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社畜がVtuberをする話  作者: 不死裂@秦乖
5/9

二度寝とカツカレーと川崎くん

鳥の鳴き声で目が覚める。

あのコラボ配信から3日。私達は順調に友好を深めている。

私はゆっくりと起き上がり、台所へ足を運ぶ。


「おはよ!今日は朝活ないんよね?」


「うん。今日は朝活ないよ。」


机の上にはいつも通りの朝食が並んでいた。

朝食を食べ、私は二度寝モードに入る。

本来なら朝活を始める時間だが、今日はそれがない。

私布団に潜り込む。




上司が私に怒鳴っている。

いつまで続くんだろこれ…

二度寝をしたのはいいけどまさか寝坊して遅刻してしまうなんて…

川崎くんにはカッコいい女上司って見られるようにしてたのになあ…

顔が赤くなっているのを感じる。

10分ほど怒鳴られ続けたあと、私は自分のとぼとぼと歩き自分のデスクにつく。

川崎くんの方を見ると集中して仕事をこなしていた。


「はあ…しゃーない。私も仕事やろ…」


私はパソコンを起動して、今日も仕事に取り掛かった。


昼休憩になり、私は社員食堂へ向かう。

いつもは美琴が作ってくれるのだが、今日は食材がなかったらしく社員食堂へ行くように言われていた。

カツカレーを受け取って席に座る。


「山本さん、相席いいですか?」


川崎くんがうどんを持って話しかけてくる。


「ええ、もちろんいいけど…」


「失礼します。」


川崎くんはそう言って私の向かいの席に着く。


「山本さん。」


「ん?」


「今日遅刻されてましたけど、珍しいですね。普段真面目な山本さんがものすごい勢いで入ってくるんですもん。びっくりしちゃいました」


っ…痛いところを突いてくるな…


「ああ、つい寝坊してしまって…お恥ずかしい…」


「そうだったんですね!山本さんいっつも頑張られてますし、そういう時もありますよね!」

なんて優しいんだ…川崎くんが上司が良かった…


「山本さん。ちょっと質問があるんですけど…いいですか?」


「ええ。なに?」


「山本さんってたまーに口調が男性っぽいっていうか…女性らしくない言葉使いですよね。それも僕にだけ。それで…僕、先輩の気に触ることしましたか…?あ!気のせいならすみません…」


何を言い出すのかと思ったらそういうことか。

緊張するとついそういう口調なっちゃうんだよなあ…直さなければ…


「ああ、それね…ごめんなさい。緊張しちゃうとついそういう口調になっちゃうの。私、後輩に何か教えるのは初めてだったから…またその口調になってたら教えてね。」


「そういうことだったんですか〜。わかりました!ありがとうございます!」


会話が弾んでいく。

普段一人で昼食を食べている分、こっちの方が楽しい。


時間を確認すると、そろそろ昼休みも終わる。

私は会話を切り上げ、自分のデスクに戻ることにした。


「ごちそうさま。川崎くん、お先に失礼するわね。」


「はい!」


私は川崎くんを置いて自分のデスクに戻った。

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