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社畜がVtuberをする話  作者: 不死裂@秦乖
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今日も会社に負けず活動中!2

8時過ぎに朝活を終えた私は素早くスーツに着替える。

『株式会社ロイスト』に就職した4年前はこんなにブラック企業だとは思っていなかった。

ロイストは印刷会社だが、100時間残業は当たり前らしく寝不足を極めている。

「はあー今日からうちの支部に一人くるはずだったな…」

新人くんにこの企業のブラックさを教えてあげたい…

会社に着き、自分のデスクに座ると朝礼が始まる。

佐藤課長が話し始める


「今日からうちの支部に転勤になった川崎くんだ。川崎くんは山本さんにすることを聞いてくれ。じゃあ川崎くん、一言自己紹介をどうぞ。」


「はい。出雲支部から来ました川崎っす!まだロイストに就職して一年なので分からないことが多いっすがよろしくお願いします!」


「じゃあ、朝礼は以上だ。今日も頑張っていこう!」


課長の話が終わると各々自分の仕事に取り掛かっていく。

そんな中川崎くんは私の方に歩いてくる。


「山本さんですよね?これからよろしくお願いします!」


「ええ。よろしく。わからないことがあったらなんでも聞いてね?」


「はいっす!」


そう挨拶すると彼は早速自分の仕事に取り掛かった。

それにしても若さがすごい。めっちゃ元気だな…私まだ26なのに…

「はよ仕事しよ…」

そう言って私は静かに仕事に取り掛かった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は何事もなく、1日が終わってくれた。(現在9時)

こんなに早く帰れるのはいつぶりだろうか…


「早く美琴の美味しいご飯食べたい…」


そんなことをぼやいているうちに駅に着いた。

改札を通ろうとすると定期入れがないことに気づく。やばい。


「あれ!?定期がない!?」


私は急いで来た道を戻り、定期を探す。

でも、神は私を見放したのか、定期を落とした形跡はない。

もう一回券買おうかと迷っていたら後ろからどこかで聞いた若い声が私を呼んでいた。


「山本さん〜!これ、忘れてるっすよー!」


よく見ると彼は私の定期入れを持っている。ナイスだ新人!


「おや、すまない川崎くん。お礼と言ってはなんだが缶コーヒーいるか?」


「ありがとうございますっす!でも、自分はまだすることがあるので会社に戻るっす!お気持ちだけ受け取るっす!」


「そう。わかったわ。明日もがんばってね。」


「じゃあ、失礼します!」


そう言うと彼は走って会社の方に戻っていった。

新人くんには感謝せねば…

そう思って、時計を確認すると、10時を指していた。

あ、美琴絶対怒ってる。なんかケーキでも買って帰ろ…

途中でケーキを買い、電車に乗る。自宅までは2駅ほどだが今日のコラボ配信の時に話す内容を考えてるうちにすぐに目的の駅に着いてしまった。

疲労で重い足をなんとか動かし、家のドアを開ける。

すると、玄関で仁王立ちした美琴が待っていた。

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