ギギのお目覚め
「やぁ!あれっアカヅキ!」
ガットは、陽気な声で言った。
「あ!クソ変態!?ちゃんと反省してるの!!!???」
アカヅキは、嫌そうな顔をした。
ローも嫌そうな顔をした。
「なっ何かあった?」
アカヅキは説明した。
「この前ローが仕事の都合で出席できなかった誕生日会の時、ガットが私のスマホを使ってアダルトサイト見てたんだよ!」
ローは顔を笑顔にしてガットに言った。
「兄さん、ちょっと付いて来て。」
「はっ、はい。」
ガットは、少し反省したような態度をとった。
そしてローはガットの腕を取り林の奥に潜っていった。
アカヅキはあきれた顔をし言った。
「ローって大変だよね。あんなお兄ちゃんもって。」
「うん。」
ラービィもあきれた。
ローは自分の服とガットの服を用意した。
「兄さん。これに着替えて。」
「え?」
ガット予想以外の展開にビックリした。
「貴族服だと目立つだろ?。」
「まぁそうなんだけど……。」
ガットはあせりながらも私服に着替えた。
「ロー。俺の服ってさ。この赤い、マントかなんなのかわからない服の方が目立つと思うんだよね。」
「……………。」
ローは黙っている。ガットはさらにあせった。
「まぁしゃあないか。貰い物だし。俺のチャームポイントだしな。」
「…………」
「あのー。ローさん?……着替えるだけでしょうか…?」
「な訳ないでしょ!?!?!?!?」
ローは今までの思いを全て吐き出したかのように言った。ガットは驚いた。
「なんなのか!?ふざけてるのか!?何で女性のスマホを使ってそんなの見てるの!?しかもアカヅキって。」
ガットも兄のプライドが許さないのか、反抗した。
「だって今週まだ一回も見てなかったもん。」
ローはため息をつき皮肉を言った。
「はぁー。本当そんなのでリーダーとか、教官とか務まるよね。」
「ふっ。照れるぜ。」
「褒めてない!」
ローは叱った。
「僕も教官だから一応言うけど兄さんも僕の訓練に来るように。」
「えーー!?なんで?!!」
「心の勉強。人間性の勉強。それに女性に対しての礼儀作法を教える。」
ガットは対抗し続ける。
「なぁに。俺にはそんなのもうついてる」
「ついてるわけないだろ。本当、女性のスマホで見るとか。そんなのでモテるわけないだろ。」
ガットは言葉が出なかった。
「ぐっ………こうなったら……腕相撲で勝負だぁ!」
ローはため息をついた。
「そーゆーところが子供なんだって。」
ローはあきれた顔で言った。
一方ラービィたちのほうでは。
「本当に国王の息子w?」
ラービィはとても意外なギャップに驚いた。
「昔からだよね。」
ラービィの隣にいたネーラが言った。
「マジかよ。引くわー。」
ラービィは思わず言ってしまった。
そこでアカヅキはネーラに聞いた。
「ねぇ。君、ネーラだよね?」
「そーだよ!久しぶりだね!」
ラービィは、それを聞いて自己紹介した。
「ネーラ!僕は、ラービィ。ヨロシク!」
ラービィは、グッとポーズをとった。
ネーラもグッとポーズを返した。
「ヨロシク!」
そこでガットの声が聞こえた。
「やぁ。にぎやかそうだね。」
「本当、マイペースすぎる。」
ローが疲れてそうにツッコんだ。
「だから褒めんなって。」
「褒めてない。」
まるでコントのようだった。
ラービィはギギの事が気になった。
「ギギいつになったら起きるんだろう。」
「ギギ?」
ネーラとアカヅキが口を揃えて言った。
ラービィはギギの様子を見に行っった。
「俺も行って来るわ。」
ガットも様子を見に行った。
ラービィは、ギギの体を揺さぶった。
「ほら、ギギ。いい加減起きて。」
「こいつが起きないと話が進まない」
ガットはギギの鼻の口をふさいだ。
「ガットさん。強引すぎるw」
そしてギギはようやく目を覚ました。
「ん……。えっ?……貴方誰?」
「やぁ。ようやく目を覚ましたか。」
タイトルが思いつかなかった。w