表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/82

78 言わせねぇよ?

 折り返し鍛練の剣を渡したらおじさんがおどろいていた。


「う!?これ師匠の剣だ…買えるのこれ?非売品じゃないのか?」


「うん。イモ村だと買えるけど、買うにはドワーフのお爺さんの審査があるよ?この剣だとあの人か!師匠なんですね?確かお爺さんの弟子の弟子の中で一番上手かったよ!あれ?もう一つ弟子入ったかな?」


「へへ?そうなんだ。師匠が誉められると嬉しいけど…弟子の弟子って何人いるの?」


「たくさん」


 そうとしか答えられない。お爺さんの弟子についても数えきれない。さらにその弟子ってなると何人なんだ?


「あのー?これ治りますか?」


 キョーコが恐る恐る聞いてた。怒られないといいな?って言ってたもんね。


「ああ、治すぜ?これは、俺の我が儘だが…改良させてくれないか?師匠のこの剣を見たらな…」


 武器屋のおじさんは、お土産の剣を見て、自分の師匠がまた一つ階段を上がったのを見せつけられたら、俺も上がんなくちゃならんよって笑っていた。


「この突起が壊れても、取り替えが簡単なように作ろうと思う。例えば一体型で作れば頑丈になるんだが、たぶん壊れるんだ。お嬢さんが本気で投げるとな?だから壊れることを前提で取り替え可能にしておく。例えばそのパーツに効果を付与すれば凄そうだろ?」


 画期的だ。取り替えが可能だからこそできる芸当だ。効果の付いた突起部分を相手にあわせて使い分けることが可能になる。キョーコの場合は、メイスの質量でほぼすべての生き物を屠ることができそうではある。ドラゴンはどうかな。死なないと思うけど。キョーコ勇者様だもんな。史上初のドラゴンキラーになるかもしれない。でもならなくていいよ?キョーコは緩い生活がしたいんだよね?


「ところでそんな事可能なんですか?」


「う!?効果の付与はうちでは無理だな。でもお前らならイモ村で頼めるだろ?まぁ、このメイスに拘る必要もないしな。所詮は道具だよ。自分にあった奴使えばいいさ。欲を言えばうちで買って欲しいなくらいだ。まぁ、取り替えができるように改造しておくな?」


 キョーコは壊れた方のメイスを渡した。槍は買い換えて、メアリーは新作の拷問具を買っていた。


 アパートへ戻る。エプロン姿のヒルデさんが掃除をしていた。


「おかえりなさい!そしてようこそ?メイちゃん。ここが一刻へぶっ?!」


 言わせねぇよ?と顔に書いてあるキョーコのきつい一撃が入った。喉突かれてた。


「ヒルデさん、今日の夕飯はオムライスですよ?」


 竹箒を持ちながらピクピクと痙攣するハイエルフの脇を通って部屋に案内した。これ管理人さんの仕事かもしれないから起きて?


「毎回こういう感じだと、飽きられるわよ?」


 立ち直ったヒルデさんから厳しい指摘が入った。反省。


 オムライスを食べ終わったらパーティ会議だ。明日からなにする?このお話も最終回にする?


「ほら。あんまりメタなこというとバグりますよ?」


 また注意されてしまった。反省。


「ヒルデさん、ジュリア帰って来てないけど?」


「え?あの子、まだ門でチューしてるのかしら?」


 私が事実をありのままに答えると、さすがにヒルデさんも困惑。


「ジュリアはとりあえず置いておいて、召喚された屑ゆうしゃの対応を考えなくては!確かキモデブハゲ以外も召喚されたっていってましたよね?」


 キョーコが真面目に話題を提供してくれた。ここら辺から軌道修正しないと。浣腸と吐瀉と脱糞の小説にあばばぱばばばばは?


「マーちゃん、メタはダメ!」


 回文風に怒られた。


「他の召喚された勇者様って屑なの?キョーコみたいな緩い勇者様なの?」


 メアリーの発言で我にかえっや。このままではいけない。メタも封印だ。そんなことを考えていたらキョーコが語り出した。


「私は一人で召喚されたから分からないなぁ。今回は多かったのかな?あの剥げたキモい男以外にもいたって隊長さん、言ってなかった?」


 そうだな。隊長がそんな事言ってた気がする。


「そういえば、隊長は勇者達って言ってたね?達が勇者が沢山なのか、メガネとおばさんを含めて達だったのか、うーん。わからん!」


 とりあえず私も話しておかないとと思い、隊長の言ってたことをなんとなく思い出してしゃべった。そうなんだよ。勇者達だったんだよ。


「えーと?話の腰をおって申し訳ないです?キョーコさんって召喚されたんですか?勇者様?」


 あ…。忘れてた。メイビスさんは何も知らなかったね?


「そうよ?私の娘達は凄いのよ?キョーコちゃんは勇者様で、まーちゃん、とメアリーちゃんは英雄でしょ?ね?凄いでしょ?」


 実の娘を忘れてますよ?と思ってたらメアリーが伝えてくれた。


「ヒルデさん、ジュリア忘れてますよ?」


「誰だったかしら?私は知らないよ?ハイエルフ嘘つかない!」


「実の娘じゃん!」


「キー!きっと今頃エロエロなのよ!ムキー!!」


 キョーコが怒った。話を聞いたら、そりゃ怒るよ。あの時、ミスリルの鎧を取りに行った時にも、行きは門でチューしてたって。それで、イモ村で、夜は私の実家でサムソンに会えなくて寂しいって夜泣き。次の日は朝からエレナさんに自慢して仕事の邪魔をしてたようだ。


 エロエロなジュリアは今どこにいるのだろうか。話がまとまらないまま会議は続いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ