あるテンノたちの最ごさサイゴ最後後さいご裁5サ位ご
――卵が先か鶏が先かは知らないが、まずそこには私が在った。
何気ない日常の中で道を歩いていたら、暴走した大型トレーラーに背後から引き潰された。
だから私は死んだ。
邪神の放った渾身の一撃を全てを振り絞って受け止めたが、力及ばすに仲間ごと粉々に砕けて燃え尽きた。
だから私は死んだ。
雪の降りしきる深夜に通り魔に脾臓を突き刺され、誰にも知られぬことなくひっそりと意識を失った。
だから私は死んだ。
数千の魔物に囲まれながらも、未来の救世主を守るために獅子奮迅の戦いで殿を務めた。
だから私は死んだ。
その異能を魔女の才と勘違いされ、捕らえられ拷問にかけられた末に生きながら火炙りにされた。
だから私は死んだ。
被弾し爆装した機体を引き摺りながら敵地に乗り込み、諸悪の根源にビームサーベルを突き刺した。
だから私は死んだ。
邪竜を倒し王国の姫と結婚した数十年後、子供や孫たちに囲まれながら老衰で人生を終えた。
だから私は死んだ。
うっかり頭を潰された。
だから私は死んだ。
弄られ陵辱されながら果てていく仲間たちを眺めながら、神に呪いの唾を吐いた。
だから私は死んだ。
二人で消息不明になった後、ニュースでそれと思わしき人物の放送がなされていた。
だから私は死んだ。
世界を救うことなんて簡単だったから、一線から退き片田舎でのんびりと隠匿生活を送った。
だから私は死んだ。
最後のウィルス保持者となったがために、隠し持っていた銃弾で己の頭を撃ち抜いた。
だから私は死んだ。
魔王として世界を征服した上で、その平穏を盤石のものとするためにあえて勇者にその身を討たせた。
だから私は死んだ。
勇者の影武者として旅立ったはずが、気が付けばその手で世界を救い英雄と称えられていた。
だから私は死んだ。
結局全ては輪廻する輪でしかなかった。
だから私は死んだ。
そうして繰り返し続ける運命を、全員の総力を結集して打ち崩した。
だから私は死んだ。
機械化された肉体で生の喜びを噛み締めながら、社会を支配する人工知能にトドメの一撃を叩き付けた。
だから私は死んだ。
大切な人を失ったが、それでも前を向いて歩いて行くしかなかった。
だから私は死んだ。
幼馴染みも高嶺の花も、どちらを選ぶことも出来なかったから二人とも幸せにすることにした。
だから私は死んだ。
この世に神なんていなかった。
だから私は死んだ。
用済みとなり謀殺されそうになったから、かつての敵と手を組んで腐敗した官僚たちに鉄槌を下した。
だから私は死んだ。
愛機のリミッターを解除して最終決戦に望み、そして愛機に救われるようにして脱出装置で生還した。
だから私は死んだ。
あらゆる選択肢を経験した上で、隠された道筋を開拓して誰もが幸福になれる真なる結末を迎えた。
だから私は死んだ。
人々を救うため神の領域へと達したため、全てが終わった後に別の世界へと旅立った。
だから私は死んだ。
滅ぼしたはずの敵に精神を乗っ取られそうになったため、自ら心臓に刃を突き立てた。
だから私は死んだ。
永遠に生きる守護者と化して、大切な人と共に世界を見守り続けた。
だから私は死んだ。
そして世界は平和になった。
だから私は死んだ。
私は死んだ。
何度も何度も何度も何度も、繰り返して死んだ。
結末の数など数えきれなかった。私の死も数えきれなかった。
戦って戦って戦い抜いて。
それが幸福か不幸だったか、その受け止め方は読む者の感性次第としか言えなかったが。どうであったところで、結局のところ私は死んだ。
物語は無数に存在し、登場人物も無数に存在した。
物語の中から登場人物たちが生まれるのか。
登場人物たちがいたから物語が生まれるのか。
それは入念に練り上げられた設定なのか。
都合よく後付けされたこじつけなのか。
特殊な固有能力を大前提として考案したのか。
重要な終盤の展開を優先して考えたのか。
先に日記帳を用意しておいたのか。
とりあえず筆記用具から持ってきたのか。
最初に名前をつづったのか。
まずは経歴を書き留めたのか。
読者のためか。
作者のためか。
言葉が先か。
文字が先か。
いったいどちらから産まれ出でたものなのか、もはや神にすら理解できない領域なのだけれど。
でもこれだけは間違いなく宣言できた。
――其処には初めから、私が在った。
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警告
不明なエラーを検知
物語が混線しています
脚本が入り乱れています
シナリオが混乱しています
神が決められません
舞台が決められません
世界観が決められません
文書が定まりません
人称を採択できません
地の文が書き始められません
主人公を選択してください
主人公を指名してください
主人公を考案してください
まずは、主人公を決定してください




