11 本当にエリには幸せになってほしい(願望)
冒険者カードにはギルドのポイントがつく。依頼の達成などで蓄積していくそうだ。ランクアップするにはこのポイントが必要だ。逆に日頃の行いや素行でマイナスになることもあるんだって。ランクダウンもあるって昨日のお昼にジュリアに教えてもらった。
「じゃあ、この一番大きくて重量無視のバックね。この売店に置いてあるバックだと最大で5メートル四方ので3億ギルね。引き落とせなかった場合は、一生Fね。じゃあカード預かるわよ?ふふふ御愁傷さまあああぁぁぁ!?」
確か口座には4億強、5億弱はあったはずだからセーフ。その上のバック置いてなくて良かった。
「がふ!?な、なぜ?引き落とせた!?く、毎度あり!?」
勝った。お姉さんに勝った。そしてマジックバックを買った。イエイ。メアリーの所に戻ろう。
バック片手に戻ってきた。まだ支払い済んでないみたい。
「お姉さん、マチルダがマジックバック買ってきたから売ってよ?」
「ふぁ!?一番小さいのじゃダメですよ?馬車とバックに入れて入りきらなかったらギルドポイントがマイナスになりますからね?」
メアリーのカードから代金(エリが八掛けにしてくれた)を引き落として、窓口のお姉さんはちょっと驚いていたけど、職員さんが馬車に積んでくれた。初級ポーションで馬車がいっぱいになる。続いて私のバックに詰め始めた。すんなりと中級ポーションが10ケース収まった。そして上級ポーション2本もすんなりと入った。まだまだ余裕があるね。
「まだだ!まだ食料と水が!!人数も増えたし3人分で……あああぁぁぁ!?」
食料と水もすんなりとバックに収まった。
「先ほどは失礼致しました。次回もよろしくお願いいたします」
お姉さんが丁寧に挨拶してくれた。
「ちょっと私もマジックバック買ってくる!」
メアリーが走って売店に向かった。そしてスキップで戻ってきた。
「マチルダより小さな3メートル四方のと、1メートル四方の買って2億5千万だったよ!もちろん重量無視の!」
たぶん私もメアリーも口座にはあと1億位はあるよね?メアリーが小さい方のバックをキョーコに渡した。
「スキルは内緒ね?使うならこのバックでカモフラージュして使ってね?」
「ありがとう!稼いだら返すよ?」
「大丈夫、大丈夫。その代わり料理は任せたよ?」
そうね。美味しい料理は必要だもんね。まだキョーコの手料理食べてないけど。たぶん大丈夫な気がする。ん?カモフラージュなら一番小さいのでも…さらに言えばなんの変哲もない布のバックで良かったか?まぁ、便利だしいいか。見る人か見るとわかるかもしれないしね。
一応、出発前にジュリアに挨拶しておこうかな?
受付に向かうと並んでる人はいなくて、ジュリアが事務仕事していた。
「ジュリア、ありがとうね?いってくるよ!」
「あ、ちょっとまって?パーティー登録しておいた方が良さそうだよ?」
なにそれ?私とメアリーとキョーコは顔を合わせた。わからないから受付に座る。
「この三人でパーティー登録をしておきますね?そうするとパーティーの口座も用意できます。さっき買ったポーションとそのマジックバックはパーティーの財産にできますけど、どうしますか?」
私もメアリーも、ほとんど同額出してるはず。キョーコは勇者様だし、今後は凄いことになりそうだから囲い込んでおこう。ニヤリと私とメアリーが笑った。
「えーと、私は何にも出してないから二人で決めて?」
メアリーを見ると頷いてるから、代表して私が答えた。
「パーティー登録をお願いするよ。ポーションもバックもパーティーの財産に。パーティーの口座もよろしくね」
「承りました。皆さんのカードにパーティー口座の登録をしておきますね。一応言っておきますけど、パーティー口座は使い込みできないようになってますからね。パーティーの売上に応じたお給料を皆さんの口座に振り込むようになりますね。均等で振り込むようにしてありますから、問題があったら窓口で手続きしてね?」
ジュリアとお別れして、いよいよ出発だ。ギルドを出ようとしたら呼び止められた。
「ちょっと待って!?辞表叩きつけて来たから!!私も連れていって!」
さっきお別れしたジュリアが走ってきた。エリを引きずりながら。辞めるのを止めたかったのかな。さらに後ろから辞表を叩きつけられた状態のムキムキマッチョが走ってきた。誰?あれ。でもこのままだとエリが死んじゃう。
「私も旅に行きます!」
ジュリアが停止すると、エリがズタボロになっていた。あわわわ。あのときの私達よりひどくない?色々と剥き出しだよ?皮膚の下の筋肉的なものが…
キョーコが血塗れのエリにハイヒールをかけていた。うん、地面を引きずられて頬が削れていた。これ、少ないけど納めて?金貨を50枚淹れた袋を握らせた。嫁入り前の娘さんだもん。此れくらいはね?これにはエリもにっこり。
メアリーがマッチョの足にローキックを繰り出した。足がもつれてギルドの扉を突き破って外に転がり出すマッチョ。うわ、あれで無傷だよ?
「あいたたた…、ジュリア、何が不満なんだ?急に辞表なんか叩きつけて?あれ、俺じゃなきゃ昏倒してたぞ?」
「あ、ギルドマスターお疲れ様です。だから旅にでます。探さないでください。この人たちと勝手にパーティー組んでおいたんで心配要らないですよ?」
マッチョはギルドマスターだった。流石に荒くれものをまとめるギルドの長だな。体が頑丈だ。そしてジュリアは勝手にパーティー登録。職権濫用だ。
「あの、ジュリア?私達休暇であって、まだやめてないからね?兵士」
ジュリアのあ、いけね!?な顔が見れた。




