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79話 怒り? 1

 竜樹を気絶させて旧校舎の廊下に放置した件で放課後に生徒会室に連行されてしまった。雪菜さんは、たぬさん、赤城と一緒に帰って行った。逃げようとはしたけども待ち伏せされてしまったので逃げきれなかった。怪我人なのに容赦なく数で捕まえてきやがって……相当面倒だったじゃないか。四人くらいからは逃げれたけど足の速い奴に捕まってしまった。


「まったく君は目立ちたがり屋か」

「いえ目立ちたくないです」

「なら大人しくしておくことだね。私も多忙な身だ」

「なんちゃって会長のくせに?」

「喧嘩を売っているよね? 買ってあげよう」

「勝ったことないじゃないですかぁ」

「今の状態では勝つのは私だよ」


 今日は黒井先輩と話す時間が多いと思ったのでウザい後輩の演技をしてみたら相当怒っているみたいだ。額に青筋が浮かび上がって来ている。何かされる前に逃げることは出来ないからこのまま演じるのは僕の身が危険だ。黒井先輩の言う通り今の状態であれば負けるのは僕だし、大人しく要件を聞こう。椅子に縛られているから何かされたら抵抗できない。怪我している訳だしね。


 とりあえず気になっていることを聞くか。僕は手足を椅子に縛られているだけだからまだいいんだけど、何故か竜樹がガムテープで口を塞がれていてロープでぐるぐる巻きになっているのはなんで? しかもめっちゃ暴れているから椅子が倒れているし……怖っ。僕のことを思いっきり睨んでてまばたきすらないとかどんだけ怒っているんだよこの人。


「見ての通り彼はブチギレモードでね……仕事にならないんだ」

「それは大変ですね」

「君が要らないことをしたからだと聞いたが?」

「何もしてませんよ」

「そうなのか……私たちの勘違いなんだな?」


 黒井先輩の周りの気温だけが一気に下がったように感じたのは僕だけではなかったみたいだ。先輩の近くにいた役員たちがガタガタと震え始めた。大真面目にヤバい状況なんだと確認出来たのはいいんだけど逃げれないから諦める。黒井先輩の「説教をしないとね」と圧が漏れ出している表情を出して言って来た。




 説教って黒井先輩は言っていたが……愚痴が主だった。竜樹の婚約者である松川さんに対して正しい性知識を黒井先輩が直々に教えたらしい。竜樹に殴られた事に対して相当イラついているとのこと。それはどんまいとしか言いようがないけどそんなことを言ったらさらに怒られるので大人しくしておく。今回に関してはちゃんとした事実を教えなかった事に対しては怒られたがそれ以外は怒られなかった。


 ちょっと前にやったウザい後輩の演技に関しては本当にイラついていたみたいだけど「今回のは仕方ない」と言われた。ただしっかりと松川さんに色々と教えるように言われた。松川さんに変なことや正しい知識を教えなかった場合は強制的に生徒会入りされることを伝えられた。どないすればいいんだろうか? まぁ何かあればの話だろうから今は考えなくてもいいかな。


「話は変わるけども君達は何をしようとしているのかな?」

「僕は何もしようとしてないです」

「怪我しているから外されただけだろう?」


 黒井先輩のこれは勘ではなくて誰かから聞いた話だろうな。佐藤やたぬさんがこの話を漏らしてもメリットがないことを考えると……夜夢が話したのか? それだとしたら何故、竜樹ではなく黒井先輩に話した。月美さんは護衛だから夜夢の側を離れられないはずだしな。この二人も違うとなると一体誰がなんのためにバラしたのかを探らないとな。


「危険な行為をするのであれば私は止めないといけないのは分かっているかい?」

「何もしないですって」

「・・・君は大きな勘違いをしている可能性があるからよく考えて動くようにしなさい」


 アンタは僕のなんだと言うのだ。先輩ではあるが恋人や家族ではないんだからそんなことを言っても仕方ないでしょうに甘い人だな。さっきのがヒントだとしたら一人しか居なくなってしまうじゃないですか。ただ黒井先輩も一つ勘違いしていることがあるんですが……それに気が付いてない方が幸せかもしれないですね。・・・それはさておき、僕は僕で動いておかないといけないかもしれないな。



◇◇◇

[葉月琹視点]


 藤咲様は拘束されていなかったみたいに生徒会室を出て行かれました。皆様が苦労して椅子に拘束していたというのにああも簡単に抜け出してしまわれると報われませんわね。会長と副会長はコレを分かっていたみたいですけどもそれなら一言でもおっしゃっていただけたら良かったのですがね。まぁワタクシは一人で黙々と業務をこなしていたので何もしていませんでした。


「彼には必要ないアドバイスだったのかな?」

「余計だろう。アイツにはな」

「君もやっぱりそう思うのかい」


 やっと解放された副会長が会長と談笑を始めましたがこちらの仕事を手伝って欲しいものですね。皆様もやることが無くなったのであればワタクシを手伝ってくださいませんか? ほとんど終わっているので何も問題はありませんが……流石に疲れましたわ。明日は休ませていただきましょう。藤咲様のことが心配なのはなんとなく分かりますので二人には強く出れませんね。


 それとコレは別なので「皆様、業務をこなしてください」と周りに言います。やっぱりワタクシだけしっかりと業務をこなしていて、他の方はお喋りするのはズルいと思いましたので皆様にもやってもらいましょう。ワタクシは紅茶を飲みながら隣に座っている藤咲様とお話で__


「_きゃあぁぁぁ」

「咲人くん!?」

「咲人、お前さっき出て行った筈じゃ」

「んやカバンを忘れてたから取りにきたんだけど、誰も気が付いてなかったからイタズラした」


 全く心臓に悪い方ですね。再度拘束させてあげないといけませんかね?


「先輩方怒っています?」

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