チュートリアル
《チュートリアルを実行します》
僕の目の前が真っ暗になった。
体感時間でほんの数秒後……
《ステップ1:ステータスの使い方》
まあまずはこれだよな!
《1,ステータスを開いてみよう》
《左右どちらかの手を前に出し帆を描く様に動かしてみよう》
こうかな?……うわ!何か出た。
これがステータスかな?こんな感じ。
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name:イグニウス
skill:見習い剣士・斬撃小・
住人プレイヤー
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少ねーな!これ殆どマスクデータじゃん。
《2,スキルを確認してみよう》
《ステータスにあるスキルを長押ししてみよう》
よし。こうかな?……出来た。お!以外に使えるスキルじゃん。
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斬撃小・戦闘職の最初期スキル。威力も発動時間も短め。
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住人プレイヤー・向こうの世界の住人と同じ様に遊べる。プレイヤーなので向こうの世界の住人や他のプレイヤーより補正値が高い。全てが手動。
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上のスキルは分かった。問題は……下の方か……
これは僕の妄想だけど、向こうの住人てのはNPCの事として、僕は生産も戦闘も釣りなどの趣味も全部自分頼りって事。つまりスキルを使わずに混ぜたり殴ったりしなきゃって事。
でも僕は異世界での勇者としての力があるから平気でしょ!しかも補正あるし、
この補正は縛りプレイするからそれのバランス調整かな?
《3,ステータスを閉じてみよう》
《ステータスの1/3以上、上の部分に人差し指を当てて下にスライドしてみよう》
その通りに動かしたら消えた。
《又、何もせずに五分経過すると勝手に消えるぞ!》
なるほど……どこまで親切設計なんだ!?
《ステップ2:戦闘の殺り方》
《1,敵を倒してみよう》
いきなり2!?どこまで不親切設計なんだ!?
目の前に超定番のゴブリン先輩が……
《武器を使っゴブリンベビーにダメージを与えてみよう》
すると、剣が腰に鞘と一緒に現れた。
この武器を使って攻撃すればいいんだろう。
《ゴブリンベビーに3のダメージ》
あ……一発当てたら消えるシステムか……
《次にスキルを使ってダメージを与えてみよう》
《基本はこのスキルを使いたいと思いながら適切な行動をすると発動します》
《発動すると武器が光るなり、薬草が変化したりなど何かしらの合図があります》
《今回発動させるスキル斬撃小の場合は相手に対して縦か横に剣を降ります》
ん~なるほど……そんで目の前のスライムに当てれば良いのかな?
ふぅ~「斬撃」
《ミニスライムに7のダメージ》
うがぁ~!!力んだ時に声に出しちゃった。慣れないと無詠唱でのスキル発動は厳しいな……
《ステップ3:この世界についての理解》
《1,貨幣について学ぼう》
貨幣?
《この世界での貨幣はG単位で取引される》
なるほど……!?目の前に猫の書かれた金貨が出て来た。三枚も……
《目の前のGは全て一枚に見えるが左から
1.10.50となってる》
《これは自分の手持ちから300出した時も一枚
何か取引して1000G払うときも一枚になる》
これはらくちんだな……
《2,法律について学ぼう》
法律があるのか?興味深いな……
《従来のRPGでは家に入って漁る」のが一般的だったが
今作のNPCは住人として生きてる為、現実と同じ法律が一部適応された》
《それではFIWの世界をお楽しみ下さい》
えっ!?この世界の法律は?それだけ?えぇ~~……
せめて……最後まで……知りた……かっ……た……。
主人公は死んでません