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35 時の流れを止めて

 登場人物が多くなって私とメアリーの思考が途中から停止していたけど、復活。少しまとめるために時を止めよう。


 まずはエルフ?のヒルデリアンさん。何だか神々しい。ジュリアのお姉さんにしか見えないけど、お母さん。そして、元勇者様のお供であり、ドワーフのお爺さんの同僚。年は聞けない。初代ダンシングクイーンのまな板。


 お爺さん。ドワーフの鍛冶屋さん。ジオウって名前だ。はじめて知ったよ。現在キョーコの義理の父親になった。義理の娘に自分が作った最強の武具を装備させることが今の夢。店には武具が並んでいるけど、入り口からおかしい。鍛造の鋼の剣が、土産物店の木刀もしくは傘の扱い。250年前の勇者様のお供であり、ヒルデリアンさんの同僚であり、村の創設者であり、巨乳至上主義者。


 イーちゃん。イザベラ。2つ上の幼馴染み。イモ村ギルドの職員。 ダンシングクイーンの永世名人。お祭り好きの美人。12首越えたら、それは祭り。乳は普通。昔のあだ名はソバカスのイザベラ。勇者様が開発した化粧品と化粧水でランクアップしてた。昔から人気のある美人さん。隠れファン多し。


 エレナさん。ジュリアと同期のイモ村ギルド職員。結婚したいギルド職員の2位。ツンデレ。乳は普通の完璧超人。私が男だったら出会いに運命を感じた。今日はじめて村の祭りに参加する。ダンス対決に出場予定。ダンシングクイーンを狙う。


 ジュリア。友達。ヒルデリアンさんの娘のあざといハーフエルフ。結婚したくないギルド職員ぶっちぎり一位。金髪ハーフエルフの皮を被った変態。母親を追ってダンス対決に参戦予定。ギルドを辞めようとしているまな板。


 メアリー。親友。今回は影薄め。拷問器具が好き。使う武器が変態。乳は普通。ぷりんぷりんなお尻が魅力的な乙女。兵士を辞めたい。


 キョーコ 友達。勇者様。この村にきて、この武具屋にきてドワーフのおじいさんの娘になったまな板。


 マチルダ。私。夢見る乙女。夢の中であと一歩の所で勇者様の口づけがもらえないのは運命(さだめ)。乳は普通。兵士を辞めたい。


 イモ村。私の生まれ故郷。ドワーフのお爺さんが勇者様に連れてこられて作られた村。元々は召喚直後から最強の装備をさせるために作られたようだけど、途中から屑勇者を抹殺する殺戮の村へと変貌した。普通の勇者様には寛容で協力的。最近は冒険者も訪れるようになっているとのこと。ギルドの売店にドワーフの駆け出し職人が作った鋼の剣が木刀感覚で置いてあったり、拷問器具が充実している村。一時期、屑勇者が率いる団体が毎月襲撃していた。そして毎月祭り開催。お盆は新暦だけど、エイプリルフールは旧暦。常春ではない。


「メアリー、こんな感じだよ。ちょっと先の情報まで入れ込んでおいた。どうかな?」


「よし、何とか思考が追い付いたよ?時は動き出す!」


 カオスな状態であったけど、何とか整理がついた。私とメアリーが何かしてたのは気のせいだ。


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「ジオウちゃん、弦を買い忘れちゃってね?弦頂戴?3つね?」


「はいよ、今日はヒルデに良く似た客も来てるぞ?」


 お爺さんは引き出しからミスリルの弦を取り出し、渡しながら言った。


「え?お母さん?」


「あら?娘に似てるなぁって思ったけど、やっぱり娘なのね!ジュリアちゃん何してるの?」


 感動の再開なのかな。娘のプレゼントにミスリルの弓か。すごいね。物を見たらジュリア卒倒しそうだよ。


「べつに」


「はうっ!?」


 ジュリアがぐれた。恥ずかしかったのかな。友達といるときに親と会うのって恥ずかしいもんね。私は友達を連れて里帰りしてるけど。


「そんなことより、ヒルデ!ワシにも娘ができた!」


「え?巨乳至上主義者のジオウちゃんに娘が!?どんな巨乳と結婚したの?紹介してよ?」


「ふふふ、結婚はしてないが、召喚された勇者様のキョーコがワシの娘になってくれた!ガハハハハ!」


「はじめまして。キョーコです。義父の娘になりました。ジュリアさんとも仲良くさせてもらってます。よろしくお願いいたします」


「え!?凄い良い娘!?でも私みたいなまな板よ?」


 ジュリアのお母さん、やめて?キョーコが吐血しそうだよ?あと実の娘も。


「娘だから関係ないね。あと、今日は祭りだから、ヒルデ、参加してけ」


「ええ、朝まで踊るわよ!えーと、イーちゃんだったわね。一緒に限界の向こう側まで踊り続けるわよ!」


「はい!」


 ヒルデリアンさんはイーちゃんと走って会場へいってしまった。


「ジュリアもダンシングクイーンに参加したら?それとも私とメアリーとキョーコと首に花を飾る?」


「え?え?え?強制?私首に花を飾るの?」


「ふぁっ!?わたしも?」


「私も会場へ行くね?エレナもいるし。お母さんに謝らなきゃね?」


「逃げるなぁぁぁぁ!」


 メアリー?なぜ叫んでるんだい?今から祭りのメインイベント、花の飾り付けだよ?ほら、キョーコはおとなしくついてきてるぞ?泣いてるけど。


「お爺さん、またよるね?六日くらいこの村に滞在するから」


「お義父さん行ってきます…ぐすん」


「メアリー、これ買ってね?そしたら花の飾り付けいくよ?」


 メアリーはお爺さん作の鼻フックをねだってきた。はいはい。ミスリルミスリル。こんなものに当たり前のように使いやがって…マーちゃん割引で買いますとも。はい、行きますよ?


 中央の噴水の外周に切り取られた首が並べられていた。ギルドの建物に沢山の花が見える。小さな子供からお年寄りまで花を手に首に捧げていた。


「私たちもやるよ!」


 花を抱えて首を飾り付けた。そして合掌。この花ごと明日の明け方にダンスが終わる頃、炎の魔法によって燃やされる。灰は纏められ、供養塔に葬られる。


「あれ?意外に神聖な祭りの気がしてきたよ?」


「そうだね。襲ってきた盗賊だけど、罪人として処刑されたけど、ちゃんと供養してるね。でもダンスが激しいよ」


 男子禁制のダンスフロアでは、アップテンポの曲が奏でられ、太鼓が打ちならされる。今宵のダンシングクイーンを決める戦いは始められたばかりだ。熱狂するオーディエンスに答えるように、さらにテンポとリズムは加速する。繰り出されるステップにオーディエンスの盛り上がりも右肩上がりだ。


「あ、エレナさんが脱落したよ?イーちゃんがんばれ!」


「足がもつれて舞台から落ちたね。ジュリアのお母さん流石だよ!」


「盆踊りを想像してたけど違った。ジュリアもすごいね!」


 加速するビートについていくジュリアの足使い。さらにその上を行く永世名人のイーちゃん。穏やかに、でも力強いステップで二人を引っ張るヒルデリアンさんが、燃え上がる炎のように舞う。今宵のダンシングクイーンは誰だ。

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