私が地球に着た頃から変わってしまった
他星人でも心変わりはしそうになっています
私が地球に着た頃は、人間は狩猟もままならぬその日暮らしでした
独りでは力もなく心細いので身を寄せ合って集団を作りお互いに助け合いながら毎日を過ごしていました
そして日々生きていける分だけを食べることができれば良いとの考えのもと、他の動物達とも共存しあっていました
これは今も百十の王ライオンにも受け継がれている必要以上に他の命は奪わないという習性です
これこそが自然界で生きていく者達のルール・・・そう掟だったのです
実はアダムとイヴはこの頃にはまだいませんでした
人間の祖先として神がアダムを創造し、そのあばら骨からイヴが生まれたなんてのは実は作り話なのです
私が生き証人?です
稲作がもたらした生活の安定から人間はさらに富を求める欲を体得してしまいました
その富を神はリンゴに例えました
アダムは競ってそのリンゴを手に入れるために邪魔者を排除するようになった
現代にも綿々と受け継がれているこの欲望こそが、勝ち上がって王となった者であるアダムから始まってしまったのです
アダムのあばら骨からイヴが生まれた?
普通に考えてご覧なさい!人類学上ありえんでしょう?
それは現在もよく使われる手段である神の御名を悪用した権力者を正当化するための記述なのです
歴史書と言うのは、その時の権力者の都合のいいように書かれるものなのです
それはこの国でも例えば古事記や日本書紀でも言われていることです
だからアダムの尽きない欲望を満たすために無理やりイヴをかっさらってきたのです
なんとも強欲なことでしょう
そしてそれを正当化するとわねぇ・・・
ただ、祇園精舎の鐘の声から始まる平家物語のように、奢れるものは久しからず・・・
はその後のアダムにとっても例外では無かったのです
エデンの園を追放された
これは暗にさらに強きものによって滅ぼされたということを表しています
それ以来、人間界では創造、維持だけでなく、強奪や破壊が繰り広げられてきました
ただ、皮肉なことにその創造、維持、強奪、破壊を効率的にするために文化が発展してきたのも事実です
ブラフマーが創造し、ヴィシュヌが維持し、アシュラ(阿修羅)が強奪し、シヴァが破壊するのです
ただ、阿修羅は誰かが創ったものを強奪するだけの時代を変えることができない小者だったので、他の3神のように主たる神にはなれなかった・・・日本では「他人のふんどしで相撲をとる者」と表現できるのでは?
幸いなことにこの国では「お互い様」という心意気が文化として根付いて歴史上大切にされてきました
はしたない、身の程を知る、お陰様で・・・
そう奥ゆかしいことが美徳とされてきました
そして百五十数年前まではさらにその前の二百五十年以上もの間、他の国との国交を閉ざして、その文化を守ってきました
それがほんの百五十数年前に黒い船がやってきたことでどんどん変わっていった
そしてその後どんどんアジア各地へ進出していくこの国の上層部たち・・・
確かに豊かになったのだろう・・・この国はね
また、運がいいのか悪いのか神風信仰なんてものが証明されるような時代に突入していった
それでもこの国の国民性はまだ「お互い様」だった
昭和20年・・・・大きな変化に突入することになった
歴史的に見ても、この国始まって以来の大事件だったのではないだろうか?
それ以降日本は変わっていった、いや変わらざるを得なかった、はたまたある権力者から変えさせられたと言った方がいいのかもしれない
金をたくさん持つ事こそが正義であり美徳である
どこまでも突き進んでいる
今も止まることはない
そして持たざる者からの妬みが蔓延するようになった
権力に溺れる者の見るに堪えない強欲さが白日のもとにさらされて
ますます人間界全体に影響を及ぼし心は荒んでいっている
最近は特に酷い
たしか去年ぐらいから地球に変化が起こり始めたと感じ出した
他の星から来た仲間達も口を揃えてそう言っている
天変地位だけの話ではなく、言うなれば神の方針が変わったとでも言ったほうが良いかもしれない
だから、醜いものはどんどん炙りだされてきている
それに触れた人間の心はさらに荒んでいきだした
それとは反対に自分自身が荒みそうになることに耐えられない者達も増えだした
そう、それが私と同じような地球の外からきた者達なのです
地球を救えないと見限りたくなってきている
でも、根は真面目なので任務を全うしないといけないという責任感との狭間で揺れています
神がこの命をお召しになり元の星に戻る許可がでるまでは頑張らないとね
この世にアダムが生まれなかったらこんなことにはならなかったのではないだろうか?
アダムの呪いが現在を覆いつくそうとしているのでは?と思えてくる




