29.基本的な3つの態度
田中「安井さん前に信頼関係を気付くには傾聴が大事だといってましたが、どおしたら上手く傾聴ができるんですか?」
安井「傾聴に興味が出てきたのかい?」
田中「はい。聞き上手はデキル、大人の男って感じしますよね」
安井「黙って聞いてくれるのは渋いダンディなイメージがあるけど傾聴は少し違うんだよ」
田中「黙って、頷きながら共感して聞くだけではダメなんですか?」
安井「それも、いいと思うけど、傾聴には3つの態度が基本となるんだ」
田中「基本の態度ですか、教えてください」
安井「個別に説明していくと
1.自己一致、カウンセラーが感じていることとクライアントと対する際の言葉や態度が一致している。カウンセラーの言葉に嘘なく心も一致している
2.無条件の肯定的配慮、クライアントが訴えている内容や感情、行動をカウンセラーの価値観などを交えず無条件に受容すること。
3.共感的理解、相手の立場に立って物事をみる。今この瞬間にクライアントの気持ちに共感して訴えや感情を理解する
というのが基本的3つの態度だ」
田中「‥‥ちょっと難しいです。」
安井「正直だね、僕も簡単に思える節もあるけど実際は困難だと思うし、そんな態度でクライアントに接することができる人は尊敬できるね」
田中「これができないと傾聴じゃないんですか?」
安井「基本だからね。ただカウンセラーの必須だから、そこは意識すべきだけど、キャリアコンサルタントとしては自己一致の基本ができないなら下手にすべきではないと思うけどね。」
田中「誰が言い出したんですか?」
安井「来談者中心療法を考えたカール、ロジャーズだね。彼はそれまでは心理療法などの患者を「クライエント」という言い方にした人でもあるんだ」
田中「へえ患者という言い方からクライエントに変えたんですか確かに来談者に違い距離感を感じます」
安井「そおだね。彼は非指示療法も編み出しセラピストによるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件を六つ明示したんだ」
田中「六つもあるんですか?教えてください」
安井「説明すると
1.二つの人間が心理的な接触を持っている(信頼関係ラポート)
2.クライエントは不一致の状態、傷つきやすい、または不安な状態
3.カウンセラーはその関係の中で一致している状態、統合している(自己一致)
4.カウンセラーはクライエントに対して無条件の配慮をしている(無条件の肯定)
5.カウンセラーはクライエントの内部的照合枠を共感的に理解しており、その経験をクライエントに伝えようと努めている
6.クライエントの理解と無条件の肯定的配慮が、最低限にでもクライエントに伝わっていること
としたんだ」
田中「あっ、さっきの三つの基本的態度に繋がるんですね」
安井「そのとおりだね、
そしてこうもいってるんだ
彼は「これ以外の条件は必要ない。もし、これらの6条件が存在して、それが然るべき間存在し続けるなら、それで充分である。建設的な方向に人格が変容する歩みが結果として生じる」と論じているんだ」
田中「つまり、カウンセラーがその精神で相談者の気持ちに寄り添ったらそれでいいということですか?」
安井「そうだね。そこまで行ったらカウンセラーとしては、どんな相談内容であろうと歩みよれるとしたんだ」
田中「そんなに重要なんですね。始まりであり終わりみたいな」
安井「基本にして奥義とも言えるかな」
田中「奥義カッコいいです。僕も覇王〇〇剣!出したいです」
安井「まあ実際はステップはなく一歩づつ歩んでいくしかないけどね」
田中「悲しいです」
安井「ハハハ千里の道も一歩からだよ」
田中「そんなにゆっくりしてたら白髪になります。若い時にモテたいです」
安井「白髪の田中君もカッコいいと思うけどね」
田中「その時は安井さんはシワシワですね」
安井「俺も渋い感じでいたいものだよ」
田中「では頑張って行きましょう!」
安井「やれやれだね」




