ネーラの兄
しばらくするとガットとローが帰ってきた。
「お帰りっす。」
僕は手を挙げ笑いながら言った。ガットも手を挙げた。
「いやー。改めて宜しく!皆。」
アカヅキはウィンクして返した。
ラービィは思った。
「おいおい、ローさぁん!?アカヅキのウィンク見ましたぁ!?レアっすよ!レア!」
ラービィはローを見て訴えた。
ローは口パクで「ハッピー」と言って微笑んだ。
「あっ。兄さん、父さんに連絡しておくね。」
「お、宜しく。」
ローは自分のポケットからスマホを取り出し、国王様(ルルガン兄弟の親父)に連絡している。地味に国王様の声も聞こえた。
「あっ父さん?」
「おや。ロー。どうした?ギギ君達は見つけたか?」
僕は国王様の口から自分の名前が出てきたので興奮した。それと同時に僕が本当にこの世界を守る緊張感が走った。
「ああ、もちろん。今見つけたよ。話も理解してくれた。」
「そりぁよかった。」
「それと父さん。なんと…アカヅキとバキの弟ネーラも一緒に行ってくれる事になったんだ!」
「おお!それは、それはとても嬉しいお話じゃのぉ。」
僕とラービィは驚いた。
「ねぇ、ネーラってバキの弟なの!?!?」
僕はネーラに問いかけた。
ネーラは苦笑いをし言った。
「ああ。そうなんだ。兄さんがまさかあんなになってたなんて…。昔はものすごく優しかったのに。」
「そうなんだよな。な、アカヅキ。」
ガットも同感しアカヅキに眉をあげ問いかけた。
「本当。信じられない。あんなに勉強頑張ってたのに。あんなに優しかったのにね。」
「そーだったのか。本当に謎ばかりなんだ。」
ラービィは腕を組んだ。
ローは通話を終えたらしくガットを見て困ったかのように言った。
「兄さん…執事が付いてくるらしい。」
「お、それはラッキーってところじゃないか?」
ラービィと僕、アカヅキ、ネーラは目が光った。
「うわぁお。執事!」
皆んな口を揃えた。
「一度は体験したいよね。」
ラービィは僕に向かって言った。
「憧れるよなー」
僕は色々妄想した。女の子だったら最高だよなぁ。毎日手料理。しかも女子。最高すぎだろ。
「サービス最高っすね!」
僕はルルガン兄弟にいった。
ローはちょっと嫌がって言った。
「僕はちょっと迷惑って感じなんだよな。」
「なんで?」
僕はえ?となって問いかけた。
「だって僕たちの雇ってる執事たちは気を使いすぎてほんの少しのことだけでも手出してくるからな。」
「例えば?」
ラービィは目を細くし問いかけた。
「例えば、鼻かんだらゴミを捨ててくれるし、仕事中の時もいつも側にいるし、風呂に入ってる時も出口の方で服を持って待ってるし、恥ずかしいんだって。」
「なぁに。それが女の子の執事だったら最高じゃないか。」
ガットは笑いながらツッコンだ。
「は?」
「は?」
「は?」
皆んな口を揃えて言った。
「変態野郎が。」
アカヅキは冷たくツッコンだ。
「兄さん。いい加減恥ずかしい。」
ローは目を細くして言った。
「ガット、同感っす!!」
僕はガットの気持ちも分かるし、可哀想だから味方になってあげた。
「だろ!!」
ガットはグッとした。
「いいんだよ、味方にならなくてぇ!」
アカヅキは笑いながら言った。
一方その頃バキはガットたちから逃げ出し組織のアジトのマイルームに居た。
「クソッ……!!!」
バキは悔しがって自分の机を叩き叫んだ。なんなんだよ本当。
とその時ドアの方からノックが聞こえた。バキは目をドアの方に向けた。
ドアの方から出てきたのは青髪をしていて目のあたりを黒いマスクをしていて白衣を着た悪魔族の人がきた。
「バキ入るぞーい。」
「ああ。アントニーかどうした。」
アントニーは手元にある紙をバキに見せた。
「昨日の実験のデータだ。考察、分析宜しく。」
「ああ。サンキュー。」
バキは興味なさそうにアントニーに礼をした。アントニーはいつものバキに違和感を抱いた。
「あれ?いつもは喜ぶのに、どうした?」
「国王の息子らのことだ。」
バキはアントニーから目をそらし言った。