結局、夢オチなケイドロ
ちょうど二週間ぶりの投稿...
お待ち戴き、ありがとうございます^^
「ぐあぁっ!!」
その声で、私は目を覚ました。
一体、何事だろう。
そう思い、ふと横を見ると──。
斎藤さん(仮)が、胸から血を流して俯いていた。
...嘘でしょう?
私は一人、呟いた。
ねぇ、嘘だって言ってよ。
ドラマの撮影、楽しみにしていたでしょう?
斎藤さん(仮)、死亡フラグなんて乗り越えるんでしょう?
何とか言ってよ、斎藤さん(仮)...
斎藤さん(仮)。
ねぇ、斎藤さん(仮)!!
「斎藤さん(仮)!!!」
私は叫んだ。
無意味だと、分かっていても。
「どうしたんだ、作者」
聞き慣れた声に、振り返ると。
いつもと変わらない、斎藤さん(仮)の顔。
「斎、藤さん(仮)...?」
私は呆けたように聞いた。
「本当に、斎藤さん(仮)なの?」
「当たり前だろ、他に誰がいる?」
彼は当然のごとく言った。
「良かった...斎藤さん(仮)、死んじゃったのかと思って......」
何故か泣きじゃくる私がいる。
彼が「生きている」と言う現実に、何故こんなにも安心するのか。
私は斎藤さん(仮)にしがみつき、涙が止まるまで泣き続けた。
「変な夢にうなされやがって。もう、大丈夫だからな」
斎藤さん(仮)は、ずっと私に胸を貸してくれた。
斎藤さん(仮)の大きな手が、私の頭を撫でる。
私はずっと、泣き続けていた。
江角はよく夢オチに走ります(笑)