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68 拷問パラダイス

「ふーふー、ごふっ!?」


 吐血するギード。痛そう。そう思ってたら、メガネがポーションをなげた。あの大きさだと上級かな?ポーションはギードの頭に当たるも割れず、液体はかからず、私が回収した。怪我してた馬車馬にかけておこうかな。よしよし。うわぁ。毛並みが艶々になったね。この投擲ポーションは戦中に流行ったな。


「ふふふ?残念ね。今時のポーション瓶は頑丈なんですよ?そんな旧世代の戦術は役にたちませんからね?せめて蓋ははずしなさいよ?お久しぶりです。グラスさん、オヴァサーンさん。こんなところで何をしてるんです?」


 ジュリアがギードの側から話しかけた。確かに私とメアリーが戦争に参加しているときには、城壁の上からポーション瓶が降ってきたり、目の前の刺したはずの敵兵の傷が後ろから投げられたポーションで回復したりしてたな。あれ、脅威だけどはずすと敵が回復するんだよね。うちの城壁上にいる奴ら下手くそだったな。そうそうあんなメガネしてたっけ。


 敵にはその名手がいた。彼の投げるポーションはレーザービームと呼ばれた。かなり遠い所からも正確に怪我人にぶち当て割っていた。その隙間を抜いてくるのねってところからポーションが飛んでくる。終戦して和平交渉した時に、前王が敵ながらあっぱれとこの国の勲章を贈っていた。相手国の勲章はミリーが代表して貰ったな。彼にはまた会いたい。そうか、あの仕事はもうなくなっていくのね。


 メガネとおばさんは震えていた。そしてキモデブハゲが動き出す。


「グハハ!!よしお前ら、最強の武器と防具をよこせ!」


 それは悪手だよ?そしてこの村のNGワード。禁句。


「ガハハハ!!行くぞぉぉ!!」


 お爺さんが、おじさんが目の色を変えた。が、静止する。


「ふふふ?ジオウちゃん。ここは引いて?私とメアリーちゃんが…このヒルデリアンとメアリーが、こいつらをぶっ殺す!!」


「てめえら、てめえらの血は何色だァァァァ!!」


 ヤバイ。ヒルデさんの口調が変わった。メアリーもぶちギレてるし。


「マーちゃん。危ないから、こっちへこい。ヒルデが激怒しとる。あいつこの世に骨の欠片も残らんぞ?」


 あばばばばば!お爺さんの警告に馬と一緒に避難避難。


「まずはお前だ!!激痛がより痛くなる魔法だ!!」


 ヒルデさんの左手から光がでて、ギードを照らした。激痛がより痛くなる魔法は、ヒルデさんが自作した魔法だってさ。


「ぐぁゴボボぐふぅ!?」


 血反吐を吐きながらもがき苦しむギードがいた。転がるから竹矢が折れて食い込む。大量の血が地面を染めていた。うわぁ……。


「ふふふ?ねぇ?痛い?帰ったらサムソンに報告してあげる。キスしてもらいながらね?」


「ぐぶぉ!?がは?まさか、生き……てるの…か?がばゴボボ!?あの傷で!?ぐわぁぁぁぁ!?俺が…しくじった?ぐぶぅ!?」


「あんたばかぁ!?何であんたの質問に答えないといけないの?ねぇ?痛い?きゃはは?」


 うわぁジュリアも切れてんな。キョーコが腹いせとばかりにメガネのメガネを砕いていた。メガネとおばさんが、逃げようと這い出したところメイスを足に落として行動不能にしていた。


「おっとごめんなさい。手が滑ってしまいましたね?ふふふ?今日もエレナさんとやけ食いですよ?」


 うわぁ痛そう。キョーコもきれてない?というか疲れてない?やけ食い?エレナさんも?


「てめえら!?俺が誰だかわかってんのか?今なら土下座で勘弁してやる。ほら、最強の武器と防具をよこせ!そしてそこの姉ちゃん達ははだかで土下座だ!」


「知らねぇよ?ほら?これで教えてくれるか?」


 ゆらりとキモデブハゲに近づいたメアリーは持っていた針を器用に刺し込んだ。キモデブハゲの爪の間へと。


「ぎぃやぁぁぉぁ!?」


「で、誰だよ?教えてくれないのかよ?じゃあこれで教えてくれよ?」


 綺麗に装飾されたほどよい太さの棒。これを針を刺した指とその隣の指の間に挟ませて握った。これ痛いよね。


「ぎぃやぁぁぉぁ!?痛いィィィァァァァ!!」


「ほら、痛みを苦痛を上げてやるから…な?」


 ヒルデさんの左手が光る。そして光に包まれたキモデブハゲが痛みが倍増して、より激しく吠えて悶えた。


「お前らは召喚されたものじゃ無さそうだね?どうなんです?」


 キョーコがキモデブハゲの取り巻きに優しく訪ねていたけど笑顔が怖いわー。ブンブンと無言で頷く取り巻き達。


「よし、お前らは着た道を帰りなさい。村に入ったら首を刈られますよ?」


 この道は普通に歩いて帰ると死ねる。せめて鋼装備。できたらミスリル装備が欲しくなる。鉄の装備ではホブゴブリンの餌食になるな。何体かは倒せたとしてもね?


 村に入れば、イーちゃんをはじめ首刈り衆がわんさかいるからな。どちらかと言えば、まだ歩いて街まで帰る方が生存率高いかもしれない。取り巻き達は泣きながら走り去って行った。その方向には今、ホブゴブリンが群がっていた。戦闘音が聞こえ、最期の悲鳴が聞こえた。


「で、お前は誰だ?」


「そろそろ答えろ?」


「あうあうごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい?うギヤぁァァァァ」


 食べ物の怨みだからね?後悔して?なかなか答えないキモデブハゲに拷問は続く。ギードの方は…


「ねぇ?どうしたの?黙っちゃって、痛いの?仕方ないから半分だけポーションかけてあげるね?」


「ぎぃやぁぁぉぁ!?」


 ジュリアによって、死にかけた所に絶妙な量のポーションがギードにかけられた。体内の矢じりが外へ出きらない。そればかりか体内で異物が移動して止まった。内部が破壊されていく。表面は綺麗に回復してるように見えるけど、まだ皮膚の下で何かが動いてるのが見える。



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