表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2度目の人生は魔法のある世界でッ!  作者: ユートピア
第2章 童児編 3歳 ~広がる世界で手に入れるもの~
15/26

2nd プロローグ

3歳児編START!

俺。アルマ・二ブルム・ハイム【3歳と半年歳】は静かに手を合わせていた


ここは、俺が2年前に雪山で死にそうな所を

助けられた山賊のアジト俺はここに、ある2つの目的できていた


1つ目は、本命

改めて俺を救ったが為に壊滅した山賊達の弔いだ

といっても死体などはとっくに回収されておりない


あるのはただただに広い空間だけだ

そこに、昔の様な生活感は全くない


俺は静かに目を瞑り

頭領(ドン)であるリーンがよく居た会議室であった部屋の

真ん中においた白いユリの花によく似た植物に向かって合掌していた


これと同じ事を入口とカラカラの死んだ場所でもやってきた


俺はここに訪れる事で色々な決意を更に強固にした


(俺は成長してる……だが、まだまだだ!もっと上へ。慢心は1番の敵だ)


俺は何度も何度も自分に言い聞かせる


「それにしても……本当になにもないな…」


っと声に出してしまう程本当に何も無い


机もイスも木箱もなにもない

そして、俺のここにきたもう一つの目的であった赤い本。


俺はあの悲劇の発端であった【あの本】を取りに来ていた

あの時は、それ所ではなく


置いてけぼりにした愛読書。しかし、その本は生活風景と共に何処にも見当たらなくなっていた


「仕方……ないか」


正直悲しい

だが、


「魔法発動。【空間移動(テレポテーション)】」


俺は何もかも無くなった山賊のアジトから

自宅の近くにあった木の窪みにテレポートした


(俺にはもうあの本は必要ない)


俺は魔法を自在に操れるようになったからだ

ルーナによる封印は半年前の3歳の誕生日に解かれた


思い出の本を無くしたのは悲しいが

また、買い直せばいい。それくらいの気持ちでいる事にした


「解読した内容と思い出は俺の中にしっかりと残っているしな」


俺はそう独り()ちる


そう、俺は覚えているのだ赤ん坊の時の事を

まぁ覚えているといっても20歳の人が18歳の時の事を思い出そうとするのと同じレベル


つまりは、一般レベルの記憶ということ

何も何時何分に……ってこの世界の言い方だと何ウォチ何ミニツか


まぁとにかくこの時間に何をした?とか

この日は何を食べた?とかは覚えていない


よく覚えているのは

ミーシャが壁を壊した事や

あの本を解読した日々


そして、あの悲劇だ


しかし、普通の赤ん坊が持っていないレベルでは記憶しているのは確かだろう


「ハハ、マジ俺ってチートだな」


俺は1人でやれやれというポーズを取る


「あ、いた」


俺がそんな事をしながら同時に考えながら家に向かっていると

前方から声がかかる


「また、森に入ってたの?ホントにいつも何してるの?」


可愛らしい幼女……いや、童女が小首を傾げながら俺に尋ねる

俺はそれに


「妹よ。男には1人になる時間が必要なんだよ」

「へー」


そう、妹のミーシャだ。

ルーナ譲りの透き通る様な真っ白な肌と

銀髪で肩位までの長さに蒼い目


黒いゴスロリ衣装にコートとという服装を着こなした女の子がいた


「どうでもいいけど、私が姉でアルマが弟ね?」


「いやいや、お母様も言ってたろ?俺の方がほんの少し早くお腹から出たって」


「そんなのは誤差。私の方が早く喋れる様になったし私の方が優れてる」


「そんな事言うなら俺の方が早く歩けるようになったろ?」

「それも誤差よ。私もすぐに歩けるようなった」

「いや、それなら喋れるようになったのだって誤差でいいだろ?」


俺は【妹】であるミーシャと言い争いをする

これはここ2ヶ月間ずっと続くいがみ合いだ


「はー…もういい。マナが探してる」

「あー…そう。ありがとう」


「もう。ここの事バラしていい?私が見つけて連れ戻すっていう儀式みたいなのめんどくさいのだけど」


俺はここの事を隠している

1番最初にテレポートをしようとした3ヶ月前


3歳児が魔法であるテレポートを行使して

ビュンビュン飛び回っていたら心配されるだろうという配慮で


俺は隠れてテレポートする事にした

行きは人目が無いことを確認。または、トイレででもすればいいのだが


帰りが問題で突然目の前に現れたら説明がめんどくさい

そんな理由から先程の木の窪みみたいな場所が必要で探していたのだが


ミーシャにだけは最初に彷徨いていた事

それによくここから出てくる事を見られており木の窪みの場所近くまで突き止められている


「いや、うん。ごめんなさい。お手間をお掛けします」


(はやく別の場所見つけないとなぁ……)


そんな形だけの適当な謝罪をすると


「……はぁ。もういいから行こっ」


ミーシャがそう呆れた様な風にいい

俺はそれに


「うん」


従い前を歩くミーシャを追った



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「アルマ様!!!」

「ごめん。マナ。綺麗な虫がいたから、ついね」


俺は子供らしい言い訳で誤魔化す


「はぁ…アルマ様?アルマ様は覚えていらっしゃらないと思いますが昔アルマ様がご自分の魔法と思われる物の影響で数キロル離れた雪山に空間移動した事があってですね?」


ハハ……また始まった


マナを筆頭に俺はある一点においてかなり心配されている

それは


【居なくなる事】


まぁ当然ちゃ当然だ

赤ん坊がいきなりテレポートして、雪山で山賊に保護されたんだ


それは3歳児でも変わりやしない

俺はさっきのテレポートを今や自在に使いこなし


自分の目で見て

着地したい場所を思い浮かべて魔法を唱えると飛べる様になった


しかし、その事はまだ誰にも伝えていない

本当に誰にもだ


まぁ?言った所で信じてもらえない


確証はないが、恐らく当たってる事なのだが


俺はやっぱり【チート】なのだ

普通は3歳児が魔法を自在に操ることはみたいだ


俺は3歳の誕生日の次の日から父レイヤと母ルーナから

魔力コントロールを学んでいる


しかし、だ

俺……っと。妹ミーシャは軽々と魔力を放出できた


レイヤからの指令

「まずは、難しいと思うが内から外に魔力を出すイメージだ」

との言葉に


やり方が分かっていた俺

っと天才なのかミーシャも直ぐに出来た


その時のレイヤの言葉に


「分かってはいたが……二人ともやはり規格外だな」


その時俺は、(あ、やっちまった)と思ったのだった


そんな事があった為


言って信じてもらえない。信じてもらえてもどちらにせよ。心配されるという理由からというのが言ってない理由でもある


「ですからして!アルマ様?勝手に居なくなるのはお辞め下さいっ!」

「はい。ごめんなさい」


「うぅ…かわいい」

「……ん?何て?」

「いえ、なんでもありません」


ハハ……まぁ随分小声だったけど聞こえてたんだけどね


俺は聞こえていながらわざと惚けて見せた


俺はというと、ミーシャも客観的に見てかなりの可愛さだが

俺はというとかっこよさも兼ね備えた可愛さを実現していた


目はキリッとしているが3歳児らしい童顔で

妹と同じ蒼い目にこれまた同じく銀髪で地球の現代風に言えばミディアムショートと言う奴だ。


肌の色も母よりは父寄りだが

父も白人なので一般的に見れば十分白い


俺とミーシャは二卵性双生児らしく

兄弟として一目で分かるくらいには似ている所はあるものの


完全に同じ顔という訳では無い

しっかりと俺は男らしく。ミーシャは女の子らしく綺麗に美男美女に整っていると思う


(まぁ?成長しても美男美女かどうかは知らんがな)


てな感じで今の俺は、マナを初めミーシャ以外からはかなり可愛がられていると思う


父や母

兄のアモンや姉のシャーリーも少し変わったものの根本は変わらずだ


「それでは、アルマ様。シャーリー様。

昼食をお召し上がりになって下さい

ルーナ様。アモン様。シャーリー様がお待ちです」


「「はーい」」


俺達2人は元気よく返事をする

そして、食卓へと向かった


「アルマ!遅い!」

「え、俺だけじゃないじゃん」


「ミーシャはアルマを探してたから遅れたんでしょ?いつもの事じゃない」

「ハハハ」


はい。その通りです


「こら!笑って誤魔化さない」

「ごめんなさい」


俺は素直に謝る。少し茶目っ気も含めてだが


「アルマが帰ってくるならいいのよぉ~でもぉ?あんまり1人にならないでね?」


「はい。分かりました。お母様」

「よろしい。あとね。俺じゃないでしょ?」


「はい。僕は1人で出歩かないように気をつけます」

「よろしい」


ルーナは満面の笑顔で頷く

姉のシャーリーは大分落ち着いたが

お母様ことルーナは相変わらずだ


「では、頂きましょう」


俺とミーシャは席につき

ルーナの掛け声の元。いただきますの儀式をし


食事をする

食べる物はもちろん同じものだ


もう歯は生え揃っているので問題はない


「うふふっ」


食事の最中

上品に口を抑えて、いきなりルーナが笑った


「どうしたの?お母様」


シャーリーが尋ねる


「いえね。アルマもミーシャも食事の作法を覚えるのが早いなって」

「ん?それのどこが面白いの?」


シャーリーが心底不思議そうな顔をする

すると、ルーナはシャーリーに


「親はね。子供の成長が見られると嬉しいのよ」

「へぇー」

「シャーリーにもきっとわかる日がくるわ」

「そうかなー?」

「そうよ」


二人の間にそんな会話が成される

食事の作法ねー


まぁ頑張ったしな

最初は手こずったけど

転生者の俺にとっては朝飯前って奴だ


まぁそう言う訳にもいかないので


「頑張ったからね」


っと無難な断ったを子供っぽく言う

それに続きミーシャが


「マナの教えが上手かったおかげ」っと言った


(あ、そっちの方がよかったかも)


っと思いはしたが、別にどうというわけではない


「ふふ。2人共本当に優秀ね。将来が楽しみね」


「むぅーお母様。最近アルマとミーシャの事褒めてばかりじゃない?」


「そうかしら?シャーリーもそしてもちろんアモンもいい子で優秀ねな子よ?」


「や、やめてよお母様。いきなり…」

「あら?アモン照れてるの?」

「て、照れてません!」


「フッ照れてんるじゃんお兄様」

「……シャーリー」


今年で9歳の兄アモンは早くも褒められる事に羞恥心を感じてる様だ

そんな兄も姉のシャーリー御歳6歳がからかう


そんな事があり、明るく食事が続き

1度自室へ


自室で休憩をした後

マナが


「それでは、そろそろご準備を30(ミニツ)後に勉学となります」


マナからあんまり宜しくない通告をされる


「今日は何だっけ?」

「はい、言語の勉強と算術です」


あ、楽な奴だ

言語の勉強とは文字通り言葉の読み書きだ


俺は今日ここまで、そして、今日に限らずかなり前からふつうにこの世界。名をラプリエルと言うらしい世界の言葉を話している


既に詰まらず、さして言葉に困ることも無く

同じ3歳児には引けを取らない自信がある程に語彙も増えた


隣にいるミーシャも同じかそれ以上に喋れるので感覚が麻痺しそうになるが


ミーシャもこの3年間

よく俺と一緒に読書をしていたので必然だったのとも言える


そして、算術とは数の数え方とかだ

しかし、俺の場合は地球と何ら変わりないので呼び方を覚えるという作業だけであった


ミーシャも直ぐにマスターしたようで

次は予定を繰り上げ足し算をするらしい。まぁ余裕だろう


俺は今日は余裕だなっとほくそ笑む


「後、もう一つ美術もありますね」

「えー」


俺は落胆する


「アルマ様はお絵描きが嫌いですか?」

「好き……ではないかな」

「アルマ様もお上手ですよ?」


うん。まぁ3歳児レベルでね?

俺は前世から絵が下手な様で3歳児クラスだと画伯でも


精神年齢がそれなりの俺にとっては納得のいかないというか


それにマナもいま「も」と言ったが

ミーシャがかなり上手いのだ。デッサンなんかまんまそのままで

影まで忠実に再現する始末


マジで3歳児の絵とは思えない


(マジでうちの妹天才すぎない?)


俺はついついミーシャを凝視する

それに気づいた絵本を読んでいたミーシャは


「何?」


とこちらをみて尋ねる

それに俺は


「なんでもない」っと答え

それにミーシャも「そう」と言い絵本にまた視線を送る


俺はマナの方を向き


「やっぱりあんまり好きじゃないかな絵」


マナ方を向き直しそう言うと


「そうですか」


と妙にニコニコ顔のマナの顔があった


その顔が

(ライバル視してるアルマ様かわいい)


という笑顔に見えて複雑な気持ちになった

あながち間違ってないと思う


アルマは知る由もないが100パーセントそういう風にマナも思っていたのだった


そんな風に勉強

そして、朝は体力作り。たまに魔力関係の事をレイヤやルーナに学ぶという事をここ半年


3歳の誕生日を迎えてからやっている

それに加えて俺は日課である【バースト】をやっているという感じ


3歳になりやっと始まった感のある異世界生活

これからどうなるのかはこれからの行動次第であろう


アルマは決意を胸に今日も真の画伯の隣で今日も筆を取る

出来たのは現代の人気番組アメトークに出演できる程の画伯っぷりの絵を書き上げて


先生に褒めて貰うのだった

ここまで読んで下さりありがとうございます

この3歳児編から、物語が始まるといっても過言じゃありません


ここから剣と魔法の世界感がグッと増す予定です

加えてアルマの家の事や世界の常識など


世界設定なども全部明らかにします


そして、同時に……っとこの辺でやめときます笑


よろしければ、続きをどうぞ

この3歳児編にも新たなテーマがあります

それを軸に頑張っていこうと思いますので


どうか、ブックマーク、評価、乾燥などよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ