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よりにもよって、物語が作り込まれた美少女RPGに転生してしまった  作者: 根田わさび
第一章 守りたかったもの、守りたいもの

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第十二話 ビーチとティーセット

来て頂きありがとうございます。

「やぁ、シーガーデンのみんな。久しぶりだね。マスターが変わって以来かな?」

「「「「「・・・。」」」」」


 翌日。海遊ビーチに着くと、キョウが先に来ていたのだが...。


「わぁ~、豪華なティーセットだねぇ~。」


砂浜に用意された、スイーツや紅茶が並べられた優雅なテーブル。


「君たちも飲むかい?頭を働かせるにはリラックスが肝心だよ。」


そんな事を言いながら、美しい所作で紅茶をすすっているキョウ。

青空とビーチとティーセット。あまりにミスマッチな光景に立ち尽くしてしまった。


「あ...えっと...大変ありがたい申し出ではございますが、お時間も限られていると思いますので本題に...。」


わたわたと超丁寧な敬語で返すコバンに、キョウはニッコリと微笑んだ。


「ふふふ。堅くなってしまって...大変可愛らしい事だけど、今回のリーダーはキミだ。敬語なんて必要ないし、好きに使ってくれて構わないよ。」

「は...はひ...。」


すっかり萎縮してしまったコバンをよそ目に、オルカとクララは机に並べられたスイーツを興味深そうに見ている。

一連の様子を見てサンゴは呆れているが、皆リラックスしているようで何よりだ。


 軽い自己紹介と役割の説明を終え、実践も交えつつ作戦会議に入った。キョウの強化魔法が掛かった状態での肌感覚を掴むためだ。

今回はオルカが前線で戦えない以上、主な攻撃手段はクララの魔法攻撃になる。


「じゃあ、弱体魔法掛けるね...!!」


的役のカカシに向かってコバンが右手を向けると、青紫の光がカカシを包み込んだ。


「じゃ~、いっくよぉ~。」


次にクララが魔法を放つ。

何気にクララの攻撃魔法を見るのは初めてだ。・・・気絶させられた時のはノーカンとする。


バチバチと電気を帯びた水の塊が鋭い刃となって飛んでいく。ランダムな方向へ飛び散る刃はやがてカカシの方面へと収束していった。

刃が当たった部分は破れてワタが出ていた。


数発しか命中はしていないものの、身体の大きい水龍なら全弾当たるだろう。


「すごい...これ、クララが一つ一つ操作してるの?」

「いやぁ?今のはたまたまだよ?」

「え?」


そう言って、もう一度魔法を放つクララ。そうすると、今度はランダムな方向へ飛び散り、カカシに近づきはしたが全部外れてしまった。


「ね~?」


それを見たキョウは興味深そうに口を開いた。


「操作性を犠牲にすることで威力を高めた乱れ打ち系の魔法...。これがキミの得意な魔法かな?」

「そうだよぉ~。本来は複数戦用だけど~水龍様ならどこかには当たるかな~って。」

「なるほど...色んな種類の魔法があるんだね...。」


一概に魔法といえど万能な訳では無く、スポーツの技の様に繊細で難しいものなのだろう。


「一応必中の技もあるよ~?電気でバチッてするやつも狙いやすいし~。」

「か、確実に仕留めに来てたんデスネ...。」

「マスターの使う魔法もほぼ必中だよねぇ〜?」

「は、外しにくいけど…すごく弱いよ…?」

「1回見てみたいな。」

「……期待はしないで下さいね…?」


そう言ってカカシに向かって手をかざすコバン。

手のひらにエネルギーが集まっていき、1箇所に丸く収まった。

そして、そこから水の塊がカカシ目掛けて一直線に飛んで行く…!!!


パシャッ・・・。


しかし、カカシがびしょ濡れになっただけで、ビクともどころか揺れもしていない。


「な、なるほど…。」

「たくさんエネルギーを使うのは苦手で…。」

「人間誰しも得手不得手はあるから…!!」


恥ずかしそうに俯いてしまった。

申し訳ない…汗


ではやはり、クララの乱れ打ちの魔法が最有力候補か。水龍の大きさなら乱れ打ちでも半分くらいは命中しそうだ。


 続いて、少し離れたところで実践をしているオルカとサンゴの元へキョウと共に向かった。

こちらはキョウによるシールド強化魔法の感覚を掴んでいるらしい。

まずは未強化の状態。


「いくぜ!!」

「はい!」


サンゴが展開したシールドを思いっきり殴るオルカ。

ドンッという衝撃と共にシールドは粉々になってしまい、サンゴはそれと同時に攻撃をいなしていた。

かなりこなれているし、一緒に訓練をしていたのだろう。


「あれぇ...結構本気(マジ)で殴ったんだけど...。」

「本調子ではないあなたに負けるほど弱くはありません。まずは本調子で勝ってください。」

「ぐっ・・・。」

「あはは...。」


相変わらずサンゴの一言は鋭い。


「じゃあ、強化魔法を掛けてあげよう。ふふ、どうなるかな...。」


キョウがサンゴに手をかざすと、水色の光がサンゴに纏う。


「じゃ、次も思いっきりいくぜ!!」

「はい。遠慮なく。」


先ほどと同じ様にシールドを殴るオルカ。

しかし、シールドはオルカの拳をしっかりと受け止め、びくともしていない様子だ。


「おぉぉ!すげぇ~!!!」

「これは...驚きです。」

「こんなに目に見えて変わるんだね。」

「ふむ...思った以上の効果だ。これなら、水龍の攻撃も難なく防げるだろう。」


キョウのお墨付きなら安心だ。


 そして、色々検証したり聞いてみたことでいくつか分かった事がある。


・同じ強化魔法や弱体魔法は重複せず、効果が高い方に上書きされる。

・魔法は消費するエネルギーの量で威力が変わるが、消費量が多いほど難しい。


クララは消費するエネルギーが多く、威力の高い魔法が得意。

コバンやキョウはその逆で省エネで精密な魔法が得意。

という事らしい。

具体例を出すなら、純粋な魔力強化の効果量ならキョウよりもクララの方が優れているが、費用対効果はキョウの方が優れているという事だ。


 再び集合し、検証した結果も踏まえて作戦会議を行う。


「今回の主な攻撃手段はクララの乱れ打ちの魔法だよね?」

「そ~だねぇ~。強化込みならかなり良い威力が出るはず~。」

「そんじゃあ、前も使ったトライ&エラー作戦が良いんじゃねえか!?」


確かに、攻撃を受ける→隙を見て攻撃→攻撃を受ける...を繰り返せばダメージが蓄積して倒せるかもしれない。

キョウに前回の作戦の詳細を伝える。


「ほう...なるほど。では、シールド魔法とクララの魔力強化を私がやれば良いわけだね?」

「うん。」

「今回は私が波の制御出来ないからぁ~、沖合で戦うことになるけど大丈夫~?」

「心配ないさ。私は浮遊魔法で上から見ておくからね。ユーゴ、キミも連れて行ってあげよう。」

「ありがとう...!」


浮遊魔法!!やはり存在するのか...!!

上から見られるなら、前回よりも詳しく状況を把握できそうだ。


 前回の作戦を流用した流れを、みんなと相談しながらノートに書きだす。

前衛はサンゴとクララ、後衛はコバンとオルカだ。


まず、キョウのシールド魔法を前衛2人に付与。

そこから攻撃を耐え凌ぎ、その間にオルカの打撃とコバンの弱体魔法を同時に使用。

最後に隙を見てクララは水龍の死角に回り込み、ダメージを与える。


これを繰り返して相手が弱ったところで一気に畳みかける。


「こんな感じかな。」

「非常に良い戦略だと思います。」

「これなら、時間は掛かるけど安全に討伐出来るかも...!!」

「ふふ、決まりだね...明日が楽しみだよ。」


今日のところは解散という事になり、作戦開始に向けた準備を進めるのだった。




魔法 消費するエネルギー量によって威力が変化する。

話があまり進んでいない気がしますが、話のテンポは客観的に判断するのが難しいですね。

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