16 親が死んでも食休み
キョーコのパスタがおいしかった。キョーコとジュリアが食器と調理器具にクリーンをかけてしまってくれた。洗わなくていいの?冬助かる。
ただいま木陰のしたで絶賛食休み中だ。敷物広げて四人でゴロゴロ。親が死んでも食休み。良い言葉だな。平和ってことだよ。戦の時とへなちょこロビンが王様になってから休憩時間すら満足にとれなかったからな。
「ところでキョーコ?最初に召喚されたとき、どうやってステータス確認したの?」
聞き耳たててた時から気になってたんだよね。私が殺してしまった勇者様達は戸惑うだけで何かしようともしてなかった。何かキョーコと違いがあるのかな?
「うーん?私が異世界転移の物語を読んでいたからかな?あの王さまを見て、直感的に駄目なタイプの転移だって思ったんだよね。それで転移で何か、この場を乗り切れるスキルがついてないかと思ってステータスを見たんだよ?ステータスオープンってね?」
「へーそうなんだ。ステータスオープンか…ん?んんん?」
「何々?マチルダ?どうした?漏らしたか?」
私の目の前に何か見える。でも読めない。何か書いてあるけど読めない。あ、消えた。メアリー私は何も漏らしてないからね?
「あれ?マチルダのステータスが?えーと、困惑してるのね。あら?ジュリアも困惑?」
ジュリアも固まっている。さっき小声で私もみれるかな?ステータスオープンんんん?って首をひねってた。多分見えたけど読めなかったのかな。
「みんなしてステータスオープンって、えええええ!?何これ?何か目の前に書いてある!あるけど、あるけれども!?消えた…」
「メアリーも困惑だよ?」
落ち着け、落ち着けマチルダ。これはたぶんあれだ。勇者様にあって、私達ボンクラには無いもの。そう異世界言語理解。たぶん勇者様専用のステータスオープンだから、勇者様の文字で書かれている。で、どういうわけか私達ボンクラにも使えるには使えると。こんなところかな?全部想像だけど。
「マチルダ、メアリー、ジュリア。貴女達のレベルから各種数値、得意なもの、渾名とか、さらにはスリーサイズから体験人数まで見えてしまいました。ごめんなさい…各種数値は違うけど、でも体験人数は私も含めてみんな一緒だよ?」
ジュリアの渾名が気になるけど、まぁいつかわかるかな。
「まぁ、見られても減るものはないかな?」
「うーん、私もそうねぇ?」
メアリーとジュリアは気にしてなかった。私もそうだね。見られたところでね。私は既に公衆の面前で、お外で片乳さらしてるから。メアリーも下半身露出してるしね?ジュリアもギルド窓口で内面をさらしてたなぁ。
「キョーコ、気にしないで?死ぬ前に助けてね?例えばメアリーにげんこつされたときとか?」
「そうね。マチルダに濡れフキンかけられて、川を渡る前によろしくね?マチルダ後で校舎の裏へ来い?」
「…私が抜け駆けした時は内緒にしておいてね?」
私とメアリーはなんだな殺伐としてるけど兵士だしこんなものでしょ?ジュリアは美人だからな。すぐにでも抜け駆けしそうだよ。
「うん。みんな、ありがとう!でも抜け駆けは許さないぞ?」
もう少しだけ食休みを続けよう。ジュリアに対する尋問が行われた。
「ううう、すみませんでした。抜け駆けできる相手もいません。ちょっと背伸びしたかったんです、ちょっとリードしたかったんです。悪気はなかったんやァァァァ!!!」
ジュリアはハーフエルフだから、美人過ぎるから、高嶺の花でみんな手を出さないらしい。ジュリアがアイテムボックスからハンカチをだして汗を拭うときに一枚の紙が一緒にひらりと落ちた。なになに?
冒険者ギルド、結婚したい受付ベスト3
3位 ナンシー(売店にいた、なかなかマジックバックを売ってくれなかった娘。いいからよこせや)~高いものを買おうとすると、色々と気にかけてくれて心配してくれる。冒険者23歳男。他15人
2位 エレナ(この娘は会ってない。窓口の娘とのこと。)~はじめて会ったときから運命を感じた。冒険者19歳男。 依頼を失敗しても温かく迎えてくれる。明日も頑張ろうって思える。冒険者21歳男。他26人
1位 エリ(薄幸のエリ。幸せになってほしい)~ほっとけないよ君のこと。 商人29歳男。 庇ってあげたい。守ってあげたい。冒険者26歳男。 仕事を押し付けられても健気。この娘を幸せにしたい。 商人30歳男 他35人
こいつとは結婚できない ワースト3
3位 ギルドマスター(ムキムキマッチョ)~筋肉が暑苦しい。 冒険者 28歳女。他11名
2位 メガネ(会ったことない。たまに受付にいるとのこと。名前すら言ってもらえない気の毒な人)~生理的に無理。 商人 22歳女性。 脂ぎっていてメガネがいつも曇っていてキモい。 冒険者 18歳女。他16名
1位 ジュリア(!?…ファッ!?)~百人中百人が美人だと答えるだろう。でも、何故か結婚したいと思わない。日頃の行いがね? あと、あざとい。商人 32歳男。 高嶺の花かな?美人だけど結婚っていうと、この娘じゃない。ハーフエルフの皮を被った変態とはよく言ったものだ。あの新人さんセンスあるね。あと、あざとい。 冒険者 28歳男。 エリにドロップキックはないだろ?顔は断トツに美人だけどないな。まな板だし。あとあざとい。冒険者28歳男。他22名
*()内は私、マチルダの感想になります。エリ恐ろしい娘…
「ジュリア、大丈夫だよ?もう辞めるつもりでしょ?辞表叩きつけてたし」
「すみませんでした。生きててすみませんでした。まな板でごめんなさい。明日までに90のEカップになります」
私が声をかけるも、機械的にすみませんでしたと繰り返すジュリア。
「ジュリア、小さな胸はステータスだよ?ほら私も…ね?」
「あう……キョーコ!!心の友よ!!私も生きていて良いのね?」
キョーコがジュリアの手を取り、自分の胸を触らせていた。ところでメアリー?なんで頬を赤らめているんだい?この話題、私とメアリーは触れるのやめておこう。そこそこあるから。
四人の連帯感が強まった気がする。特にジュリアとキョーコの。あと、私がジュリアに渾名をつけたことは黙っておこう。あの時の思い付きが広まってた。




