15.自分はどんなタイプ
田中「安井さん突然ですが僕ってどんなタイプなんですかね」
安井「タイプ?女性の好みのことかい。それならお姉さんタイプが好きそうだけど」
田中「‥‥間違ってませんが、お姉さんタイプでセクシーであれば尚良しですが、そうではなくて性格のタイプです。」
安井「どおしたんだい突然」
田中「突然と前振りしましたが、この前性格占いみてて、憧れの人との相性をみてたのですが、あまり良くなくて別の見方があるんじゃないかなと」
安井「なるほど。性格の見方と相性か、それならホランドの理論が面白いかも」
田中「ホランドの理論、どんな理論なんですか?」
安井「今まで話した理論は発達理論とか多かったけどホランドの理論は個人の心理的側面に焦点を当て六つのタイプに分けたんだ。分かりやすくいうと性格に合う職業とそれに合わない性格と職業を六角形で現し分かりやすくしたんだ」
田中「六角形で性格と相性。まるでハンターの気の判断テストみたいです」
安井「ハンターの話は分からないけど、この考えは今でも「ホランドの六角形」としてキャリアコンサルタントでは相談者の適職や従業員同士の関係性を考慮するのに役立ってるんだ」
田中「働く人の関係性までわかるんですか!どおしたらわかるんですか?」
安井「興味があればVPI検査職業興味検査というので分かるんで受けてみるのがいいね」
田中「はい!会社みんなで受けれる様に提案してみます。その前にホランドさんの六角形どんなことがわかるのか教えてください」
安井「分かった。先に説明するとホランドの理論は現代にも通じるパーソナリティ類型と職業類型の対応をして「職業選択理論」を確立したんだが職業選択理論に四つを理論的枠組みにしたんだ。それが以下になる
1.個人の性格は、その人の性格とその人を取り巻く環境との相互作用によって決められる
2.人間の性格は現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的の六つに分けられる
3.環境も性格と同様に六つのタイプに分類される
4.人間は自分の持っている技能や能力が活かされ価値観や態度を表すことができ自分の納得できる役割を引き上げさせてくれるような環境を、求める
という考えから分類してる。
六つの性格タイプの最初の頭文字をもってRIASECというんだ」
田中「つまり僕はRIASECのどれに当てはまるかわかれば相性もわかるんですね」
安井「その通りだ」
田中「試験をしないと分からないんですか?」
安井「しないと分からないけど田中君は事務職だから事務は向いてるタイプがあるから仮で見てみるかい」
田中「では仮でお願いします」
安井「向いてる性格と職業を分けると
現実的リアル、機械や具体的で実際的な職業を好む。現実的で粘り強く
職業としては電車のエンジニア、水道、ガスの技能工、農業など
研究的、インバスゲーション、研究や探索を好む。合理的、分析的で独立心が強い、知的で几帳面、内向的
職業としては科学者、システムエンジニア、医者、教師など
芸術的、アーティスト音楽、芸術、文芸など芸術的な仕事を好む。繊細で感受性が強く規則や慣習を重視せず内向的で衝動的
職業としてはデザイナー、画家、ライター、作家など
社会的、ソーシャル、人と接する対人的で社会的な仕事を好む。協力的で他人の気持ちに敏感。洞察力と責任感があって社交的
職業としては教師、カウンセラー、販売員、看護師、ケースワーカーなど
企業的、エンタープライズ、企画や組織運営などの仕事を好む、野心的、支配的、積極的で社会的にとむ傾向がある。
職業としては、セールス、管理職、経営コンサルタントなど
慣習的コンベンチネル、定まった方式や規則に従い反復的な仕事を好む協調的で自制心に富み几帳面で粘り強く、人の和を重んじる
職業としては経理、秘書、電話オペレーター、受付など
こんな感じで分類されてるんだ」
田中「じゃあ僕は事務の総合職なので経理の慣習的ですか?」
安井「それが近いのかな」
田中「確かに僕って協調的で粘り強くありますからね
これで間違いないです」
安井(粘り強い)「‥‥では慣習的な人の相対的な相性は六角形の反対に位置する芸術的な人と話が合わなくて横にある現実的、企業的な人と親和性があるんだ」
田中「それじゃあ同じ職業の人とは」
安井「話が一番合うの‥‥かな」
田中「早速会社に社員全員適正検査を進めてきます!」
安井「あの積極性は企業的なのかね」
その後何故か登録社員全員に検査が勧められて派遣先にすすめる指標になったとか