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メイドの土産 〜ボンボン探偵✕毒舌メイドの事件簿〜  作者: 路明(ロア)
【7】タラスの風は、葉のうえにある水のように予測不能かもしれない

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大海原家食堂広間 2

「なるほど」

 告はタコときゅうりの酢の物を箸でつまんで口にした。


「よくそこまでしらべたね、大江さん――座っていいよ」

「お気持ちだけちょうだいいたします」


 大江が真顔で言う。

「今回は八十島さまたちは緊急であまり資料がそろってないご様子。株式会社わたのはらのほうの情報網を少々使わせていただきました」

「なるほど、ありがと。大江さん」

 株式会社わたのはら。

 大海原財閥が経営する総合商社だ。もともとこの企業一社から大海原財閥ははじまっている。

 

「朝食、いっしょに食べない?」

「申し訳ありませんがほかの従業員にしめしがつきませんので」


 大江が丁重にことわる。

 告はタブレットを置いた。

「この情報、やそっちたちに提供してあげてもいいかな?」

「なんなりと」

 大江が答える。

「大江さん、座らないで」

「かしこまりました」

 大江が表情も変えずに返す。

 告は無言で大江の顔を見上げた。


「引っかかってことわると思ったのに」

「申し訳ありませんが、告さまとはご幼少のころからの長いおつきあいですので」

 大江が答えた。





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