表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2度目の人生は魔法のある世界でッ!  作者: ユートピア
第1章 赤ん坊編 ~はじまりの異世界生活~
2/26

1話 葛藤と妹

俺は寝た。寝まくった。


あの後、俺の意識は眠りに落ちて目覚めたら深夜か?

周りは真っ暗で何も見えない。


僅かな月明かりらしき光はカーテンの隙間から覗いているが

何分まだ視力が乏しいので全ての見えるものがぼんやりとしている


それにしても


(お腹減った)


さて、どうしたものか…

生後まもない状態では歩く事もできない


つまり、自炊もできない

というか、乳児なら読んで字の如く主食はミルクか?


それなら、1人ではどうしようもない

授乳者。つまり、母親が必要だ。


(本当にどうすれば…)


うん…多分だ

こういう時は


(泣けばいいんだよな)


恐らく泣けば、その泣き声で誰かしら飛んできてくれるのだと思う

そうだ。それしかない。


しかし、しかしだ。

俺は前世。何処で?何歳で?何故?死んだのかは覚えていない


俺の今わかる事

それは、ここが異世界で俺は転生者であるという事


俺は俺が触れたであろう現世の知識を思い出そうと思えば思い出せる事。


例えば異世界で作れる遊び!

と、言われれば「オセロ」みたいな感じだ


逆に分からない事は

前世の死因や亡くなった年齢


後は、家族がいたかどうかすら分からない

俺が何時いつ?どうやって?死んだのかを推測できる様な知識は思い出せないっと言った所か


不便はないので、別にいいが多少は気になる


まぁそんな事は今はどうでもいい

とにかくお腹が空いた


今考えるべき事。それは、今大泣きするかどうかだ


赤ちゃんなら別に不思議な事ではない

しかし、精神年齢が赤ちゃんではなく自我をもっている以上


普通に恥ずかしい

いや、本来遠慮する必要はないのだろうが…


うん…どうしても…ね

さて、どうしようか


異世界転生ものの作品って赤ん坊編とかすっ飛ばすからなー


何の参考にもならない。何か、スマートに人を読んで食事にありつく方法はないか?


俺は考えた

そして、俺は何を思った訳でなく寝返りを打った


俺の寝返りをうった方向に何かいた

いや、その何かの正体は推測はできる


それは、俺と同じ赤ん坊であり

おぼろげながら、生まれた時に隣にもいたと記憶している

どうやら俺は、双子として生まれたみたいだ


……弟?妹?わからん。

顔はどちらとも言えないし。髪も薄毛


男女を見分ける術がない

まぁ…その内わかるだろうから今はいいけど…


え、てか、さっきからホント何?

俺が寝返りをうって姿を視界に収めた時からずっと


(めっちゃコッチ見てるんですけど…)


俺と俺の片割れは今目が合っている

視界がボヤけているが、同じベッドに寝かされていてこれだけ至近距離ならば瞬きをしているという事位は判別できる


(赤ん坊ってこんな感じなのか?)


まぁ何処を見ているのかわからないとか言うし

俺と同じ転生者でもなけりゃ特に意図はないだろう


うん。とにかく今はやっぱりお腹空いた

そして、俺はまた考える


俺は1つの案を思いついた

この子を泣かせればいいんじゃないか?


そうすれば、大人はすっ飛んでくるだろう

では、どうやって泣かす?


できる事…といえば…


寝返りをうってローラーをするくらい?

……それってどうなの?最低じゃない?


我ながら赤ちゃんを攻撃するという発想に引いた


(はぁ…仕方ない)


俺は割り切った

泣こう。泣き喚いてやろう


俺が決意をすると

感情が昂ってきた。目頭が熱くなる。涙が溢れそうになる


俺は


「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」


泣いた

めっちゃ恥ずかしい

異世界ものでテンポよく話を進める為に

一気に年齢飛ばすじゃないですか?


確かに読む人にとってはダルいかもしれない

でも、自分は大切にしたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ