やっと始まりを迎えたケイドロ
「痛いっ」
血の滲む膝を、悠長にも公園の水道で洗う私こと江角。
この団地には、公園がある。
一旦、例の男達を撒いた私は公園で先程の擦り傷をばい菌が入らないように丁寧に洗い、絆創膏を貼っていた。
あ、新年ですね。
今年もよろしくお願い致します。
この夢が、どうか皆様の初夢、並びに正夢となりませんように!
そして、この話が皆様の初笑いとなりますように!
決まった...決まったぜ。
ドヤ顔の私。
いや、上手いこと言ったって思ってるんだろうけどね。
君、って言うか私、さっき"テーマはお正月。"の方で
「この話が皆様の初笑いとなりますように!!」
的なこと、言ってたよね?
キーワードの一つに入ってたぞ、"初笑いにどうぞ"って。
つまり、"テーマはお正月。"を読んで下さった方々にとっては二度目笑いだ。
まだの方々は、この後見に行って欲しい。
オチが、ほら...あれだから。
江角の大好きな。ね?
皆様が"あぁ、彼か!!"と悟った所で。
...誰だよ、「次回は宣伝にならないように気をつけます」って言った奴。
私でしょう!?
何、ちゃっかり短編の宣伝してるのさ!?
しかも、あの短編自体がすでに"twilight world"の宣伝じゃん!!
いい加減にしろよ作者...と言おうとした瞬間、
つまりは何処まで言ってたのか全然分からない地の文なんだけど、
本当は全部言ってることになってるんだけど、
じゃあ、その一文要らないじゃん、って感じなんだけど、
私は全力疾走していた。
黒スーツにサングラスの男の内の一人に見つかったからだ。
私は階段を駆け上がる。
相手も登って来るのが、足音で分かる。
...段々、距離が縮められているのも。
耳で距離感を測りながら、
"くっ...此処までか"
私は額に冷や汗を流し、覚悟を決めた。
そう、私は走った熱による普通の汗とは全く違う汗を流していたのだ。
...今、注目すべきはそこなのか?
何を今更、疑問に思うな。
そして。
「とおっ!!」
私は団地の五階から、白いてすりに捕まって滑り降りた。
...いや、いくら私の運動神経でも、これ位は出来るから。
運動部なめんな。
と。
ばきゅんばきゅんばきゅばきゅばきゅ。
...何か、鳴ってるんですけど。
上は見ない。
どうせ、さっきの男が"鉛玉"と言う名の危険過ぎる雨を降らせただけだろうから。
かしゅん。
目の前を一粒の鉛玉が掠り、壁の一部を崩し落とした。
...いや、恐ろしいけどさ。
"怖い"と思ったら負けだから。
だから"かしゅん"って、わざと可愛らしい平仮名表記なんですよ!!
...どうか江角の気持ちを、察してあげて下さい。
よっ...と。
私は二階と三階を繋ぐ階段の途中の踊り場、そう、言うならば二.五階へと避難した。
今、思ったけど。
"二.五階"って、表記あってる?
ま、皆様は江角の作品に起こっている放送事故に慣れた方々だから、大丈夫だと信じているけれども。
二.五階へと飛び降りるようにして逃げ込んだ私は、てすりを滑り下りる時に腰に差していた金属バットを再び手にした。
詳しく言うと、"斎藤さん(仮)の血がついているかもしれない金属バットを、正しい持ち方で武器として装備した"である。
さぁ、此処からが本当の戦いだっ!!
って感じでバットを握り締める江角ですけど。
さっきまでの銃撃は前座だったの?
...そして、残念なお知らせを此処で一つ。
一旦CMでーす。
ほい、CM。
この回でちょいちょい出て来た"twilight world"、超スローペースで更新中!!
「皆、見てくれよな♪」
えっと...勿論、最後の台詞は主人公の声です。
つまりは斎藤さん(仮)です。