がなんとなく決まった。変わるかもしれないけど、あとは手探りでいこうか。その日、ジュリアは帰ってこなかった。くそ!



 次の日、私とメアリーは討伐の依頼を、キョーコとメイビスさんが採取の依頼を受けることにした。


「エリ!このゴブリン10匹の討伐受けるね?」


「私とメアリーで行くよ?良い?」


「私達はこっちの薬草採取をお願いします。メイビスさんと森に行きますね!」


「エリさん!私の登録もお願いね?」


 メイビスさんは冒険者としての登録がまだだったようだ。王の都の冒険者ギルドにも初めて入ったそうだ。


「依頼の方は了解です。ゴブリンの討伐は森でお願いしますね?それとメイビスさん、これに血を一滴お願いします」


 カウンターの上に蝋燭と針が置かれた。躊躇うことなくメイビスさんがざっくりと指を突き刺した。


「そんなに刺さなくて大丈夫ですよ?傷が残っちゃいまよ?」


「大丈夫!ヒール!」


「キョーコありがとう!」


 メイビスさんのカードはわたしたちのカードと同じく桃色だ。仲間。


「そうそう、みんな?さんは要らないからね?メイビスって呼んでよ!」


「わかったよ。メイビス、焼きそばパン買ってこいよ?」


 メアリーが悪のりし始めた。メイビス?売店に走らなくて良いから。


 私達は仕事に向かったけど、ジュリアは来なかった。今日の門番も別の人だった。顔見知りだけど、そこまで親しくはないかな?


「おはようございます。ギルドの依頼で森に行きますね?」


「お?マチルダとメアリーか。行って良いぞ?」


「サムソンは休みなの?」


「あぁ、体調不良みたいだな?昨日日付変わるまでここでチューしてたって聞いたぞ?」


 ろくでもない理由で病欠だったようだ。ジュリアは看病か、風邪ひいてサムソンのところかな。いや、まてよ?抜け駆けしたか?


「今日も赤飯かもしれないね?チキショー!!」


 チキショーチキショーチキショー!………


 キョーコの遠吠えがこだました。


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