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46 ジュリアの行き先

寸劇が終わったので話し合いだ。ジュリアの処遇について。


「下着泥以外は冤罪じゃないんだよなぁ。一応一番被害を受けていたエリから処罰を与えないでくれとは言われているが、いかんせん、多すぎる。目撃者もな?」


エリに対して蹴りを入れたのとか、引き摺って重傷を負わせたのとか、かなりの人数が見てる。人だかりになってたしね?


「そこでだ、ジュリアには窓口業務を外れてもらう。」


「外れるっていうか辞めるよ?」


辞表を今にもギルドマスターのおでこにぶつけそうな勢いだよ。ヒルデさんもハラハラしてない?


「ここで辞めさせればギルドの評判は下がらないだろうな。だが、こんなダメな奴も適材適所で使うってところを見せる。異論は認めない。するならエリに頼み込んで訴えてもらう。たぶん斧のお世話になるかなぁ?」


「そんな大袈裟な…」


これはギルドマスターの言い分が合ってる。ジュリアの場合、余罪が多過ぎて数え役満だ。私たちの知らない所でも、出会う前にも色々やっているだろう。いや、やってる。そんなの一発で箱点だ。ちなみに麻雀も過去の勇者様が作ってる。私もたまにやるよ?メアリーのダマテンがトラウマだ。接待麻雀?そんなものは存在しない。あンた背中が煤けてるぜ?ロン…タンヤオのみ


「という訳でジュリア、お前はそのパーティーの専属職員になれ。窓口には立たなくていい。こいつらがギルドに来るときにパーティーの分の窓口業務、買取業務、その他色々な仕事を任せた。窓口に立たなくて良いが、給料はギルドからは出ない。パーティーの儲けを分配してもらえ?そこはそちらに委せる。今住んでるところもギルドの物件だからな。立ち退きだ」


「え?シルビアみたいな仕事ですか?」


シルビアさんは窓口にはいないけど、ウエイトレスだけやってる訳じゃないのかな?エリもさっき何か言ってた。外に出てるって言ってたな。


「あいつとはまた違うぞ?あいつは特別だ。冒険者のお助け要員として働いてるからな?午前中に冒険者のお助けして、昼に戻ってきてウエイトレスしたら、午後から別のパーティーのお助けに行ってるからな?お前はそのパーティーだけの専属だ。他のは見なくていい。出勤もしなくていい。お前らジュリアを任せたぞ?」


ギルドマスターの話だとシルビアさんは初心者から中級者位(ランクC、D)の冒険者が臨時でパーティー組むときに、足りないときに雇われる職員なんだって。武闘派なんだね。


例えば討伐依頼で、オークの討伐や、盗賊の殲滅は中級者(ランクD以上、Cが望ましい)を含む4人以上でないと受けられないそうだ。そういう時の人数合わせとか。私たちは良かったのだろうか。


「依頼で死ぬのは辞めろ。ギルドの評判が下がる。勝手に死ぬのは、建前は辞めろ。でも本音は、勝手に死んでも知らんし、止められん」


私たちはセーフ。勝手に行って勝手に殲滅。そして12首揃えて祭り。オークはやばかったかもしれんが。二人なら死んでた、今頃くっ、殺…。アへアへのエロぐろ、チーン…第一部 完 エル先生の次回作にご期待ください。だったな。


「まぁ、そんなところだな?どうだ?辞めさせんが、そのパーティーの専属だぞ?やりたかったことだろ?そうだ、お前ら今度でいいからパーティー名も登録しとけよ?ジュリア任せたからな?」


「ギルマス…あ、ありがとう…」


「ギルドマスター、私からも。母として御礼を申し上げます。寛大な措置、ありがとうございました」


「いえ、お母さん、お礼なんて、私にはいいですよ?窓口のエリには言ってあげてください。この件で一番の被害者のはずなのに、一番の理解者でしたから」


ギルドマスターって凄いなー。ヒルデさんを見ても、お母さんとしてお話ができてるんだもん。普通、お姉さんって言いそうになるよ。


「さ、昼時だから、エリも誘って食堂に行ってこい。俺の奢りだ!パーティーで存分に食べてけ」


ラッキー!食堂を食べ尽くすぜ!ギルドマスターとお別れして食堂へ移動。話し合いと寸劇で長引いたから。お昼時のピークを過ぎた食堂は空いていた。エリも誘って食堂に来た。


「いらっしゃいませぇ!6名様ぁ、お通ししまぁす!」


シルビアさんが席に案内してくれた。


「シルビアさん、これ、私の故郷のお土産だよ。受け取って?」


「姉さん、ありがとうございます。お?ネックレスですね?似合いますか?」


シルビアさんに買ったのは銀製の唐獅子のトップのペンダント。唐獅子は胸の谷間に挟まれていた。


「すごく似合うよ!確か夜営中とか作戦中に敵の侵入を教えてくれる効果がついてるんだってよ?」


お爺さんの弟子が呪い師で、そんな効果をつけたんだって。


「エリのは悪い虫を牡丹から滴り落ちる露で殺す効果だったかな?」


エリもペンダントを見て喜んでた。似合うよ。


「シルビーちゃん、注文いい?これと、これと、これと、ええイ!ここから、ここまでね!ギルドマスターにつけといて?」


ヒルデさんが大人の注文だ。請求に震えて眠れ。シルビーの響きがいいな。私もたまに使おう。


「私はまたオムライスね?」


メアリーはオムライスで美食に目覚めたからなぁ。


「私はカルボナーラお願いね?」


「私はナポリタンかな?」


エリはカルボナーラ、キョーコはナポリタンか。どんなのだろう。私はしらないな。


「じゃ私もナポリタンで!ジュリアは大根飯ね?」


「なんでよ!ハンバーグランチじゃ!」


「注文繰り返します!ここからここまでが一つ、オムライス一つ、ナポリタン二つ、大根飯が一つですね!ハンバーグランチは売り切れです。はいぃぃ!!注文入りやしたぁ!!!」


唖然とするジュリア。一点を見つめて動けないでいた。程なくして注文した物が並べられた。


「もう大根飯は嫌だぁ!?」


泣きながら大根飯をかきこむジュリアだった。


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