30 完璧超人との遭遇
崩れ落ちたジュリアを連れて、ギルドの窓口へ向かう。こういうときはいきなり買取の窓口で良いのかな?
「そうね。そのままで大丈夫。ええ生まれてごめんなさい」
ジュリアの元気がない。私がしようとしていた仕返しは、既に実行されていた。なんだか私が悪い気がしてきた。
「いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件で?あら?ジュリアじゃないの」
ここイモ村の冒険者ギルドは受付と販売と買取で別れていなくて、一つしか窓口がなかった。窓口の娘はエルフとはタイプの違う美人さんだ。ちょっとつんとした感じもするけど、私が男だったら運命を感じたかもしれない。
「え?あぁ、勝ち組のエレナか」
「ちょっとどうしたのよ?何かあったの?話してよ?相談にはのるよ?」
エレナってたしかランキング2位の娘か。確かに運命を感じたよ。たぶん、つんとした感じだけど失敗して帰ってくるとデレるのかな。あ、今デレてるのかな!軽めのツンデレいただきました。胸は私達と同じ美乳だ。完璧超人かよ。
「えーとね?ランキング見て崩れ落ちたの。ほら、掲示板の。今日はポーションの買取をお願いしたくて、王の都から来ました。途中、盗賊とかウルフとかゴブリンとかに教育してあげたり、オークにくっころされる前に教育したりしました」
「え?そうなんですね。ありがとうございます。ん?掲示板のランキング?んん?この間はずしたけど?また貼ってありましたか…はぁ、私のファンを公言するイカ臭い奴等が貼るんですよ。困ったなぁ」
この言葉を聞いたジュリアが復活した。そういえばエレナは比較的若い男の子からの票が多いみたいだった。勘違いしちゃったイカ臭い奴等なのかな?それにしても、エリはそこそこの年齢の人からも人気だったよ。エリ…恐ろし娘…。
「くくく、勝ち組のエレナのファンがイカ臭い奴等か。うんうん、困るよね。本当に。私もわかるよ?」
「え?心配してくれてありがとう。ジュリア。それと、そうですね、ポーションは外の建物に?」
「はい、さっき預り証貰って停めて来ましたよ?」
「お姉さん、売店はあっちかな?」
「はい。あそこが売店になります。王の都とは違うものもありますから見ていってくださいね?」
「あ、私もメアリーと売店見てるから、これオークとか盗賊の頭とか入ってるメアリーのマジックバッグ。渡しておくよ?」
飽きてきたのかメアリーとキョーコは売店に向かった。なんとなくだけど、食材と死体は一緒にいれたくない。マジックバッグもアイテムボックスも不思議な空間で違うものもとは隣り合うことはあってもお互いに触れることはない。だから大丈夫だとは思うけど気持ち的にね?
ポーションは瓶に入ってるからギリギリセーフ。一応4人で決めた。だからキョーコのインベントリとジュリアのアイテムボックスには食材の他は自分達で使う武器他しかいれてない。死体は私かメアリーのマジックバッグだ。武器を入れるときも2人はクリーンしてから入れてる。キョーコは勇者様だから衛生面は私たちより上だ。オークは食材では?という意見もでたけど精肉されるまでは死体扱いになった。
「では、素材は私が査定します。あと今日のポーションの買取価格表です。カードをお預かりしてもよろしいですか?」
「はい、エレナさんよろしくね?私はマチルダ。この村出身なの、今は王の都に住んでるけど」
「改めまして、マチルダさん、よろしくお願いいたします。エレナです。ジュリアとは同期になりますね。ジュリア、シルビアは元気?」
建物に向かって歩きながら、挨拶した。そういえばシルビアさんも同期って言ってたな。柔らかかったな。エリは2年下なんだって。
「相変わらず巨乳だよ?」
「そうなのね。ランキングだと4位よ?」
「ぐふぅ!?」
やめて?ジュリアのライフはゼロよ?ほら息してない。
「まぁ、貴女も結婚したいで5位だからね?ジュリア。したくないはぶっちぎりだけど。ちなみに私はしたくないの5位よ?」
上げてから下げる。つんの部分が後にくるときついね?最後に少しだけ戻すのか。生かさず殺さずってところかな?
あの張り出されていた物とジュリアが持っていたのはコピーらしくて、完全版の10位までのは、各ギルドに職員以外閲覧不可で保管されているとのこと。王の都のは貼り出される度にジュリアが破いていた。そして貼る人間に飛び膝蹴りを喰らわせたらしい。
「へ、へぇー。そうなんだ。私も捨てたもんじゃないねぇ?えへへ?」
エレナさんが私たちの荷物と素材、山賊に盗賊、オークなどを見積もりしてくれることになった。あの建物で行うようだ。特にマジックバッグ持ちは建物でしか出せない決まりなんだとか。
「あのカウンターに載らないでしょう?カウンターで買取するのは、薬草とか魔力草、それに小型のモンスターや獣の素材までですね」
ゴブリンの魔石だけならカウンターで大丈夫とのこと。体つきの場合は建物なのかな?って聞いたら、そこはケースバイケースですねとエレナさんが笑った。私は女だけど、この笑顔を独り占めしたい。そんな風に思えた。エレナさんは魔性の女だよ。
私はそっち系じゃないよ?いつか王子様が。そんなことを妄想していたら建物に到着した。荷物を一緒に確認して預り証を返して馬車を眺めた。
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