表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜がVtuberをする話  作者: 不死裂@秦乖
7/9

残業地獄(※佐藤くん視点)

やばい。仕事が終わらない。

猛烈に焦る俺の目の前には大量の紙がこれでもかと言うほど積んである。終わる気がしない。

山本達に手伝って貰ったのだが、それでもこの量は俺を殺せる。

対角線上の山本はどんどん仕事の量を減らしているようだ。すまねえ山本……今度焼肉……は金があったらな……


「おい、佐藤」


不意に部長に声をかけられる。


「は、はい!」


俺は慌てて部長のデスクに向かうが嫌な予感しかしない。


「お前、あの仕事どのくらいで終わる?」


「3日くらいっすね…」


「そうか。3日ねぇ…5日分くらい渡したんだけどな。」


しまった…地雷踏んだ…もう嫌…


「余裕あるっぽいからこっちの仕事も頼むわ。〆切5日後な。あと俺もう上がるからあとは任せたぞ。」


あ、終わったこれ。もうやめようかなここ。つか、なんで部下を置いて上司が先に帰るんだよ。


「わかりました…」


渋々承諾してトボトボと自分のデスクに戻る。


「ふぅ…どうしよ…」


うちの部署は『ロイスト』の中で最もブラックと言われている部署なのだ。

残業などいつものことなのだが今回は特にひどい…

追加分の仕事を受けとり、デスクに戻る。

明らかに5日分の仕事量じゃない紙の山を見て唖然としていた。

なんで俺はこんなに仕事せんといけんの……帰って寝たい……枕に顔を埋めて爆睡したい……

俺はこの会社にある程度貢献してるつもりだけど会社からは慈悲のかけらも受け取ったことがない……この恩知らずが。滅べこんなブラック企業。


エナドリを補給して、もくもくと作業を続ける。

もう日はとっくの前に沈み、月光がオフィス照らしていた。

オフィスにはタイピングの音と残業社員のうめき声しか聞こえなかった。


「やっと……3日分……終わった……4時間に……して……やっと……これの……後……2倍以上……」

でも明らかに後5倍は残ってるんだよなぁ……あのクソ上司……許すまじ……!


そんなことを思いながらチラリと山本の方を見る。

彼女はもうそろそろ終わるのか少しだけ顔色がよかった。

もうちょい渡そうかなぁ……でも流石にこれ以上は申し訳ないしなぁ……

そんなことを考えつつ、スマホを起動させる。

ん?んん?んんんんん???

スマホの液晶には5:30の字が映されていた。

え?もう5:30!?は?嘘でしょ?今日もクソ上司から仕事がくるのに?夢でしょ?ねえ?誰か夢だと言ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

俺は一人絶望しながら天を仰いでいた。

そんなことをしてもどうにもならないというのは分かっているが、体がつい動いてしまう。

周りから見たら残業のしすぎでぶっ壊れた哀れな佐藤さんとしか見られなかったのは言うまでもない……

どうも不死裂です

今回は佐藤くんを中心に書いてみました。

やっぱり継続して書き続けないと文章力が落ちてるのを実感しましたねw


ブックマーク登録してくださっている方、感想を書いてくださっている方、評価をしてくださっている方いつも有難うございます。

ほんとに俺の励みになるので今後とも宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ