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メイドの土産 〜ボンボン探偵✕毒舌メイドの事件簿〜  作者: 路明(ロア)
【7】タラスの風は、葉のうえにある水のように予測不能かもしれない

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大海原家執務室 2

 ドアがノックされる。


「失礼します。お茶をお持ちしました」

 カチャッという控えめな音とともに多香乃(たかの)がカートを押して入室する。

 八十島(やそしま)がすわった格好でわずかに後ずさった。


「七保堂茶本舗の玉露と、ソッリーゾ・デル・セッティマのピスタチオジェラート、ベレッツァのビターチョコレートです。ジェラートは溶けないうちにどうぞ」


 多香乃がそう淡々と告げながらお茶とお菓子とスプーンをテーブルに置く。

「ありがとう、多香乃さん。もう上がっていいけど帰りは危ないから、よかったら送っていくよ」

 告がそう伝えると、多香乃が無言でうなずく。

 折り目正しいしぐさで礼をすると、カートを押して出入口のドアを開けふたたび礼をして退室した。


 八十島が、はー、と長い息を吐く。


「なんなんだろうな、あの人の妙な威圧感みたいなの」

 そう言いながら心臓のあたりに手をあてる。

「多香乃さん、そんなに威圧的かなあ。そう感じてるのやそっちだけじゃないの?」

 告は湯飲み茶碗を両手でもち玉露を口にした。

「何か、この雇い主にしてこの従業員ありっていうか。おまえが助手に選んだの何か分かるっつうか」

「うんまあ自分で自分の身は守れそうな人だからかな、選んだ理由。あとフィーリングが合いそうだから?」

 告はそう答えて湯飲み茶碗をテーブルに置いた。

 もういちどスマホ画面を見る。

 


「で。ちなみにこのシンさん、今回はheは何しに日本へ?」



 独特のイントネーションで問う。

「どっかのテレビ番組か」

 八十島が顔をしかめた。

 

 



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