国王の息子ガット、ロー
麻酔弾がラービィの目の前にきた。
「!?」
ラービィは目を瞑った。と同じに魔法の音がした。ラービィは、青い光を感じた。
「なんだ…?」
ラービィが目にしたのは青い輪。
「あれ?麻酔弾…打たれてない?あと誰の魔法??」
「よぉ。バキ。久しぶりだな。」
ラービィは後ろを向いた。そこには、貴族的な服を着た二人の男性がいた。
「どこかで見覚えのある顔。」
バキはその男性のところに向かった。
「おいガット!!何でいつもいいところで来るんだよ!?」
「ふふぅん。運命ってとこかな。」
「近づくな!!」
ラービィはややこしくなった。
「あの人はバキとどんな関係なんだ?見たことあるような人だし」
そこでラービィのところにもう一人の男性が近づき喋った。
「すまんな。いきなりw」
そのもう一人の男性も見たことあるような人。
「あの…もしかしてさっきの魔法って…」
「そう僕をだよ。驚いたか。」
「あっいいえ。助けてくれてありがとうございます。ちなみにあれどんな魔法なんですか?」
「4次元ポケットてきなものだな。」
「あっそうなんですね。」
「それより怪我ないか?」
ラービィは、うっかりパトルとギギのことを忘れていた。
「あっそうだった!パトルさんがやられて、ギギは麻酔弾で」
「チッ、ごめんな。治療するから。」
「あっ、ありがとうございます。それより、お名前を教えてくれますか?」
「あっ、ごめんな。僕は、ロー・ルルガン。バキのところにいるのは僕の兄、ガット・ルルガンだ。」
ラービィは、一回静まった。
「…………ルルガン………………。」
「あっもしかして!!!!!国王の息子ロー様、ガット様!?!?!?!?何故そのような方が!?!?僕なんかした!?!?!?」
「まぁまぁ、落ち着いて。その話は後だ。あと敬語じゃなくていいよ。特に様は辞めてくれ。」
ラービィは一回深呼吸をした。
「ハッ…はい。」
「で、パトルさんって人はどこだ?」
「あっ。あそこ。」
ラービィは、指を指しパトルのところに向かった。
ローは、パトルを全身見て顔が険しくなった。
「痛そうだな。」
ローはパトルの腕についてる麻酔弾をとった。
ラービィはパトルの行動を思い出した。なぜ一回攻撃を止めたのか。なぜ今日は調子が悪かったのか。なぜ投げ倒されてすぐに起き上がらなかったのか。いつもだったらどんな攻撃を受けてもすぐ立ち上がって攻撃するはず。
「ねぇ。ローさん。」
「…?」
「もしかしたらパトルさん背中骨折してるかも。」
「え!?何故?」
「パトルさんが投げ倒されたときすぐに立ち上がらないで寝込んでたから。」
「そーか。つまりパトルさんは、そう簡単に諦めない方なんだな。」
ローは笑った。
「そうなりますね」
ローは、顔をうせた。
「なぁ。すまないが。骨折までいくと治療できない。」
「え!?魔法使いじゃないんです?」
ローはパトラに目を向けた。
「僕は魔法使いじゃない。」
「そうなんですね…。」
ローは苦笑いした。
「僕は4年練習してあの一つの魔法しかできないんだ。案外便利だけどね。」
「なんかすいませんでした。」
「気にしないでいいよw」
「だが、魔法使いの友達はいる!」
「え!いるんですか!!??」
ラービィは目を輝かせた。
「そんなに魔法使い好きなのか?」
「ハイ!実は、憧れなんです!」
ローは何故か照れた。
「なっなら呼ぶしかないよね」
ローはスマホを手に取り、深呼吸してメールで連絡している。
「誰に連絡しているんですか?」
「アカヅキっていう人です。」
ローは緊張した声で言った。
ラービィは、ニヤついた。
「もしかしてその方…好きなんですか?」
ローは顔を真っ赤にし、驚いた。
「何でわかっの!?!?!?!?!?」
「誰が見てもわかりますw顔に出てますよ」
ローは手を顔にして言った。
「誠か!?この癖直さないと…!」
「応援しますよ!」
「おっ、あああありがとうな。」