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始まりの午後

まったり進行ですのでご了承を

「ふぁぁああ・・・」

まるで今日という日が永遠に続くのが当たり前のように、ノンビリした昼下がりを過ごしていた翔平だった。

三本の木、やる気、根気、勇気、が欠落した日々を送っている。

なんとかコイツ(小日向 翔平)を立ち直らせてみようと、物語を紡いでみようと思う。



見た目普通、年齢20歳、♂、正義感は強いがあまり考えずに動いてしまう癖あり。

人に嫌われることはないが、さりとてモテるわけでもない。どこにでもいるな、こんな男。


「まぁぁーた、こんなとこでサボってるぅ!」

美夏は翔平の頭を叩きながら横に仁王立ちしている。

「いてぇな!なんだよ、美夏」

「なんだよ、じゃないでしょ!早く仕事しなさいよ」

(佐々木 美夏) 同じバイト先の女の子だ。

同じ歳、同じ部署、同じ時間帯で入ることが多い。

そして、オレの彼女だ・・・。

「休憩終わりでしょ。さっさと終わらせちゃってよ。今日は図書館行くんだから」

「へいへい・・・。めんどくせ」

「ほら、テキパキ動く!」

美夏に追い立てられ、仕方なさそうに動き出す。

いつもと同じような光景。文具全般を扱う会社の受発注や店舗の在庫補充などを受け持っている。

実際、美夏がいないと回らないようなところもある。フロア責任者の近藤課長からの信任も美夏が厚い。

美夏も自覚してるのか、やけに張り切って切り盛りしているし、翔平としては従う一手だ。

「じゃ、さっさと終わらせて、事務所の絵里子ちゃんに会いにいこっかなっと」

「ハイハイ。せいぜい煙たがられない程度にねー」

「ベーッ」舌を出しながら美夏は忙しそうに立ち去った。

裏の倉庫整理を済ませ、店舗の品だしをしていると、西野 孝司が寄ってきて言った。

「今日終わったらメシ行かないか?」

手でグラスを空ける仕種だったので、何か話でもあるのかな、と気づいた。

「どこで飲むんだ?」

笑いながら返した。

「酔粋でどうだ?」

酔粋(すいすい)はバイト先から10分ほどの所だ。

「分かった。じゃ酔粋にバイト終わったらすぐだな。オレは5時までだが」

「オレも5時までには終わらせるから」

「おけ、じゃな」

西野は高校卒業後すぐ黒堂文具に就職し、今では受注主任として翔平たちバイトの管理をしている。

翔平は西野の紹介もあって今のバイト生活というぬるま湯に就いている。

ちなみに美夏は美大生とアルバイトの二足のワラジをしっかりと履いている。





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