6,相談者の取り巻く環境
田中「安井さん僕、この前キャリア理論を聞いた時凄い頭に衝撃が走りました。あの衝撃が忘れられません。他の理論教えてください」
安井「(衝撃は違う意味だと思うけど)おおキャリア理論の面白さに気づいたんだね。個別に理論を説明していきたいけど、でも今回は相談者の方が意識してない外部環境を少し説明しようとおもう」
田中「そうですか残念です。でも外部環境って必要ですか?」
安井「正直必要ではないかな。ただ意識してからキャリアコンサルタントに相談するとまた違う視点があるかもしれないので進めていくよ」
田中「よろしくお願いいたします」
安井「まずは田中君、前にキャリアは学歴も入ると言ったのは覚えているかな?」
田中「はい覚えています」
安井「今は国も人が長生きしていく社会の中で一つの業種がずっと続くことはないという考えをもっていてキャリアというのを意識した教育をしているんだ。これらキャリア教育を受けた相談者が社会にでると待ち受けてる外部環境これをキャリアコンサルタントは把握しておかないといけないんだ」
田中「キャリア教育ですか?あまり学校で受けた気がしないです」
安井「俺も受けた気がしないけど、俺らよりも新しい世代はもっと意識しているだろうね」
田中「それで外部環境ってなんですか?」
安井「学校教育でのキャリア教育が変われば企業に於けるキャリア支援も変わるよね。俺のような社内キャリアコンサルタントの存在なんかがいい例だね」
田中「言われてみればそうですね。身近にキャリアを相談できる人がいるって助かりますし、社会が変わってきてると分かります」
安井「そうなんだよ、企業の支援も変わってきている。ということは労働市場も変わってきているんだ」
田中「労働市場が変わってきているとは、どうしたら分かるんですか?」
安井「それは国が発表している労働政策などが大きく関わってきているんだ」
田中「国の労働政策で変わるものなんですか?」
安井「労働条件の規則変更などが一番企業からは変化が分かりやすいね。だけど企業によっては自分の会社に都合の悪い労働政策を働いてる社員に明示せず働かせていたりするんだ、だけど働きながらそんな社会の変化を知るのは大変だね。それら外部の変化を知る入口にもキャリアコンサルタントは存在しているんだ」
田中「キャリアコンサルタントは色々と知ってるんですね」
安井「そう社会の動きは常に学んでいかないといけないんだ。だけど、それは相談者もそうなんだよ」
田中「ええ!相談者も学ばないといけないんですか?」
安井「最近リカレント教育って言葉を聞いたことあるだろう」
田中「言葉ぐらいですが確か学び直しとかでしったけ?」
安井「そう学び直し、最初に言ったけど国は長生き前提になってきて昔みたいに一つの企業で生涯を終えるのは難しいと考えてる。だから若い時からキャリアを意識して転職とは言わないけど部署変更や新しい技術の仕事についていけるように教育しているんだ。厳しい言い方だけど生涯現役で働けるように勉強をいくつになってもしていこうと告知しているんだよ」
田中「死ぬまで晩強ですか!嫌ですよ」
安井「俺も嫌さ、だけど会社も労働政策に振り回されてるように個人もその外部環境についていけるようにスキルを磨いてキャリアを発展させていくしかないんだ。だからキャリアコンサルタントは相談者についていけるように常に勉強しないといけないけど、相談者もスキルを磨いていけないといけない同じ立場なんだよ。だから先に取り巻く環境を理解してから相談に来て欲しいんだ」
田中「安井さん僕決めました。社内の有望な女性社員に養ってもらいます。主夫になります」
バーン!!!!
謎の爆発
安井「田中く~ん