表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/82

47 そしてギルマスは途方にくれる

 ジュリアが、だいこんめしを食べ終わった頃、シルビアさんが少し小さなハンバーグを持って現れた。大きな胸の前だから小さく見えるだけかもしれない。あと、自分用なのかな?カツ丼ももってる。


「ジュリア?これ。シェフの気まぐれハンバーグだよ?気まぐれで作ってくれたから食え?そして白いご飯だよ?おかわり自由だよ?」


「ううう、白いまんまとハンバーグ…腹一杯食べるよ?ありがとう。頂くね?美味しいよ?シルビアあぁぁぁぁぁ!!!」


 今日は気まぐれでハバネロ入れたみたいだ。辛さ増し増し。隣でシルビアさんはカツ丼に七味唐辛子を振りかけていた。


「ジュリア聞いたよ?出向なんだってね。私で助けられるときは、呼んでよ?一緒に行くからさ」


「うん。オークに囲まれる前に呼ぶよ。大変だったもん。今も口が大変だよ」


「え?なにいってるの?オークに囲まれる?普通くっころで死ぬよ?イモ村行くのに…まさか山越えルート?なぜ生きてる?」


 シルビアさんは混乱した。


「友情と努力で勝利だよ」


 ジュリアの説明が雑だ。オークを騙し討ちしたが正しい思う。


「そんな少年漫画みたいな展開はあたしは信じませんから。え?罠を仕掛け、落とし穴に落としたんですか。落ちた奴を皆でタコ殴りにしたと。へーなるほど。確かに友情、努力で勝利したんですねって信じるかぁー!まぁ何あったら呼んで?」


 カツ丼食べ終わったシルビアさんは颯爽と戻っていった。午後からも新人さんが動向してほしいって依頼があるんだって。一泊二日で。若い男三人組か。胸狙いだな。


「あたしのも付けといたんで、ギルマスに内緒でよろしく!」


 胸元の唐獅子が胸の揺れにあわせて揺れていたがより深く挟まった。


 ナポリタンがおいしかった。キョーコにまた作ってもらいたいくらいおいしかった。オムライスと甲乙つけがたい。エリの食べてたカルボナーラも美味しそうだったな。ヒルデさんもここからここまでの注文を完食。残念ながら栄養は胸にはいかないようだ。


「マチルダ、次は私達だよ?覚悟はできてる?」


「そうねメアリー。覚悟はできてる。ダメって言われたらへなちょこを叩き切る覚悟をね?」


 この国はどういうわけか近衛隊が衛兵から警備までを引き受けていた。騎士はお飾りだ。戦までは違ったんだけど、戦後、へなちょこが騎士の称号を売った。今の騎士は金で買ったものだ。あの時みたカッコいい騎士はもういない。皆死んじゃったからな。


 詰所に向かうと、隊長がいた。話し合う時間をもらおう。まだ休暇は半分くらいしかたってないけど、良いよな。


「隊長、戻りました。これお土産だよ?」


 お爺さんの店の壺に入れられていた鍛造の剣を買ってきた。メアリーのはギルドの売店の奴だね。


「おう。おかえり。お土産ありがとうな?ん?やけに良い剣だな。んん?鍛造?それも2本?えーと、良いのか?高くなかった?」


「それがね?うちの村、それが樽とか壺に大量にさして売ってるのよ。だから安いのよ」


 樽の剣だとしても審査があるから普通に行って買おうとすると試験が始まるってエレナさんが言ってたな。大抵ぶん殴られて終了。ポーションの世話になるって。


「そ、そうか。ありがとうな?腰に二つとも指しとく」


「隊長さん?マーちゃんとメアリーちゃんを除隊させてほしいんだけど?良いかしら?」


「私からもお願いします」


「私もお願いするよ?ね?お、ね、が、い?」


 ヒルデさんがストレートに切り出し、キョーコがお願いしてくれた。ジュリアはちょっと黙ろうか。


「…誰?このやんごとなき人は?後光が見えるんだけど?それと勇者様とあざといハーフエルフか…ちなみにへなちょこに話したら、辞めるんだったらお前らの口座の残高押さえるってさ?」


 うぬぬ?残高ね?惜しくはないが、へなちょこにやるのは嫌だ。ぐぬぬ?どうしよう。


「隊長さん?こういうのはどうかしら?マーちゃんとメアリーちゃんを勇者様の護衛として、勇者様のひきいるパーティーに配属させるの。勿論お給料は全額でなくても良いからね?そうね半分くらいかしら?それと、衣食住の保証も要らないよ?どう?」


「良いね!それ!それなら俺の独断でもできそうだ。英雄にあんなことさせなくても済む。給料が減るならへなちょこも誤魔化せるな!採用!」


 ヒルデさんの提案を隊長がそのまま採用してくれた。私とメアリーは兵舎から出ていくことになったけど、この後、家を探す予定だから問題なし。


「ありがとうね?隊長。勇者様の護衛、頑張るよ」


「キョーコに向かってくる奴は、私が拷問するよ!」


 隊長の顔は少しだけひきつっていたけど、元気そうだな。


「ところで隊長、極悪人が城に呼ばれてなかった?」


「ん?ああ、昨日から召喚が再開されてな?ほら、そこの勇者様の召喚の時、あいつが漏らして退場してから休みだったんだが、昨日から始まったんだ。そしたら一人が自分が勇者だって言ったら他のも皆勇者になってな。今日は勇者対極悪人のデスマッチだってさ」


 へー?自分で自分を鑑定したキョーコみたいな人が来たのかな?後半は何故そうなる?


「う?ちなみに来た奴の風体は?」


 キョーコが質問してた。


「一番最初に勇者だって言った男は、ズルムケハゲだな。へなちょこに似てた。他のは、まぁ普通の男女だな。今まで召喚した勇者様のほうが美男美女だったな」


「それで何でデスマッチを?」


 ジュリアも気になるのかな?一応同じ職場の人だもんね。


「ああ、勇者様達が武器を与えられたんだが、良い武器よこせって。俺たちに訓練は不要だってさ?チートがテンプレって言ってたな。よくわからん。で、その力を試すために死刑でも良い極悪人が呼ばれて勇者様と戦わせたんだ。結果は泥仕合だったな。メガネもおばさんも死にはしなかったが、へなちょこに勇者様の世話係にさせられてた。強いと勘違いされてな。そこの勇者様と比べると、今回の勇者様は弱い。そして屑だな」


 うちの村へ来ると鉄拳制裁案件の勇者達が大量に召喚されてたのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ